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彼女の「会いたい」に、つい「暇なの?」と返してしまった俺。続いた一言で何も打てなくなった

  • 2026.5.30
ハウコレ

残業続きで彼女との時間が減っていた俺。「会いたい」というメッセージに、咄嗟に「暇なの?」と軽口で返した。続いて届いた本音の一言が、自分のごまかしを突きつけた夜の話。

彼女からの「会いたい」

その夜、自宅のソファでぼんやりスマホを見ていたら、彼女から「会いたい」とだけ書かれた短いメッセージが届きました。21時を回っていて、明日も早朝から会議が入っている平日の夜。普段なら「今日は無理かな」と返すところでした。

ここ3カ月、彼女には申し訳ないと思いながらも、自分から会おうと誘えていませんでした。「今のお前は、ちゃんと彼氏できてないな」仕事のミスで上司に叱られた帰り道、ふとそんな声が頭の中で響いて以来、彼女と向き合うのが少し怖くなっていたのです。

守るために送った「暇なの?」

「暇なの?」少し考えたあと、俺はそう打って送信しました。

本音を返したら困らせる気がしたし、「ごめん、また今度」と返すたびに、彼女の小さなため息が画面の向こうに見える気がしていた。だから笑い話にしてしまえば、お互い気まずくならずに済むと思ったのです。

でも本当は、それは彼女のためじゃありませんでした。「お前なんかが本気で求められる男じゃない」そう思い込みたい自分を守るための、ずるい一言でした。

「暇じゃなくても会いたいの」

彼女から返信が届きました。「暇じゃなくても会いたいの」二度、三度と読み返しました。返事を打とうとして、入力欄にカーソルだけが点滅していました。

軽い冗談で逃げた俺に、彼女はまっすぐ本音で答えてきた。それなのに自分は、何を打っても言い訳になる気がして、入力したそばから文字を消していました。「明日早いから」「もう遅いから」どれも、自分を守るための言葉でしかないと分かっていたからです。

そして...

20分ほど画面と向き合ったあと、俺は「ごめん。今から行っていい?」とだけ返しました。返信を待たずに玄関を飛び出し、電車に乗りました。乗り換えの駅から彼女のマンションまで走りました。何を言うか考えていましたが、考えはまとまりませんでした。

彼女の部屋のチャイムを押したとき、ドアを開けてくれた彼女は驚いた顔をしていました。「ごめん、ずっと甘えてた」靴も脱がないうちに、その一言だけが口をついて出ました。

彼女に頼ってもらうのが情けないことだなんて、一度も思っていなかったはずなのに、いつの間にか「強い彼氏」のふりばかりしていた自分に、ようやく気がついた夜でした。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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