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「あのお母さん、いつも怒ってるよね」と噂されていた私→子供の担任が教えてくれたこと

  • 2026.5.30
ハウコレ

私には小学1年生の息子がいます。仕事と家事に追われる毎日で、息子につい強い口調で接してしまうことが増えていました。公園では「あの怖いお母さん」と思われていることに、薄々気づいていたのです。

余裕のない毎日と、強くなる口調

朝はパートに出る支度と息子の準備で慌ただしく、帰宅後も夕食の用意と宿題のチェックで一日があっという間に終わります。「早くしなさい」「ちゃんと聞いてるの」。気づけば一日に何度も大きな声を出している自分がいました。

休日に公園へ連れて行っても、息子が砂場で泥だらけになれば「もう、何度言ったらわかるの」と声を荒げ、滑り台の順番を待てないと「順番!」ときつく注意する。優しい母親でいたいのに、現実はいつもこんな調子だったのです。

公園で感じた視線

ある日の午後、いつものように息子を叱っていると、近くにいたお母さんが小さい娘さんの手を引いて、ベンチの反対側へ移動していくのが見えました。「あのお母さん、いつも怒ってるよね」。風に乗って、そんな声が聞こえた気がしました。

聞き間違いかもしれません。息子は何事もなかったように砂を握り直していて、私だけがそこに取り残されていたのです。家に帰る道すがら、息子の手を握る気力すらありませんでした。

個人面談で先生が読み上げた作文

11月の個人面談の日。担任の先生は資料に目を落としたあと、まっすぐ私を見て言いました。「お母さん、頑張りすぎていませんか?」とっさに「いえ、そんなことは」と返したのですが、先生は穏やかにこう続けたのです。

「実は、お子さんが書いた作文があるんです。読んでいただいてもよろしいでしょうか?」先生が広げたわら半紙には、息子のたどたどしい字でこう書かれていました。「ママはぼくのためにおこってくれる。ほんとうはやさしいんだよ」。

そして...

先生の声を聞きながら、何度もハンカチで目元を押さえました。「お母さんが大変なときは、ぜひ学校にもご相談くださいね」。その一言が、ずっと張り詰めていた何かを緩めてくれたのです。

校門を出ると、ベンチで絵本を開いていた息子が顔を上げて駆け寄ってきます。「ママ、お話終わった?」。私は何も言えず、息子をもう一度ベンチに座らせて、その小さな手をゆっくり握りしめました。息子は不思議そうに私を見上げ、「ママ、お話どうだった?」と聞いてきました。「ありがとうね」。つぶやくと、息子はきょとんとしたままでした。これからは怒鳴る前にもう一度深呼吸をしようと、心に決めた帰り道でした。

(30代女性・パート)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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