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娘の担任が俺の学歴を知ったのはその日が初めてだった→校長室で気づいた、あの子が守ってくれていたもの

  • 2026.5.3
ハウコレ

娘が泣きながら話してくれた夜のことは、忘れられません。怒りよりも先に、じわりとした痛みがありました。翌日、俺は学校へ行くことにしました。

娘が泣きながら話してくれた夜

娘はめったに泣くことはありません。だからこそ、泣きながら話しかけてきたとき、胸のあたりがざわっとしました。

進路相談で担任にこう言われた、と娘は話してくれました。「中卒の父親に育てられて可哀想ね。せめてあなたは大学に行きなさい」と。 

怒りよりも先に来たのは、痛みでした。娘がそんな目で見られていたことへの、じわじわとした痛みです。俺は娘に「明日、学校に行く」と告げました。

中卒であることの意味

高校に進まなかったのは、家の事情からです。後悔はない。建設の現場に入って25年、手を動かして今の仕事を作ってきた。学歴は持ち合わせていないが、それを恥じたことは一度もありません。

ただ、娘の進路相談でその話が出るとは、考えてもいませんでした。娘がどんな顔で担任の言葉を聞いていたのか、想像するたびに苦しくなりました。 

校長室で知ったこと

翌日、校長室に担任と校長が揃っていました。担任は「言い方が悪かったかもしれません」と言いました。俺が聞いたのは一つだけです。

「うちの娘の成績は何番ですか?」

 担任が「学年で3番です」と答えた。俺は言いました。

「中卒の父親に育てられても、ちゃんと育っています」

それから、校長からひとつ聞かされました。娘は進路相談で父親の話を聞かれるまで、誰にも俺の学歴を話したことがなかったそうです。担任が「なかなか話してくれなくて」と言いました。あの子は3年間、ひそかに守り続けていたのです。 

そして...

校長室を出ると、娘がそっと俺の手を握りました。その小さな手を感じながら、俺は何も言えませんでした。勝った気はしない。ただ、目頭が熱くなりました。この子の父親で、よかった。それだけで十分でした。

(40代男性・自営業)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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