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カスハラが原因で翌日から出勤不能…「相手を選んで暴言?」過度な怒鳴り声が決定打、離職の現実に共感多数【作者に聞く】

  • 2026.5.28

「こんなまずそうなもの売れないでしょ」「売れるために言ってあげているんだからお礼を言いなさい」。販売員として店頭に立つタジマオオカ(@pu92yu)さんが浴びせられたのは、接客業の範疇を大きく超えた容赦ない暴言だった。2026年5月現在、SNSを中心に接客業従事者から絶大な共感を集めているのが、リアルなカスハラ体験を描いた『かすはら物語』だ。

正当な不満や改善点を伝える「クレーム」とは異なり、顧客の個人的な感情や攻撃性をぶつける「カスタマーハラスメント(カスハラ)」。タジマさんは、なぜ初対面の相手に対してここまで残酷になれるのかという疑問を抱き続けてきた。スタッフがターゲットにされると、周囲が静かに離れていくという孤独な現場の空気感を含め、本作はカスハラの生々しい現実を浮き彫りにしている。

「声をかけやすい人」ほど狙われる? バックヤードで涙を流すスタッフたちの悲痛な叫び

画像提供:タジマオオカ(@pu92yu)
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長年サービス業を続けているタジマさんは、自身がカスハラに遭いやすい性質であると分析する。「具体的に明言するのは難しいが、感覚としては『声をかけやすい人』が狙われやすい」という指摘は鋭い。道端で時刻を尋ねられるような親しみやすさが、ハラスメントを行う側にとっては格好の標的になってしまうという皮肉な現実がある。

カスハラが原因で離職する人も少なくない。「接客経験が少ない人が激しく怒鳴られれば、翌日から出勤できなくなることもある。従業員用トイレで泣いているスタッフは多い」とタジマさんは語る。短時間の暴言であっても、言葉によって刻まれた心の傷は決して簡単には消えない。SNSでの中傷や個人情報の拡散といった現代型のカスハラも増える中、現場の疲弊は限界に達している。

「ていねいにありがとう」。一言の救いと、自分を守るための対策法

本作では、カスハラ客への具体的な対応策についても触れられている。プライベートな質問を巧みにかわす難しさや、名札から個人を特定される恐怖と戦いながら、スタッフは常に慎重な言葉選びを強いられている。タジマさんは「自分の疑問を形にした漫画に、これほど多くの同じ経験を持つ人からコメントが寄せられるとは思わなかった」と驚きを隠さない。

一方で、現場には「ていねいにありがとう」と声をかけてくれる紳士的な客も存在する。そうした温かな交流が支えになる一方で、一度受けたダメージは確実に蓄積されていく。タジマオオカさんの『かすはら物語』は、サービスを受ける側と提供する側、双方が対等な人間であるという当たり前の事実を、改めて私たちに突きつけている。

■取材提供:タジマオオカ(@pu92yu)

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