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「ねえ、あの書類どこにある?」休憩中、仮眠しようとしている私に質問する先輩。だが、質問が嫌がらせだと確信した瞬間

  • 2026.5.28
「ねえ、あの書類どこにある?」休憩中、仮眠しようとしている私に質問する先輩。だが、質問が嫌がらせだと確信した瞬間

休憩室が逃げ場ではなくなった

転職して半年ほどが過ぎた頃から、同じフロアの先輩の行動が少しずつ気になりはじめた。

昼休憩になると、私は休憩室の隅のソファで目を閉じることが多かった。

午前中に立ちっぱなしになる日もあり、十五分だけでも横になりたかったのだ。

ところが毎回と言っていいほど、先輩がドアを開けて入ってきて声をかけてくる。

「ねえ、あの書類どこにある?」

起き上がってロッカーの方向を指差すと、先輩は「ありがとう」とも言わずに出ていく。

翌日も同じことが起きた。その翌日も。一週間後も、また同じだった。

休憩時間中だということは分かっているはずだ。

フロアには他に聞ける人が何人もいる。それでも毎回、横になっている私のところへ来る。最初は偶然かと思っていたが、あまりに規則的で、次第に偶然とは思えなくなっていった。

(これは意図的なのかもしれない。)

そう感じはじめてから、休憩のたびに少し身構えるようになった。

目を閉じながらも足音に耳を澄ませ、ドアの音がするたびに肩が固まる。それだけで疲れが取れなくなっていった。

証拠のない傷跡が積もっていく

朝、出勤して下駄箱を開けると、白いスニーカーの側面に茶色い汚れがついていた。前日の帰りには何もなかった。

ロッカーに隣接した棚に置いてある靴で、他の人が頻繁に触れる場所ではない。

先輩に声をかけた。

「靴に汚れがついていたんですが、何か知りませんか」

「知らないよ、誰かがぶつかったんじゃない?」

視線を外してそれだけ言い、先輩はすぐに席に戻った。

明らかにこちらを真っすぐ見ようとしない目つきだった。その瞬間、ただの偶然ではなく、嫌がらせだという確信に変わった。

靴の件でも、追いかけて問い詰めることはできなかった。

証拠が何もない。カメラを休憩室や下駄箱の前に置くわけにもいかないし、管理職に相談しようにも「休憩中に起こされた」「靴が汚れていた」という話では取り合ってもらえないだろう。

直接注意しようとしても、嫌がらせだという確証がない以上、言い出せない。

嫌がらせだという手応えはある。

でも言葉にできる根拠が何ひとつない。毎朝下駄箱を開けるたびに確認し、休憩室で横になるたびに身構える。

最近では、休憩に入るたびに迷う。

今日は休憩室に行くべきか、それとも自席で過ごす方が楽か。自席では体を休められないが、休憩室では別の疲れが溜まる。

どちらを選んでも、すっきりしない。職場での居場所が、じわじわと削られていくような感覚だけが積もり続けている。解決の糸口は見えないままだ。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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