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「収入は比較的高い方なんで」マッチングアプリで出会った高飛車な男。帰り際、父の車を見た男の表情とは

  • 2026.5.28
「収入は比較的高い方なんで」マッチングアプリで出会った高飛車な男。帰り際、父の車を見た男の表情とは

食事中、途切れないマウントの連打

マッチングアプリで知り合った男性と、初めて二人で食事をした日のことだ。

待ち合わせの駅近くのレストランに着くなり、彼は「収入は比較的高い方なんで」と話しはじめた。

聞いてもいないのに、自分が関わる仕事の規模や、付き合いのある人物の肩書きが次々と出てくる。

料理が運ばれてきても、話題は変わらない。私が何かを言う隙があるとすれば、うなずくタイミングだけだった。

(これが一時間続くのか)と思いながら、水を飲んだ。

節約が好きで、生活にそれほどお金をかけない性格の私には、話の半分がうまく実感できなかった。

でも、だからといって黙って聞いていれば、また次の自慢話が来る。

途中から相槌の声が少しずつ小さくなっていった。

「事務職って、将来性あるの?」とふいに聞かれた。

答え方を考えていると、返事も待たずに「俺の周りは独立した人間ばかりだから、会社員の感覚がわからないんだよね」と続いた。

悪意があるわけではないのかもしれない。でも、それが余計にきつかった。

会計のとき、彼はスマホで金額を計算してから「1457円ね」と端数まで出した。

高い収入の話を延々と聞かされたあとにこのやりとりがきた。

思わず「細かいんですね」と口から出ると、彼はさらりと答えた。

「俺と付き合うなら、その金銭感覚は直さないと」

ため息が出そうになるのをこらえて、財布から小銭を出した。これ以上この席に座っている理由はなかった。

父が迎えに来た、その瞬間

店を出て少し歩いたところで、道の脇に父の車が止まった。

仕事帰りに近くを通ったからと迎えに来てくれたのだ。比較的大きな国産車で、父が助手席の窓を開けてひと言声をかけてくれた。

隣に立っていた彼が、その車をじっと見た。次の瞬間、表情がわずかに固まるのがわかった。

(ああ、ここで終わりにしよう)

静かにそう決めて、振り返った。

「住む世界が違いましたね」

「さようなら」

彼は何かを言おうとしたようだったが、言葉にはならなかった。私は車に乗り込み、ドアを閉めた。父が「知り合いか?」と聞いたので「違います」とだけ答えた。

節約が好きで、目立たない暮らしを自分で選んでいるだけだ。

それを上から教育されるいわれはない。窓の外を流れる夜の景色を見ながら、胸がすっと軽くなった。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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