1. トップ
  2. エピソード
  3. 高齢母「なら他の人に頼むからいい」親孝行のつもりが“都合のいいパシリ”状態に?「このままでいいのか」

高齢母「なら他の人に頼むからいい」親孝行のつもりが“都合のいいパシリ”状態に?「このままでいいのか」

  • 2026.5.24

筆者の話です。
母からの頼みごとに応じ続ける中で、断れない自分に気づきました。
繰り返されるやり取りの中で、少しずつ見え方が変わっていきます。

画像: ftnews.jp
ftnews.jp

増える頼みごと

「これを買ってきてほしい」
実家の母からの頼みごとは、休みのたびに増えていきました。
買い物や送迎など、内容はどれも日常的なものです。
「これくらいなら、できる範囲で応えてあげたい」と思い、その都度予定を調整して対応していました。

冷蔵庫の中を確認してメモを取り、スーパーで頼まれた品をかごに入れていく。
レジを済ませて袋を持つと、自然と母の家へ向かう流れになっていました。
特別なことではないと思い、断る理由も見当たらず同じやり取りを繰り返していたのです。

積もる違和感

仕事の合間に時間を作り、母の家へ立ち寄ることも増えていきます。
玄関先で荷物を渡し、短く会話をしてそのまま急いで帰る日もありました。

帰り道、手に持った荷物の重さよりも、「今日も自分のやりたかったことができなかったな」と、予定が崩れていく感覚のほうが強く残ることがあります。
本当は休みたい日でも、頼まれると断りきれず、そのまま引き受けてしまう流れが続いていきました。

カレンダーを見返すと、自分の予定よりも母の用事が先に入っていることに気づきます。
それでも「親が元気なうちにできるだけのことはしてあげなくては」という気持ちで動いていました。

断れない理由

「じゃあ、Aちゃんに頼むから、いいわ」
どうしても都合がつかず、意を決して断ると、母は決まってそう言いました。
近所に住む従姉妹のAちゃんの名前を出されると、他の人に負担をかけたくない気持ちが強くなります。

その一言を聞いた瞬間、言いかけた言葉を飲み込み「やっぱり私が行くよ」と、また予定を組み直してしまう自分がいました。
断ったことが、なかったことのように変わっていきます。
同じやり取りを何度も繰り返しながら、断ること自体が難しくなっていきました。

変わる距離

断っているはずなのに、結果的に引き受けている。
けれど、何度も同じやり取りを繰り返すうちに、私はハッと気づかされたのです。

年齢を重ねてきたからか、母はなんでも思い通りにしてほしいと訴えるようになっていました。
それをできるだけ叶えたい気持ちはあるものの、私にも守りたい時間や事情があります。

母のために動くことと、自分の生活を守ること。
そのどちらも大切にしたいと思うからこそ、今のままでは難しいのかもしれないと感じました。
このままの関係でいいのかと考えながら、自分の時間も大切にする関わり方を選びたいと思った出来事です。

【体験者:50代・筆者、回答時期:2026年5月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Kiko.G
嫁姑問題をメインテーマにライター活動をスタート。社宅生活をしていた経験から、ママ友ネットワークが広がり、取材対象に。自らが離婚や病気を経験したことで、様々な悩みを持つ読者を元気づけたいと思い、自身の人脈や読者の声を取材し、記事として執筆。noteでは、糖尿病の体験記についても発信中。

元記事で読む
の記事をもっとみる