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【最新版】データで見る50代の住まいのトレンド

  • 2026.5.20

50代からは、暮らし方に合わせて住まいを見直していきたい時期。
家事動線や空間の使い方、家族との距離感など、最新の住宅トレンドを踏まえながら、これからの暮らしにフィットする住まいのヒントを紹介します。

教えてくれたのは・・・
積水ハウス フェロー ・一級建築士
河﨑由美子さん
1987年積水ハウス入社。収納、食空間、ユニバーサルデザイン、キッズデザイン、ペット共生など、暮らしについて研究を続けてきた、住生活提案のプロフェッショナル。キッズデザイン協議会副会長。

晴れでも部屋干し派が増加洗濯動線を快適に

洗濯は1か所で完結。家事効率が格段にアップ

暮らしやすい住まいをつくる上で、重視したいのが家事動線。
なかでも洗濯は「洗う・干す・たたむ・しまう」と工程が多く、行う頻度も高いだけに、動線を工夫することで快適性は大きく高まります。

積水ハウスの調査によると、10年前と比べて今は、晴れた日も室内干しをする人が約2倍に増加。

洗濯の時間も、朝から夜へと分散する傾向が見られ、洗濯は天候や時間に縛られず、ライフスタイルに合わせて行うものへと変化しています。

こうした変化に伴って重要になるのが、洗濯機置き場の環境。
「かつては洗面室や脱衣室に配置されることが多かったのですが、近年では窓の近くや、屋外へ出入りしやすい明るい場所に、ランドリールームを設けるプランが注目されています。時間を気にせずに洗濯や室内干しができるのが専用室の利点。さらに収納も備えれば『洗う・干す・しまう』が1カ所で完結する効率的な動線が完成します」

この10年で「 晴れても部屋干し」派が約2倍に!

共働き世帯の増加などを背景に、10年前と比べて部屋干し派の人が約2倍に増加。
晴れの日でも、バルコニーやベランダ、庭といった屋外で洗濯物を干す人は減少している。

部屋干し派の増加に伴い、「電動物干し竿」の所有率も10年前の約2倍に。
天井や壁に固定されている室内物干しは調査対象の約半数近くの人が設置。

花粉・虫・黄砂・砂ぼこりなど外気の汚れを避けたい人が増加。
汚れや天候に左右されずに干せる利便性から室内干しを選ぶ人が増えた。

重たい洗濯物を持って移動せずに済むのは大人世代にもうれしいもの。
最近ではハンガーで干し、そのまま収納する人も多く、たたむ時間の短縮に。

50代からは「質」と50「心地よさ」を重視した家に

50代以降は、子育てが一段落し、夫婦ふたりの暮らしへと移行するライフステージの転換期。

さらに定年後を見据えると、家で過ごす時間はこれまで以上に長くなるため、住まいもアップデートしていくことが大切です。

積水ハウスの河﨑由美子さんによると、近年のトレンドは、広さそのものよりも「質」や「心地よさ」を重視すること。

家族が思い思いの時間を楽しみながら、同じ空間で自然につながる住まいが求められています。

「たとえば柱や壁を減らした開放的な空間なら、同じ空間にいながらも心地よい距離感を保てます。室内と屋外をゆるやかにつなぐボーダレスな空間や、四季や自然を慈しむ暮らしも注目を集めています」

リフォームや住み替えを検討する前には、自分たちの理想を整理しておくことも重要です。

「特に『誰とどんな食卓を囲みたいか』という、食にまつわるライフスタイルや、『地域コミュニティとどのように関わって暮らしたいか』といったイメージを具体的に持っておくことが、これからの人生の、自分らしい住まいづくりへの第一歩となります」

時短&頻度アップ。“こまめにサッと”掃除できる家に

近年はコードレスタイプの掃除機で、こまめに掃除するスタイルが主流。
LDKに収納場所を設けることで、道具を出し入れしやすく、頻度が増えてもスムーズに。

週に2~3回、5~10分以内の掃除が増加

掃除について10年前と比較すると、全体的に掃除の頻度が高くなっている傾向が。
その分、時間は10分以内でさっと済ませる人が半数以上を占めている。

積水ハウス「生活定点調査〈掃除編〉(2024年/2014年)」より

道具をまとめて収納。 日々の掃除をもっと手軽に

住まいの中心となるLDKは、休日にまとめて掃除するよりも、こまめに短時間で行うスタイルが主流に。
そうした暮らしの変化に合わせた工夫も注目されています。

「近年の掃除頻度や所要時間を考慮すると、効率よく掃除できるのは、仕切りのない〝LDKワンルーム〟の間取り。こうしたスタイルに合わせて、リビング周辺に掃除道具を収納できるスペースを設けるのもよいアイデアです。
共働き世帯の増加を背景に、掃除は〝家族みんなで分担する家事〟へと変化しているので、掃除機や掃除用具、洗剤などを1か所にまとめて収納しておけば、家族全員が道具の場所を把握しやすくなるのも利点。思い立ったときにサッと手に取ることができ、きれいな空間を保ちやすくなります」

節電対策にもワンルームLDKは有効

昨今の猛暑もあり、特に夏場、リビングで過ごしたい人が増加。空間を快適にしつつ、合わせて節電も叶えるのは重要ですが、ここでも注目はワンルームLDK。
風の通りがいいので空気が循環しやすく、また、建築の技術革新もあり、空調の効率が向上。
仕切りのない空間では、家族それぞれの居場所を確保することも大切ですが、家具などで空間をゆるやかに分けることで、同じ場所にいながら思い思いに寛げます。

ワンルームをゆるやかに仕切る

ワンルームでも、ゆるやかに空間を仕切ることで、パーソナルな居場所をつくることは可能。
圧迫感の少なく風が抜けるオープンシェルフなどを間仕切りとして活用するのもよいでしょう。

リフォームで断熱性をアップ

特に外気の影響を受けやすい窓は断熱性に優れたサッシへリフォームするのも一案。
空調効率が高まり、節電効果も期待できます。

illustration: Sasas text: Hanae Kudo

大人のおしゃれ手帖2026年5月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

この記事を書いた人

大人のおしゃれ手帖編集部

大人のおしゃれ手帖編集部

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