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憧れホテル&カフェに学ぶ、センスのいい部屋をつくる建材リスト

  • 2026.5.18
Kyohei Yamamoto

デザイン好きに愛されるホテルやカフェにはどんな素材が使われている?空間を構成するマテリアルに、心地よいインテリアのヒントがある。『エル・デコ』4月号より。

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LOG(ログ)

日本とインドの文化をミックス手仕事の跡が個性を生み出す

インドの建築集団、スタジオムンバイが尾道で手掛けたホテル「ログ」。写真はそのライブラリーでスタジオムンバイを率いるビジョイ・ジェインの書斎をイメージ。カラーアーティスト、ムイルネ・ケイト・ディニーンと共に選んだセージグリーンのマットなしっくい壁が印象的だ。温度や重さを感じさせる厚い銅の扉や、敷地の土とモルタルを混ぜ、その表情を強調した床など、手仕事の痕跡が残る素材の仕上げが独自の世界観をつくる。

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<写真>床は敷地の土+モルタルのかきおとし仕上げ。

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<写真>扉は厚みのある銅板。

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<写真>収納はインドのカラーミラー。

LOG(ログ)
広島県尾道市東土堂町11-12

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SOIL Nihonbashi Hotel(ソイル日本橋ホテル)

街とホテルをシームレスにつなぐ質感豊かなレンガタイル

建物がある日本橋という街に溶け込むホテルを目指し、建築家の武田清明とステイプルが考えたコンセプトは「都市の自然と建築」。周囲の住人から株分けしてもらった植物が窓の外や室内にいくつも置かれている。花壇から着想した赤土色のベンチや、アウトドアの開放感を生むレンガのタイル、風を可視化する天蓋のテキスタイル、土壁のような素朴な表情を持つ壁紙など、屋外の心地よさをインテリアに詰め込んだ。

<写真>張り地は「サンゲツ」の“UP5715”

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<写真>天蓋は「フジエテキスタイル」の“ヤクモ”

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<写真>タイルは国代耐火工業所の“ピンコロスライス”

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<写真>壁は「シンコール」の“SW30215”

SOIL Nihonbashi Hotel(ソイル日本橋ホテル)
東京都中央区日本橋人形町3-2-4

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ブルーボトルコーヒー 京都木屋町カフェ

張り地・塗装・大理石……異なる素材の「緑」でメリハリを

「ブルーボトルコーヒー 京都木屋町カフェ」は1927年築の元小学校を改修した複合施設の中にある。改修後の空間は白一色だったが、カフェの設計を担当した長坂常は、黒板や鉛筆など“学校にまつわるさまざまな緑”と建物前に続く高瀬川沿いの並木道の緑をリンクさせ、空間に色として緑を取り込むプランを考えた。さまざまなトーンや素材をミックスすることで、色数を抑えつつも平坦にならない、緩急と奥行きのある空間を実現した。

<写真>ソファの張り地は「クヴァドラ ラフシモンズ」の“アトム”。テーブルの天板は大理石 台湾ジャモン、収納はウレタン塗装“J35-70D”。

ブルーボトルコーヒー 京都木屋町カフェ
京都府京都市中京区蛸薬師通河原町東入備前島町310-2
立誠ガーデン ヒューリック京都 1F

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FUGLEN TOKYO(フグレン東京)

自宅に友人を招くような北欧のくつろぎ空間を再現

ノルウェーのオスロにあるカフェ、フグレンの海外初出店。本国の内装、質感、雰囲気をそのまま再現した店内はまるでミッドセンチュリーの時代に時計が巻き戻ったかのよう。深みのあるチークをカウンターや天井、収納にぜいたくに使用。壁の上部にはノルウェーの小さな農村で生まれたビリ タペット社のわらをつないだ壁材をデコレーションした。ヴィンテージの北欧の家具や雑貨と自然素材のぬくもりが北欧の豊かな時間を演出する。

<写真>壁は「ビリ タペット」の装飾材。カウンターはチーク突き板張り、床はモルタル金ゴテ仕上げ。

FUGLEN TOKYO(フグレン東京)
東京都渋谷区富ケ谷1-16-11

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八雲茶寮

装飾をそぎ落としたからこそ際立つ「素」のマテリアルの美しさ

閑静な住宅街にある邸宅を改装した「八雲茶寮」は、シンプリシティ代表の緒方慎一郎が手掛ける和食料理店。石の豊かな表情を見せる洗い出しの床、光を吸い込むマットなしっくい壁、地中や水中に長い間眠っていた古材の松など、日本文化でなじみ深い多彩な素材が、互いの質感を高め合う。さらに照度を落とした照明計画も緒方の空間ならでは。深い陰影がマテリアルの輪郭を浮き彫りにし、凛とした静寂と奥行きを醸し出している。

<写真>壁はグレーベージュのしっくい、床はモルタル洗い出し仕上げ。

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<写真>天井は和紙重ね貼り、カウンター下の床は墨モルタルタタミ目仕上げ。

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<写真>天板は神代松うづくり仕上げ。

八雲茶寮
東京都目黒区八雲3-4-7

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『エル・デコ』2026年4月号

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