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「若いから動けるわね」義実家の法事で女性陣だけ台所に立たされ続けた→別の親戚の一言で空気が変わった瞬間

  • 2026.5.17

朝七時、女性陣だけが呼ばれた義実家の台所

義実家での法事の朝でした。

親族が集まる行事ですが、なぜか準備のために朝七時に呼ばれるのは、決まって女性陣だけです。

到着するとすぐに、私は義姉や叔母さんと並んで台所に立っていました。

料理の盛り付け、お膳の運び出し、お茶の用意、片付け。

気づけば、親戚との会話に入る余裕もなく、ずっと火の前から離れられない状態です。

居間からは、男性陣の笑い声と乾杯の音が聞こえてきます。

「若いから動けるわね」

義母が、嬉しそうに笑いながら、すれ違いざまにそう声をかけてくれました。

悪気はないのです。

むしろ、ねぎらってくれているつもりなのが、表情から伝わってきます。

けれど、毎回この流れで、私だけが当たり前のように動かされ続けることに、心の中ではずっと小さな違和感が積もっていました。

その場の空気で、誰も何も言えない。

これが「うちのやり方」なのだと、暗黙の了解が居間と台所の間に流れています。

居間から飛んできた、ある親戚の女性のひと言

その日も、片付けが半分くらい進んだお昼過ぎのことでした。

居間でお茶を飲んでいた親戚の中で、夫の従姉にあたる女性が、ふっと立ち上がりました。

そしてダイニングを覗き込んで、軽い口調で言ったのです。

「そろそろ皆で分担した方がいいんじゃない?」

明るい声でしたが、その場の空気が、ふっと変わりました。

居間にいた男性陣の数人が、一瞬黙り、続いて気まずそうにお茶碗を置いて立ち上がります。

「あ、僕たちもなにか手伝うよ」

「お皿、運ぶね」

突然始まった申し出に、台所の女性陣の手が止まり、目を見合わせて軽く笑いました。

あんなに動かなかった義実家の男性陣が、その日からテーブルにおしぼりを並べたり、空のお皿を下げたりするようになりました。

翌年の法事からも、男性陣が少しずつ手伝う流れが続くようになり、女性陣の負担は確実に減っていきます。

「そろそろ」のひと言に、こんな力があるとは思いませんでした。

同じ場で、同じ違和感を抱えていた誰かが、たった一度声に出してくれただけで、長年の暗黙のルールが少しずつ書き換わっていく。

あの日の従姉の軽い口調が、いまでも私の中の「お手本」として残っているのです。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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