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電気を消してシャワーを浴びるだけ。脳の疲れをリセットする「暗闇シャワー」が2026年に流行る理由

  • 2026.5.9
West One Bathrooms


忙しくストレスの多い一日の終わり、あるいは慌ただしい朝を迎える前。ゆったりとシャワーを浴びる時間は格別なものだ。しかし、もしあなたが煌々と明かりをつけて体を洗っているのなら、実は「損」をしているかもしれない。

今、TikTokのウェルネス界隈で支持を集めているのが「ダークシャワー(暗闇シャワー)」という習慣だ。

ダークシャワーとは何か?

「ダークシャワー」とはその名の通り、暗闇、あるいはそれに近い状態でシャワーを浴びること。洗面所のメイン照明を消し、キャンドルの炎や、ぼんやりとした薄明かりだけを頼りにバスタイムを過ごす習慣を指す。

決して完全な真っ暗闇にする必要はない(どこを洗っているか見えなくなるのは困るからだ)。大切なのは、刺すような明るい照明を、ムードのある穏やかな光に置き換えること。いわば、シャワータイムに「ムードライティング」を取り入れるという発想だ。

SNS発のトレンドには慎重になりがちな編集部だが、今週の企画会議でこの話題が出た際、ホーム担当ライターのマディ・アンドーはすでに熱烈なファンであることを明かした。

「特に冬の間、暗闇の中でシャワーを浴びることは私の大切な朝のルーティンになっています」と彼女は語る。「私は不眠症に悩む夜型人間なのですが、キャンドルの灯りの中で温かい石鹸の泡に包まれると、疲れ果てて目覚めた朝でも、自分自身を優しく呼び覚まし、一日に備えることができるんです」

ダークシャワーがもたらすウェルネス効果

マディが実感しているように、暗闇シャワーは単なる「雰囲気作り」ではない。それが心地よく感じられるのには、実は科学的な根拠がある。

「ダークシャワーは、まるで胎内にいるような包容力のある空間を作り出し、外の世界からの喧騒を遮断してくれます」と解説するのは、Interiorstherapy.comのスザンヌ・ロイヤン氏だ。

「内省やマインドフルネスを促し、忙しく、時に圧倒されがちな現代社会において、格別の落ち着きを与えてくれるのです」

また、照明が感情に与える影響についての研究も進んでいる。『Journal of Consumer Psychology』誌に掲載された研究によると、明るい光は人を不快にさせたり感情を昂ぶらせたりする一方で、暗めの照明はリラックスレベルを高めるのに役立つという。

理想的な「癒やしの浴室」を作るコツ

この「薄明かりの入浴」に興味を持ったなら、スパのような大規模な改修は必要ない。照明の選び方から色の活用、仕上げの工夫まで、自宅のバスルームを簡単にリトリート空間に変える方法を紹介しよう。

1. 照明のトーンを落とす

最大の鍵は、不快な眩しさを排除し、空間を把握できる最小限の柔らかな光を採用することだ。

West One Bathroomsのルイーズ・アスダウン氏は、「天井や壁のニッチ、床付近に控えめなLEDストリップ照明を配置すると優しい輝きが生まれます。また、LEDミラーの拡散光も眩しさがなく、心を落ち着かせてくれます」とアドバイスする。

さらに、Arighi Bianchiのインテリアエキスパート、ルーシー・マザー氏は「ティーライト(小さなキャンドル)を置くのもおすすめ。そして、スマホは浴室の外に置いておきましょう。スマホのブルーライトは、脳に『今は昼間だ』と誤解させ、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑制してしまいます」と付け加える。

2. 包み込まれるようなカラーパレット

アースカラーや落ち着いた色調を取り入れることで、日中であってもダークシャワーのような没入感を得られる。チャコールグレー、リッチなチョコレートブラウン、深いグリーンなどは、部屋を殺風景な空間から「包み込まれるような場所」へと変えてくれる。

もし全面的な色替えが難しい場合は、シャワーブース内だけをダークなタイルやパネルにする「ツートーン・アプローチ」も有効だとスザンヌ氏は提案する。

3. 香りの力を借りる

アロマキャンドルやディフューザーを活用し、嗅覚からもリラックスを促そう。

「視覚からの情報が制限されると、他の感覚がより鋭敏になります。そのため、薄暗い部屋では香りの効果が特に高まるのです」と、インテリアデザイナーのクレア・ホーン氏は語る。

あるいは、シャワーの隅にユーカリの束を吊るしてみるのもいいだろう。水蒸気とともに広がる爽やかな香りが、活力を与えてくれる。

4. 適温を保つ

リラックス効果を左右するのは光だけではない。室温も重要だ。ある調査によると、19〜21°Cが最も快適な「スイートスポット」であり、40%の人がこの温度下でより冷静になれ、42%が睡眠の質が向上したと回答している。

ヘッドスペースの心理学者ソフィー・モート博士は、「温度調節は心理的な幸福と密接に関係しており、ストレス反応や日常生活での緊張感に影響を与えます」と解説する。

5. 感触にこだわる

最後に、シャワー後の余韻を台無しにしないよう、厚手のタオルや贅沢なバスローブを用意しておこう。慌ただしく過ぎ去るはずだった日常のひとときが、五感で味わう至福の儀式へと変わるはずだ。

※この記事はイギリス版ウィメンズヘルスの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。

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