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電気代が安く?「電気を選ぶ楽しさ」奏功 契約者増「オクトパスエナジー」の“戦略”

  • 2025.11.9
「オクトパスエナジー」日本法人のオフィス
「オクトパスエナジー」日本法人のオフィス

電力小売事業を行っている「オクトパスエナジー」の日本法人(東京都港区)。2016年に次世代エネルギー企業として英国で誕生した「オクトパスエナジー」が、2021年に東京ガスとタッグを組んで設立しました。CO2を排出せず環境への負担を軽減するエネルギーを、より安値で提供して、グリーンな電気料金プランを選択する取り組みで、設立から9年で英国市場シェア24%超、契約者数国内1位を獲得。日本でも、事業開始からわずか4年で契約件数が40万件を突破するなど、急成長を続けています。

2024年12月3~8日に同社が契約者に行ったインターネット調査では、4143人の内、他社から同社に切り替えた92.1%のユーザーが「月1000円以上電気代が安くなった」と回答したとのこと。そこで、オクトパスエナジーの担当者に、電気代が安くなる仕組みやサービス、そして今後の展望などについて、聞いてみました。

「Kraken」が安さを支える基盤

Q.まず、オクトパスエナジーとは、どんな会社で、どんなサービスを行っているのか改めて教えてください。

担当者「オクトパスエナジーは、『世界中で再生可能エネルギー革命を推進すること』を理念に掲げ、2016年にイギリスで誕生した次世代エネルギー企業です。9年で英国市場シェア24%超、契約者数同 国内1位を獲得し、エネルギーテック分野のリーディングカンパニーへと急成長しました。

その日本法人は2021年に設立され、事業開始から4年で契約件数はすでに40万件を突破。グローバルで培った実績を背景に、日本でも着実に信頼を拡大しています。創業以来、『透明性』『正直さ』『シンプルさ』を重視し、CO2排出量の少ない未来を見据え、再生エネルギー(以下、再エネ)や環境負荷の少ない発電技術への長期的投資を進めてきました。

さらに、テクノロジーを活用した革新的なプロダクト開発により、エネルギーに対する固定観念を変革し、電力の意味そのものを再定義しています。単なる電力供給にとどまらず、『電力会社 を超えた価値=Beyond Electricity』のビジョンを掲げ、電気代を安くするだけでなく、再エネを使う時間帯を工夫して社会全体の需給バランスを改善したり、お客さまが参加できる楽しいキャンペーンを通じて『電気を選ぶ楽しさ』や『使いやすさ』を実感できる仕組みを提供したりと、これまでの電力会社にはなかった新しい体験を提案しています」

Q.契約者の中には、電気料金が安くなったなどの声がありますが、なぜ、電気料金が安くなるのか、仕組みを教えてください。

担当者「独自開発のデジタルプラットフォーム『Kraken(クラーケン)』こそ、オクトパスエナジーの電気料金の安さを支える基盤です。エネルギーサービスに特化して設計されたこの最先端テクノロジーは、契約から請求、問い合わせ対応までを一元化し、従来の電力会社で分断されていた業務を効率化。大幅なコスト削減を実現し、その分を料金に還元しています。

Krakenは拡張性と柔軟性に優れ、短期間での仕様変更も可能です。お客さまからの改善要望に迅速に応えられるだけでなく、顧客情報を一元管理することで、問い合わせが数分以内に解決することも珍しくありません。効率化とサービス品質向上の両立が高く評価され、欧米では、革新的なテクノロジーで既存産業を変革し、新たな市場価値を創出している未上場企業を称える『CNBC Disruptor 50』や英国の消費者団体『Which?』の推奨プロバイダーに8年連続で選出されるなど、革新的企業として認知されています。

さらに日本では、料金メリットをより実感いただけるよう、お客さま参加型のインタラクティブな取り組みを多数展開しています。

代表的なものが、既存のお客さまとご友人双方に特典がある友だち紹介割『タコ友』で、通年で多くの方に利用されています。紹介する側・される側の双方が、『楽しさ』と『お得感』を同時に味わえると好評です。しかも、『紹介人数の制限なし』の条件はそのままに、今年の3月から通常の電気代割引額5000円を8000円(標準設定)に増額し、紹介すればするほどさらにお得になる魅力的な内容へと改定しました。

より多くの方にオクトパスエナジーを知っていただき、グリーンな電気が家計にも地球にも最善の選択となることを実感いただけるサービスを引き続き提供しています。こうした取り組みが、日常生活の中で電気を“選ぶ楽しさ”を広げ、支持拡大につながっています」

Q.契約者が昨対比約165%増 (6~8月の前年比)している要因として、どんな理由が考えられますか?

担当者「テクノロジーと企業文化の両輪があります。独自開発のプラットフォーム『Kraken』によって、料金プランや新サービスの設計を他社が半年以上かけるところを約1~2カ月で市場投入できるスピード感を実現。お客さまの声を即座に商品開発へと反映し、生活者にとって本当に価値あるサービスを迅速に届けられる点が、大きな支持につながっています。

同時に、オクトパスエナジーは徹底して『お客さまファースト』を掲げ、利用者を単なる契約者ではなく、仲間(コミュニティの一員)として向き合っています。その根底には、創業以来大切にしてきた企業文化『LOVE&POWER(愛とパワーをこめて)」があります。共感を持ち、柔軟かつクリエーティブに取り組む姿勢を社員全員が共有し、日々の業務や社会生活で互いのよい行いを称え合う文化を育んできました。

その結果、他の電力会社では見られない『ファンが生まれる』というユニークな現象が起きています。料金や利便性に加えて、企業姿勢やカルチャーそのものに共感し、自然に応援者へと変わっていくお客さまの存在こそが、オクトパスエナジーの持続的な成長を支えるもう一つの大きな要因となっています」

Q.ユーザーからは、どんな声が届いているのか、教えてください。

担当者「ユーザーからはまず、『電気代が安くなった』という実利的な評価が数多く寄せられています。特に電気料金の高騰が続く中で、家計への安心感を与えている点は大きな支持につながっています。

一方で、『毎月の利用が楽しみになる』『他の電力会社にはない体験がある』といった声も多く、アプリや顧客ポータルの分かりやすさ、使いやすさは高く評価されています。『電気を選ぶことが、ここまでシンプルで便利だとは思わなかった』というコメントも増えています。さらに、さまざまな参加型キャンペーンにより『楽しさ』や『お得感』を実感できる点も好評で、サービスへの親近感を高める要因となっています」

Q.今後、どのような成長を狙っているのか、展望も教えてください。

担当者「オクトパスエナジーは、これからも生活者にとって安心で、わかりやすく、家計にも地球にも優しいサービスを提供するとともに、再生可能エネルギーを自然に取り入れられる仕組みを広げていきます。電気を“我慢して使うもの”ではなく、“安心して選べるもの”へと変えていくことを目指しています。

具体的には、地域で発電した電気を地域で使う『地産地消モデル』の拡大や、EV・家庭用蓄電池との連動による次世代型の需給最適化を推進します。あわせて、生活者が自分のライフスタイルに合わせて電力プランを選ぶことで、暮らしをより豊かに、便利に、そして同時に環境に優しい選択ができる未来を実現していきます。

オクトパスエナジーは、再生可能エネルギーの普及を加速しながら、電気のある暮らしそのものを前向きな体験へと進化させ、日本における持続可能で安心できるエネルギー社会の実現に貢献していきます」

オトナンサー編集部

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