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「ここが新しい職場ね」上下関係に厳しかったはずの職場→社長が地域ごとに愛人を作っていた事実に背筋が凍った

  • 2026.5.10

入社後から先輩への態度が変わっていった

「ここが新しい職場ね」

以前働いていた会社は、上下関係がしっかりしている職場だった。

30代の私はそこに長く勤めていて、新しい人が入ってくるたびに先輩として迎える側に回ることが多かった。

少し後に入社してきた女性は、最初のうちは普通に礼儀正しい人だった。挨拶もきちんとして、私の上の先輩にもきちんと頭を下げていた。研修中は緊張した表情で、メモも丁寧に取っていたと思う。

ところがある時期から、彼女の口調が少しずつ変わっていった。私への返事が短くなり、私の上の先輩にまで「はい、はい」と軽く受け流すような態度を取るようになっていく。何があったのか、と私の方が戸惑うほどの変わりようだった。

普段は気軽な雰囲気の社風で、社長も気さくに会社へ顔を出す人だった。それでも上下関係の線だけは、皆がそれとなく守っていたはずなのだ。彼女の振る舞いだけが、その線をひょいと跨いでいくように見えた。

「なんか変だな」

休憩室の隅で、彼女と社長が軽く言葉を交わす場面が増えてきた頃、私は心の中でそう呟いた。

理由はうまく言えないのに、空気の温度が確かに変わっていた気がしたんです。

隣の県の女性社員と話していた瞬間

違和感を抱えたまま日々を過ごしていたある日、彼女があからさまに社長の特別な相手になっていることを、別の同僚からそっと知らされた。

同期の数人にとってはもう周知の事実で、私だけが気づくのが遅かったらしい。

怖さの本番はその先だった。会社は全国に店舗を展開していて、ある会議の前後に、彼女が隣の県の女性社員と妙に親しげに話している場面に居合わせたのだ。

「この前、社長から聞いてさ」

その短い一言だけで、私の中で線がつながってしまった。社長は地域ごとに、似た立場の女性社員を1人ずつ抱えているらしいと、空気そのものが教えてきた。

誰かが声を上げたわけでもなく、はっきりした証拠を見せられたわけでもない。それでも、廊下で交わされる視線や、彼女たち同士の軽口の温度感が、はっきりと一つの構図を浮かび上がらせていた。

傍若無人になった態度の理由が、ようやく腹に落ちた。守られていることを知っている人の歩き方というのは、こんなにも違うものなのかと、改めて寒気が走った。

こんなドラマみたいな話が身近で起きるなんて、と何度も自分に言い聞かせた。けれど、その日から廊下で彼女とすれ違うたび、背筋にひやりと冷気が走るようになっていた。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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