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韓ドラになった歴史人/『オクニョ』登場のチョン・ウチ(田禹治)は実在したのか

  • 2026.4.28

ドラマ『オクニョ 運命の女(ひと)』において、イ・セチャンが演じたチョン・ウチ。典獄署(チョノクソ)に収監されている囚人でありながら、卓越した詐術や幻術を操り、主人公オクニョを助ける師の一人として独特の存在感を放っていた。

このチョン・ウチという人物は、決してドラマの中だけの架空のキャラクターではない。小説『田禹治伝(チョン・ウチ・ジョン)』や説話集『五山集(オサンジプ)』などの古典文献に登場する、奇人なのだ。

(写真=韓国MBC『獄中花』より)
中宗の時代に実在した奇人・幻術師

その文献によると、田禹治(チョン・ウチ)は朝鮮王朝・第11代王・中宗(チュンジョン)の時代に生きた人物とされる。

もともとは下級官吏の職に就いていたが、ほどなくして辞職し、世俗を離れて隠居生活に入ったと伝えられている。
隠居後の彼は、米を蝶に変えて見せたり、天界にあるとされる桃を手に入れたりと、人々の想像を絶する幻術を披露した。その不思議な力は瞬く間に噂となり、当代随一の幻術師としてその名を広く轟かせることとなった。

刑死と「空の棺」のミステリー

しかし、その特異な能力ゆえに、民衆を眩惑した罪に問われることとなる。捕らえられた田禹治(チョン・ウチ)は死罪を言い渡され、最期を迎えた。

ところが、親族が遺体を引き取るために棺を確認したところ、中はもぬけの殻であったという不可解な逸話が残っている。この「空の棺」の伝説により、彼の生死はいまなお歴史の謎とされている。

ドラマに見る創作と史実の境界

田禹治(チョン・ウチ)を主役とした作品では、時代劇ドラマ『チョン・ウチ』でチャ・テヒョンが、映画『チョン・ウチ 時空道士』ではカン・ドンウォンがそれぞれ演じている。なお、これらの作品で語られる洪吉童(ホン・ギルトン)との関連性などは、あくまでドラマを盛り上げるためのフィクションである。

史実と伝説、そして華やかな脚色。それらが織り交ざることで、田禹治(チョン・ウチ)という人物は時を超えて愛される魅力的なキャラクターとして、今もなお語り継がれているのである。

文=韓ドラLIFE編集部

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