1. トップ
  2. 「上司の目がなくてラッキー」“在宅勤務OK”に喜んだ30代男性→1年後、昇給面談で告げられた“突然の宣告”に青ざめたワケ。

「上司の目がなくてラッキー」“在宅勤務OK”に喜んだ30代男性→1年後、昇給面談で告げられた“突然の宣告”に青ざめたワケ。

  • 2026.5.17
undefined
出典元:photoAC(※画像はイメージです)

打ち明けてくれたのは、大手企業勤務の30代男性・Aさん(仮名)。同期が順調に昇給・昇任する中で、Aさんの春の昇給はゼロ。手取りでざっくり年100万円の差が開いたといいます。

コロナ以降、Aさんの会社は在宅勤務OKに。

通勤のストレスから解放された一方で、「在宅最高、上司の目がなくてラッキー!」という油断が、1年後、予想もしない形で見返りとして返ってきたのです。

オフィスでの「忙しそう」は、もう武器にならない

Aさんはこれまで、オフィスで「いつも遅くまで残っている頑張り屋」というキャラで評価を稼いできたタイプでした。いわゆる「プロセス(態度や姿勢)」で点を取っていたのです。

ところがリモートワークになった瞬間、その武器は無力化されました。上司から見えるのは、チャットのレスポンス、提出物の質、そして具体的な数字だけ。
「結局この1年、君は何を達成したの?」という問いに、即答できなかったことが致命傷となりました。

リモートワークが炙り出した「いるだけの人」

在宅勤務は、皮肉にも「1日8時間、この人は本当に必要か?」を可視化してしまいました。

たとえば、本来4〜5時間で終わる仕事を、「定時だから」という理由だけで、無駄に8時間かけてオフィスにいた人。同僚と立ち話したり、長めの休憩を挟んだりして「なんとなく忙しそう」を演出していた人。テレワークでは、その演出が一切効きません。

一方で、リモートになって本当に大変になったのは、本当に欠かせない役割を担っていた人です。これまでは隣の席の同期にちょっと相談したり、ツールの使い方をサッと教えてくれたりして、チームが回っていた。それが在宅になった途端、すべての指示・確認が特定の人に集中。

つまり、リモートワークは、「誰がどれだけの価値を生んでいるか」「どれほど重要な役割を果たしているのか」を見せてしまう装置なのです。これを管理職が見ていないわけがありません。チャットの履歴を見れば、「キーマン」「そうでもない人」は判断できるものです。

「ジョブ型」への移行。問われるのは「何ができるか」

現在、日本企業でも「プロセス重視」から、職務と成果を明確にする「ジョブ型」に近い評価制度への移行が静かに、かつ確実に進んでいます。

実力がある人にとっては、場所を選ばず正当に評価される好ましい変化ですが、「なんとなく給料をもらえていた人」にとっては、選択肢が狭まっていくシビアな時代の到来です。社外に目を向けても、転職市場で求められるのは「即戦力としての実績」であり、「真面目な出社態度」ではありません。

もし、リモート下で評価が下がっていると感じるなら、以下の対策を急ぎましょう。

  1. 「成果」を言語化し、こまめに報告する:リモートでは「言わなくても分かってくれる」は通用しません。小さな進捗でも数値や形にして共有しましょう。
  2. 自身の「市場価値」を客観視する:転職エージェント等に登録し、「外の世界で自分はどう評価されるか」を知ることは、今の職場での立ち振る舞いを見直す鏡になります。
  3. 求められるスキルを再定義する:今の職務で必要とされる専門性は何か。ただ時間を消費するのではなく、「自分の職務(ジョブ)」におけるプロ意識を持ち直す必要があります。

まとめ

リモートワークは「自由な働き方」であると同時に、「成果でしか測られない厳しい働き方」でもあります。

「真面目に通勤していれば報われる」という方程式が崩れた今、私たちに求められているのは、場所を問わず価値を生み出せる「本物の実力」です。

まずは「今日、自分はどんな価値を生んだか」を自問自答することから始めてみませんか。


執筆:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1,200記事以上の執筆実績あり。

の記事をもっとみる