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3,800万でマイホーム購入→“年60万のボーナス払い”に設定したところ…5年後、30代男性を襲った“想定外の悲劇”【プロは見た】

  • 2026.6.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務のおがわ163です。20年間、金融機関の窓口で資産運用や家計相談に携わってきた経験をもとに、お金にまつわるリアルなエピソードをお届けしています。

「住宅ローンのボーナス払いが苦しくなってきた」そんな相談が窓口で増えています。月々の返済は問題なくても、ボーナス払いが家計を直撃するケースが少なくありません。

今回は、転職と金利上昇のダブルパンチで住宅ローンのボーナス払いに苦しむことになった40代男性Bさんのエピソードをご紹介します。

「ボーナス払いを設定しておけば月々の返済が楽になる!」

2019年、35歳のときにマイホームを購入したBさん。3,800万円を変動金利・35年返済で借り入れました。当時の変動金利は約0.5%と非常に低く、月々の返済負担を軽くし、手取りボーナスを有効活用するため、年2回のボーナス月に各30万円、年間60万円のボーナス払いを設定しました。

「当時は年間120万円のボーナスがあったので、ボーナス払いの60万円は余裕で払えると思っていました」とBさん。月々の返済も10万円程度で、家計にゆとりがあると感じていました。

しかし数年後、Bさんの状況は大きく変わることになります。

「転職したらボーナスが半分になってしまった…」

より条件の良い仕事を求めて転職したBさん。月々の給与は上がりましたが、転職先はボーナスの比率が低い会社で、年間のボーナスは約60万円と以前の半分になってしまいました。「月給が上がったから生活は楽になると思っていたのに、ボーナス払いの30万円がボーナスのほぼ全額になってしまった」とBさんは残念に思いました。

さらに追い打ちをかけるように、もう一つの問題が発生しました。
変動金利の上昇です。2024年以降、日銀の金融政策変更により変動金利が上昇。Bさんの住宅ローン金利も当初の0.5%から上昇し、元本の圧縮が遅れ、実質的な負担が重くなりました。(※なお商品によっては返済額が増額される場合もあります。)

「月々の返済は何とかなるけど、ボーナス払いが増えてボーナスがほぼなくなってしまう」。2026年現在、ローン残高は約3,000万円。転職によるボーナス減少と金利上昇という二重苦に直面し、窓口に相談に来ました。

「ボーナス払いを減額して、月々払いに組み替えることはできますか?」
Bさんは窓口担当者から返済方法の変更について説明を受けたところ、ボーナス払いの金額を減らして月々の返済額に上乗せする「返済方法の変更」という選択肢があることを初めて知りました。

「ただし返済方法の変更を行うと、月々の返済額が増えることになります。現在の収入でまかなえるかどうか、しっかりシミュレーションしてから判断することをおすすめします」と窓口担当者からアドバイスされました。

「ボーナス払いを設定したときは、まさかこんな状況になるとは思わなかった」とBさん。「転職や金利変動のことも考えておくべきだった」と後悔していました。

住宅ローンのボーナス払いを設定する際に知っておきたいこと

では、同じ状況を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか。
住宅ローンのボーナス払いを検討している方は、以下の点を事前に確認しておくことをおすすめします。

  • ボーナスは毎月の給与と異なり、会社の業績や転職によって大きく変動する可能性がある
  • 変動金利の場合、金利上昇によってボーナス払いの金額が増額されることがある
  • ボーナス払いの金額はボーナス全体の50%以内を目安に設定し、余裕を持った計画を立てる
  • 転職・金利変動など生活環境が変わった際は、早めに窓口に相談して返済方法の見直しを検討する
  • 返済方法の変更は可能な場合があるが、月々の返済額が増えるため事前にシミュレーションが必要

「ボーナス払いを多めに設定すれば月々が楽になる」という考え方は間違いではありませんが、ボーナスは保証されたものではありません。将来の変化も見据えた余裕のある返済計画を立てることが大切です。住宅ローンの返済方法について不安を感じる方は、ぜひ早めに窓口へご相談ください。


参考:住宅ローンの仕組みと返済方法(一般社団法人 全国銀行協会)

執筆:おがわ163
金融機関勤務(勤続20年)。2級ファイナンシャル・プランニング技能士。窓口業務・資産運用相談の現場経験をもとに、生活に役立つお金の知識をわかりやすくお届けしています。

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