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最速でシングルになれる新しい上達法!体幹と下半身の使い方を解説

  • 2026.4.6

イメージや感覚では「理解できない、実践できない」ことがゴルフには多々ある。それらをクリアにした1冊が『ゴルフスイング物理学』だ。「効率よくうまくなれる!」と評判の理論を毎月少しずつ紹介する。

切り返しで「骨盤は左にスライド」させる

最速でシングルになれる新しい上達法!体幹と下半身の使い方を解説
切り返しで腰を左にスライド(バンプ)させると、伸びていた右ワキ腹がさらに伸び、それが縮むことで体幹の回転が始まる胸骨が中心、骨盤が末端という振り子の動作で骨盤の位置を左にズラす

バックスイングの始動での骨盤の動作は、「斜めの回転」と「スライド」が混ざった動きです。切り返しでは、骨盤をいきなり左に回転させていくのではなく、スライドの動きによって胸骨の回転にきっかけを与えます。

「胸骨が中心、骨盤が末端という振り子のような動作」を使い、骨盤の位置を左にズラすことによって、右に回転した胸骨の下で、右のワキ腹の筋肉がさらに伸ばされます。瞬間的に伸ばされた筋肉はその後、急その反射を使ってダウンスイングからフォローに向かって胸骨を左に回転させます。

この骨盤のスライドの動作は、バンプと呼ばれる動作となります。バンプが起きる前に骨盤を先に左に回転させてしまうと、体の位置が右に残りすぎたり、ヘッドがアウトサイド・インに下りてくる原因となってしまいます。

左骨盤を背中側へ逃がす「スラストアップ」

最速でシングルになれる新しい上達法!体幹と下半身の使い方を解説
切り返しで骨盤をスライドさせたあと、左ヒザを瞬間的に伸ばす。左尻を背後に逃がす方向で行うと回転がよりスムーズになる

切り返しで骨盤のスライドが起こった後、さらに左の骨盤を背中の方向に逃がすことで回転のきっかけをつくります。その時、脚の長さは左脚が長い状態になっていきます。骨盤を左に回転させるスピードが速ければ速いほど、体幹、おもにワキ腹の筋肉に大きな伸張を与えることができるため、胸骨の強い回転を誘導することができます。

左脚を長くする動き、つまり左ヒザを伸ばしていく動作はできるだけ速く行うのです。この左ヒザを瞬間的に伸ばす動作を「スラストアップ」と呼んでいます。

左ヒザを伸ばすときに使われるおもな筋肉は、モモの表側にある大腿四頭筋です。大腿四頭筋で大きな力を出すきっかけとなる伸張反射を起こすためには、切り返しのときに骨盤のスライドと同時に、左足に踏み込む動作を小さく入れることが有効です。この動作は、ジャンプをするときと似たものとなります。

瞬間的に脱力して重心を落とし、タイミングよくジャンプすることで高く跳ぶことができますが、この要領でスイング中にもスラストアップを行います。切り返しで左足に少しだけ重心を落としていき、タイミングよく左足でジャンプをするような使い方をすることで骨盤を回転させます。プロが切り返しの瞬間に沈み込むように見えるのも、この伸張反射を有効に使うための動作であると考えられます。

最速でシングルになれる新しい上達法!体幹と下半身の使い方を解説
左ヒザを伸ばす直前に左足を踏み込むことが有効。沈み込むように見える

骨盤は左に回転するが「股関節より下は内側へ」捻られる

最速でシングルになれる新しい上達法!体幹と下半身の使い方を解説
ダウンスイングで腰が左に回転していくとき、太モモから下は逆に、内側へ捻られている。この連動がスムーズにできているかどうかで、左足の状態が3つのパターンに分かれる

切り返したあとは骨盤が左に回転していきますが、そこで注意してほしいのは、左股関節より下はすべて内側へ捻られているということです。決して骨盤の回転と一緒に左に回っているわけではないのです。つまり、左の股関節は内旋の状態となっていくのですが、この動きについては足裏の状態にもヒントが隠れています。

フォローの写真を見ると、足が開いている選手、足の内側が浮いている選手、足裏全体が接地している選手の3パターンがいます。それぞれどのような状態になっているかを考えてみましょう。まず、足が開いている選手は、骨盤の回転と同時に足が開いていってしまう。つまり、股関節の内旋や、足首から先を内に向ける動きが硬く、骨盤に対してツマ先を内側に向けるという可動域が足りていない状態となっています。

パターン①

左足が浮いたり、反時計回りに回るのは、股関節から下が内側に捻られる動きがスムーズにできていないことが原因

左股関節の内旋と連動して「左足のアーチが上がる」

残りのパターンについてみてみましょう。2つ目のパターンは、足の内側が浮いている選手ですが、このタイプは足を内側に向ける可動域は足りています。足を内側に向けると、足の中の「舟せんじょうこつ状骨」という骨が上がった状態になるのですが、それと同時に拇指球(親指の付け根のふくらみ)も上がっているため、足の内側が地面から離れた状態となっているのです。

舟状骨が上がった状態で、足の内側が浮かず、拇指球が地面に着いている。つまり、左足のアーチが高くなっている選手というのが最後のパターンとなります。骨盤の下で足を内側に向けながらも、スパイクの中でカカト、小指球(小指側の付け根)、拇指球の3点が接地して足裏の機能を引き出せている状態です。ゴルファーにとって足裏の機能というのも無視できない重要なものなのです。

パターン②

ダウンスイングで左脚の内側が浮くのが2つ目のパターン。股関節から下を内に捻ることはできているが、足首の可動域が狭いため、浮いてしまう

パターン③

カカト、小指球、拇指球の3点をつけたまま、アーチを高くして対応できるのが3つ目のパターン。足裏の機能を引き出すことができる

いかがでしたか? ぜひ、レッスンを参考にして練習してみてください。

解説 = 小澤康祐
●おざわ・こうすけ/1987年生まれ、長野県出身。運動学、物理学などの視点でゴルフスイングを独自に研究。2015年よりYouTubeにて「ゴルフスイング物理学」のタイトルでレッスン動画を配信。チャンネル登録者は5万人、視聴回数はのべ1000万再生を超える。アマチュアへの指導のほか、ティーチングプロの講習、ツアープロの動作改善指導なども行っている。

写真=高橋淳司

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