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最新ドラマで再注目!元英王室メンバー、セーラ・ファーガソンの「スキャンダル史」

  • 2026.4.1
WPA Pool / Getty Images

このタイミングは、まるで不吉な未来を暗示するかのようでもある──イギリスの動画配信サービス『ブリットボックス』は2026年3月18日、元ヨーク公爵アンドルー王子の元妃、セーラ・ファーガソンが“登場”する実話に基づくドラマシリーズ、『The Lady(原題)』の配信を開始した。

全4話からなるドラマは、ヨーク公爵夫人セーラ妃(ナタリー・ドーマー)の専属ドレッサーだったジェーン・アンドリュース(ミア・マッケナ=ブルース)が元恋人の男性を殺害し、有罪判決を受けた事件を題材にしたもの。ストーリーの前半には、愛称の「ファーギー」で呼ばれる「セーラ妃」が、まるで姉妹のような関係でお互いに秘密を共有し合うジェーンのボスとして登場。自らに対するタブロイド紙の報道に不満をこぼすロイヤルファミリーの一員として描かれる。

ストーリーが1980年代から始まるこの新作ドラマに、未成年の女性たちの性的人身売買で起訴され、勾留中に死去したジェフリー・エプスタイン元被告の名前が出てくることはない。また、実在のファーギーと元夫のアンドルー元王子を困難な状況に追い込んでいるエプスタイン元被告との関係を巡る“スキャンダルと暴露の津波”に触れているわけでもない。

(アメリカの司法省が2026年1月に元被告に関する捜査資料を含む「エプスタイン文書」を追加で公開したことを受け、元被告の犯罪に対する関心が再び大きく高まっている。アンドルー元王子は追加の文書公開後に逮捕され、一時身柄を拘束された)

だが、イギリスの議会下院では特別委員会が設置され、エプスタイン元被告の事件に関する調査が行われている。その委員会のメンバー、スーハス・スーブラマニアム下院議員は『デイリー・メール』紙に対し、「明らかにエプスタイン元被告と親しい関係にあった(セーラ)元妃は、議会で宣誓証言を行うべき」だと主張している。

「委員会に出席し、エプスタイン元被告の金融ビジネスと組織的な性的人身売買について、知っていることを証言すべきです」

「何も隠すことがないなら、問題はないはずです。たとえロイヤルファミリーのメンバーだった人でも、法の適用は免れません」

いっぽう、エプスタイン元被告に関する新たな情報が次々と明らかにされていた2025年9月、『The Lady』に出演しているナタリーは『ヴァラエティ』誌に対し、すでに撮影が終了していたこのドラマのプロモーションには「協力しない」考えを明らかにした。

ドラマ『The Lady』のワンシーン(右がファーギー役のナタリー) Jonathan Ford – Courtesy of BritBox

「新たに明らかになった情報から、セーラ・ファーガソンの行動には弁解の余地がないと考えるようになりました。その行動と私自身の価値観に折り合いをつけることは不可能です。そのため、私がこのプロジェクトのプロモーション活動に参加することはありません」

公人としてのファーギーの生活に決定的な影響を及ぼした数々のスキャンダルの中で、エプスタイン元被告との関係が最も重大なものであることは間違いない。だが、大きなスキャンダルは他にもいくつもあった。

『デイリー・メール』紙は2026年3月21日、亡きエリザベス女王の愛犬のコーギー2匹の“クローン”をつくるリアリティ番組の制作に、ファーギーが関与していると報じた。

そして、彼女の広報担当者はその後、『ピープル』誌に対し、彼女がこのプロジェクトへの参加を「辞退した」ことを明らかにした。ファーギーはそれ以前、亡き女王とは非常に親しい間柄であったこと、ほかの誰よりも女王から大きな影響を受けたこと、そしてその女王が義理の母となったことは、名誉なことだと語っていた。

亡き女王の愛犬の世話をするウィンザー城の職員たち WPA Pool / Getty Images

ジェットコースターのようなファーギーの人生を決定づけたのは、アンドルー王子(当時)と結婚し、ロイヤルファミリーの一員として暮らし始めた1986年から、別居を発表するまでの6年間だった。

結婚当初は“ダイアナ妃とともに”、その若さによって古風で堅苦しい王室に風穴を開け、新鮮な空気を吹き込む存在としてもてはやされ、歓迎されたファーギーだったが、意気盛んなその言動は、ルックスやファッションセンスで常に広く称賛されたダイアナ妃と比較され続け、やがてタブロイドの嘲笑を買うようになっていった。

そして、ヨーク公爵(当時)夫妻は1992年3月、別居することを発表した。

結婚前のセーラ・ファーガソンとダイアナ・スペンサー、1981年撮影 Anwar Hussein / Getty Images

それから約5カ月後の1992年8月、『デイリー・ミラー』紙は1面に、フランス南部のサントロペに所有する邸宅で夏の休暇を過ごすファーギーと、同行していた彼女の金融アドバイザー、テキサス州の富豪ジョン・ブライアンが“キスしたり、戯れたりする”様子を捉えた写真を掲載した。

記事のタイトルは「ファーギーの盗まれたキス(Fergie's Stolen Kisses)」。写真の中には、ブライアンがファーギーの「つま先をなめて(吸って)いる」写真もあるとされていたが、王室記者のリチャード・ケイの取材に応えたブライアンは、「なめていたんじゃない、キスしていたんだ!」と反発していた。

この記事が公開されたのは、ロイヤルファミリーが例年通り、バルモラル城で夏の休暇を過ごしていたとき。集まった家族の一員に加わっていたファーギーは後にその日のことを振り返り、朝食のテーブルで新聞を見たロイヤルたちは「目を大きく見開き、口が半開きになっていた」と明かしている。

ただ、ファーギーを巡る数々のスキャンダルは、これ以外は大半が金銭に関わるものとなっている。作家のアンドルー・ロウニーによると、彼女の負債額は、1995年11月には370万ポンド(当時の為替レートで約5億7300万円)余りに達していた。

そして、現在は廃刊になっているタブロイド紙『ニュース・オブ・ザ・ワールド』は2010年、ファーギーが元夫を紹介する「口利き料」として、50万ポンド(当時の為替レートで約6700万円)を要求したことを暴露した。身分を隠して潜入取材をしていた記者に対し、彼女は裕福なビジネスパーソンのような態度でこう言い放っていた。

「私はあなたが開きたいと思うすべてのドアを開けられる」

「私の面倒を見なさい。そうすれば、彼(元夫)はあなたの世話をする……あなたは10倍を取り戻すでしょう」

そして“記者”たちは、ファーギーが手付金の4万ドル(約350万円)を受け取る様子も撮影していた。

これらが明らかにされたとき、彼女は次のように謝罪した。

「こうした状況、お恥ずかしい事態について、深く後悔しています。経済的に困難な状態にあることは事実です。ですが、判断を大きく誤ったことの言い訳にはなりません。このような事態を招いたことを、心からお詫びします」

また、このときファーギーは元夫について、この件にはかかわっておらず、何も知らなかったと主張していた。

ロイヤルアスコットのレースを観戦した当時のヨーク公爵夫妻、2019年撮影 Max Mumby/Indigo / Getty Images

そんな元侯爵夫人でも、エプスタイン元被告を思うように操ることは、何より難しいことだったとみられる。CNNは2026年3月、「元被告が2008年に未成年への売春のあっせんで有罪判決を受けた後も」ファーギーが数多くの、元被告をほめそやすメールを送っていたことについて詳しく伝えた。

いわゆる「エプスタイン文書」に含まれていたそれらのメールから、多額の借金を抱えていたファーギーが、当時は20歳と19歳だった娘の王女たちを連れて元被告に会いに行こうとしていたことも明らかになっている。

また、ファーギーは元被告に、自分を「雇ってほしい」と懇願。そのほか「アンドルー王子との関係を維持するためだけに」自分と友人でいる元被告を責めたり、2011年に送ったメールでは元被告を「最高の友人」と呼んだりしていた。

そして、それらが送信されたのは、彼女が元被告と交流を持ったことについて「とてつもなく大きな、誤った判断だった」と公に認めた後、「二度と関わりを持たない」と明言した数週間後だったことも確認された。

ただ、ファーギーの広報担当者はこれらのメールについて、「相手の機嫌を取るような」言葉を使ったのは、エプスタイン元被告から「彼女の家庭を破壊する」という恐ろしいメールを受け取っていたためだったと弁明している。

現時点で、元侯爵夫人はエプスタイン元被告に関連して何らかの罪に問われているわけではない。だが、こうした事実が明らかにされた後、ファーギーはパトロンやアンバサダーを務めていたチャリティ団体のうち7つから、関係を解消されている。2026年2月には、自ら創設した団体、サラズ・トラストが“当面”の閉鎖を発表した。

ロイヤルファミリーのイースター礼拝に出席した元ヨーク公爵夫妻、2025年撮影 Karwai Tang / Getty Images

次々とスキャンダルが明らかになる中、『デイリー・メール』紙は2026年2月10日、ファーギーが“気持ちを落ち着け、頭を整理するため”に、フランスのアルプス地域とUAEに暮らす友人宅に滞在していたことを報じた。そのほか、現在はイギリスと国外を行き来しながら暮らしている次女のユージェニー王女の元も訪れていたという(ファーギーの姿が最後に捉えられたのは、2025年12月、長女のベアトリス王女と夫のエドアルド・マペッリ・モッツィの次女アテナの洗礼式に出席したときだった)。

そのほか『デイリー・メール』紙は、ファーギーが友人たちに、「お金が必要。働かなければ」「帰国後はアンドルーと距離を置かなければならない」などと話していたと報じている。

また、彼女はロイヤルファミリーが所有するサンドリンガム・エステート内ではなく、ウィンザーに自分で住宅を購入するか、借りて暮らしたいと話しているという。

こうした状況の中、元公爵夫人が“暴露によって”大金を手に入れる可能性も噂されている。数十万から数百万ポンド(数千万~数億円)の報酬を条件に、プライムタイムのテレビ番組のインタビューに応じることもあり得ると伝えられている。

『デイリー・メール』紙の取材に応えたファーギーの友人のひとりは、こう語っている。

「惑わされているのか、それとも死に物狂いなのか、わかりません。彼女は66歳で、家もなく、確実な収入源もありません。人々は(彼女について)伝えられる話にうんざりしています」

「名誉挽回のために新たに人を集めて広報チームを作ろうとしても、必要なお金をどうやって用意するのでしょう?ファーギーらしく、これまでのように何とか巻き返そうとしているといいますが、人々がそれを受け入れるでしょうか──」

From TOWN&COUNTRY

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