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「経験も実績もあるのに…」転職で“不採用続き”の30代女性→プロに相談すると、明かされた“たった1つの盲点”に「これだけのことで…」

  • 2026.4.20
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「もう何が正解なのか分からない……」

パソコンの画面に届いた、また一通の「お祈りメール」。都内在住の30代女性・Aさん(仮名)は、深くため息をつきました。

30代になり、現場での実績もキャリアもそれなりに積んできた自負があったAさん。転職活動を始めた当初は「すぐ決まるだろう」とタカを括っていましたが、現実は残酷でした。応募しても、返ってくるのは無機質な不採用通知ばかり。

「どうして……。私のどこがいけないの?」

焦燥感と自己否定感で、目の前が真っ暗になっていたAさん。わらをも掴む思いで、あるキャリアコンサルタントの元を訪ねました。そこで突きつけられたのは、あまりにも意外な「落とし穴」だったのです。

「えっ、そこ!?」盲点すぎた数センチの空白

「あの……。ここ、ずっと空欄のまま出していましたか?」

コンサルタントがAさんの履歴書を指差しました。それは、スキルや自己PRではなく、あまりに初歩的な「欄」でした。

「……えっ? ああ、本当だ。空いてますね」

Aさんが指摘されたのは、名前のすぐ横にある【性別欄】。

「性別って、選択肢を丸で囲むものだと思い込んでいて……。履歴書の前半は基本情報なので、ついコピペで済ませてしまい、全然気にしていませんでした」

「たったこれだけのことで不採用になるなんて、そんなことある?」と半信半疑のAさんに、コンサルタントは「採用現場のリアル」を告げました。

採用担当者の「深読み」が生む、見えない壁

「事務的な書類に空白を作らないのはビジネスの鉄則です。まして履歴書でここが空いていると、採用側はこう勘ぐってしまうんです」

コンサルタントの言葉に、Aさんは愕然としました。

「『あえて伏せている=性的マイノリティ(LGBTQ+など)の方なのだろうか?』と推測される場合があります。これは差別の意図ではなく、受け入れ体制の問題です。専用のトイレや更衣室、周囲への周知など、リソースが限られている会社ほど『今のうちの規模では準備が間に合わない。今回は見送ろう』という判断に繋がりかねないのです」

つまりAさんは、実力を見られる前の段階で、選考から外されていた可能性があったのです。無自覚に作った数センチの空白が、採用側に「見えない不安」を抱かせていました。

「自分にとって何が大切か」を知って、扉が開いた

コンサルタントはこう付け加えます。 「もちろん、理由があって伏せたい場合は空白で一向に構いません。自分の想いやアイデンティティを貫くことも大切です。でも、もしあなたが特に意識していないのであれば、ここを埋めるだけで通過率は劇的に変わりますよ」

これまでの不採用通知の山を思い出し、Aさんはハッとしました。

「……まずは土俵に乗って、私の実力を見てほしい。こんなところで門前払いされるのは、もう嫌です」

Aさんは、使い回していたデータの「空白」を埋め、再び応募を開始しました。すると、驚くことにそれまで全く通らなかった書類選考が、次々と通過し始めたのです。

「あんな小さな空欄ひとつで、私はスタートラインにすら立てていなかったようです。見られていたのは実績だけでなく、書類に向き合う細部や、相手に与える安心感だったのだと痛感しました」

キャリアに自信がある人ほど、意外と足元をすくわれる「履歴書の基本」。あなたの書類にも、無自覚な「空白」は眠っていませんか?


ライター:青田ちひろ

電機メーカーで約20年、エンジニアとして勤務した後、キャリアコンサルタントとして独立しました。大学・職業訓練校・人材関連分野にて、若年層からベテランまで幅広い世代のキャリア相談を担当しています。そんな中で、転職活動での迷いや失敗、不安は、少し視点を変えるだけで前向きな学びへ変えられると実感しました。現場で見てきたリアルな悩みや成功・失敗談をもとに、読者が自分自身のこととして読める、親しみやすく実用的な記事づくりを心がけています。人生の岐路に関する堅いテーマでも、わかりやすく、参考になる文章を目指しています。