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「築20年の中古戸建て」を2,200万円で購入→「できるだけ費用を抑えたい」はずが…入居後、30代夫婦を襲った“400万円”の大誤算

  • 2026.4.14
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。金融機関勤務の現役マネージャーとして、日々さまざまなお金のご相談に向き合っている中川です。

住宅購入において、「できるだけ費用を抑えたい」と考えるのは自然なことです。中古住宅は新築より価格が低く、手の届きやすさから人気があります。
しかし、その“安さ”の裏にあるリスクを見落とすと、購入後に想定外の出費に直面することもあります。

今回は、中古住宅を購入したものの、入居直後に約400万円の修繕費が発生した30代夫婦の事例をご紹介します。

「新築より1,000万円安い」魅力的に見えた中古住宅

今回ご紹介するのは、30代前半のAさん(仮名)ご夫妻です。

共働きで世帯年収は約700万円。住宅購入では価格の安さを重視していました。
選んだのは築20年の中古戸建てです。価格は2,200万円。同エリアの新築より約1,000万円安い水準でした。

「多少の修繕はあっても、トータルでは安いはず」

そう考え、購入を決断します。内覧時も大きな問題は見当たらず、見た目はきれいにリフォームされていました。

入居後すぐに発覚した“見えない劣化”

しかし、入居後、状況は一変します。

雨の日に天井のシミが見つかり、屋根の劣化が判明。補修費は約120万円。さらに外壁のひび割れ補修と塗装で約100万円。
加えて、水回りの不具合も発覚します。キッチン配管の水漏れや浴室の劣化により、約180万円が必要となりました。

短期間で合計約400万円の修繕費が発生します。

「見た目のきれいさ」と「建物の状態」は別物

中古住宅では、見た目の印象と実際の状態が一致しないことがあります。内装がきれいでも、屋根や外壁、配管などは劣化しているケースが多いです。

特に注意が必要なのは以下の点です。

  • 屋根や防水の劣化
  • 外壁やシーリングのひび割れ
  • 給排水管の老朽化
  • 床下や基礎の状態

これらは内覧だけでは判断が難しく、専門的な確認が必要です。

修繕費は「すぐ必要になる」こともある

築20年前後の住宅では、修繕が重なる可能性があります。

  • 外壁塗装:80万〜150万円
  • 屋根補修:100万〜200万円
  • 水回り交換:50万〜150万円

複数が重なると、300万〜500万円規模の出費になることもあるのです。

購入前にできた対策とは

事前にリスクを把握する方法はあったのでしょうか。

例えばホームインスペクションです。専門家が建物の状態を確認し、修繕の必要性を判断します。費用は5万〜10万円程度が目安です。
修繕履歴や設備の交換時期を確認することも重要です。

中古住宅は、価格だけで判断すると誤算につながります。

今回のケースでは、

購入価格:2,200万円
修繕費:400万円
実質総額:2,600万円

当初の想定より費用がかさむ結果となりました。

「安い」には理由がある

中古住宅は選び方次第で良い選択になります。しかし、購入後すぐに修繕が必要になるなど、見えないリスクが潜んでいることがあります。

大切なのは、「なぜこの価格なのか」を考えることです。購入後の費用も含めて判断するようにしましょう。

後悔しない住宅選びのために、事前の確認と余裕を持った資金計画を意識してみてはいかがでしょうか。


執筆・監修:中川 佳人(なかがわ よしと)(@YoshitoFinance)
金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。 20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。 専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。

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