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湾岸タワマン23階を諦めて、あえて4階を買った30代夫妻→6年後、高層階に住む知人が漏らした“意外な本音”

  • 2026.4.30
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※ChatGPTにて作成(画像はイメージです)

皆さま、こんにちは。大手不動産会社で10年以上現場経験を積み、現在は不動産ライターとして活動する宅地建物取引士のT.Sです。タワーマンションといえば高層階からの眺望に憧れる方は多いのではないでしょうか。

しかし近年は、あえて低層階を選ぶ人が増えています。今回は湾岸エリアで4階を購入し、その後に複数の自然災害を経験したご夫婦のエピソードを紹介します。

高層階との価格差と生活を考慮した低層階という選択

2015年、共働きで35歳の夫と33歳の妻は、湾岸エリアにある35階建ての新築タワーマンションを購入しました。選んだのは4階の3LDKで、価格は6,800万円です。当時、同じ間取りの23階は8,300万円で販売されており、1,500万円もの価格差がありました。

ご夫婦が4階を選んだ判断軸は複数あります。自力で階段を上り下りできる避難のしやすさや、朝のエレベーター渋滞を避けられる点は大きな魅力でした。強風の影響を受けにくく、ベランダを日常使いできるうえに、低層階でも高層階と同じ豪華な共用施設を利用できます。

「住宅ローンの負担を抑えて貯蓄の余力を確保したい」という思いもあり、あえて4階を選ぶという結論に至ったのです。

複数の自然災害で実感した低層階の強みと機動力

入居後、ご夫婦は自然災害のたびに選択の正しさを実感することになります。2019年の台風19号では首都圏のタワーマンションで停電被害が報じられ、エレベーター停止を想定して水や非常用トイレの備蓄を強化しました。

2021年の千葉県北西部地震では、震度5弱の揺れで実際にエレベーターの緊急停止を経験します。4階の自宅までは階段で1往復1分程度でしたが、20階以上に住む知人は「階段の上り下りで膝が笑ってしまい、外出を諦めたよ」と語っていました。2024年の能登半島地震でも揺れを感じたものの、4階では揺れの幅が高層階ほど大きくならず、家具の転倒もありません。

子どもが幼く荷物が多い時期も、エレベーターの待ち時間が短く済む点は大きなメリットでした。一方で窓からの眺望は高層階のような開放感はなく、地上からの生活音が気になる場面もあります。

資産価値の推移と後悔しない物件選びのポイント

2026年現在、ご夫婦の部屋の査定額は約8,200万円となり、購入時から1,400万円ほど上昇しています。一方で23階の同じ間取りは1億1,500万円と査定され、3,200万円もの上昇です。売却益の金額や上昇率という点では、高層階が大きく上回る結果となりました。

しかしタワーマンションの低層階は、購入価格やローン利息を抑えられる現実的な選択肢です。エレベーター待ちがない利便性と災害時の機動力は、生活の満足度に直結します。初期費用が抑えられている分だけ、価格下落時のリスクや賃貸時の利回りで有利になるケースもあります。

また低層階を選ぶ際は、水害リスクを知るためにハザードマップの確認が必須です。建物の配置や周辺環境をチェックし、低層でも日当たりが確保できるかを見極めましょう。

参考:ハザードマップポータルサイト(国土交通省)



ライター:T.S(宅地建物取引士)
大学卒業後、大手不動産会社に入社。10年以上にわたり、都心のタワーマンションから郊外の築古戸建てまで、数多くの現場経験を積む。現在は不動産ライターとして、住宅購入や災害対策に関する読者目線の記事を執筆している。

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