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SNSで見た「理想の帰宅動線」を詰め込みすぎた結果…帰るたびにストレスを感じる間取りになる落とし穴

  • 2026.4.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

InstagramなどのSNSで、おしゃれで機能的な間取りを目にする機会が増えました。

なかでも「帰宅動線」は注目度が高く、「これ、真似したい!」と、ついつい投稿を保存してしまう方も多いのではないでしょうか。

一方で、SNSで見つけたアイデアを盛り込みすぎた結果、かえって日々のストレスを生んでしまうケースも…。

この記事では、理想を追求しすぎることで陥りがちな「帰宅動線の落とし穴」と、失敗を防ぐためのシミュレーションのコツをご紹介します。

「便利なはず」の動線が、なぜ不便になるのか

帰宅動線とは、玄関ドアを開けてからLDKなどで落ち着くまでの一連の経路のこと。日々の暮らしやすさに直結するため、家づくりの際にこだわる方が少なくありません。

「便利そうな要望」を全部叶えようとすると…

たとえば、

  • 「玄関の近くに手洗いをつくりたい」
  • 「玄関にシューズクロークと内玄関を設けたい」
  • 「買い物帰りにキッチンに直接入れる専用動線が欲しい」

といった要望はどれも「たしかに便利そう」と感じるものばかりです。

しかし、それらをすべて満たそうとすると、「玄関→シューズクローク・内玄関→手洗い→パントリー→LDK」と、いくつもの空間を経由する動線が生まれがちです。

間取り図上では短く見える動線でも、実際には数メートルを歩き、いくつもの空間を通り抜けなければなりません。

重い買い物袋を持ったまま、あるいは子どもを抱えた状態で、何枚もの扉を開閉しながら長い距離を移動する。それが本当に「便利」と言えるでしょうか。

「いいね」が多い間取りが、あなたに合うとは限らない

こうした問題が起きる原因のひとつは、SNSで見た間取りをそのまま自分たちの家に当てはめようとすることです。

そもそも、あなたがSNSで見た間取りは、その家族の暮らし方・敷地・予算に最適化されたものです。

自分たちの条件に当てはめると、「最適な間取り」はまったく異なるものになることを忘れてはいけません。

後悔しない帰宅動線のつくり方

では、後悔しない帰宅動線をつくるには、どうすればいいでしょうか?

要望の「取捨選択」から始める

まず、帰宅動線に関する希望を「自分たち家族にとって本当に必要なもの」だけに絞り込むことが重要です。

「SNSで見て、便利そうだったから欲しい」ではなく、「自分たちの毎日の帰宅シーンに本当に必要かどうか」を基準に取捨選択してください。

玄関からLDKまでの扉は2~3枚程度が理想

帰宅動線上で通過する「扉」の枚数にも着目しましょう。子どもや荷物を抱えて何枚も扉を開閉するのは、現実的ではありません。

筆者の経験上、玄関ドアも含めてLDKまで2~3枚程度を目安にすると、負担に感じにくいようです。

複数の会社に間取りを依頼し、提案力を比較する

複数の建築会社に間取りの作成を依頼し、設計力のある会社を見極めるのも有効な方法です。

設計スキルの高い会社ほど、お客さまのライフスタイルを深く理解し、優先順位に基づいた最適な動線を提案してくれる傾向があります。

なお、建築会社によっては間取り作成に費用がかかる場合がありますので、依頼前に確認してみてください。

図面で「帰宅シミュレーション」を必ずおこなう

間取りができ上がったら、「帰宅シミュレーション」を必ずおこなってください。

図面上で玄関ドアからLDKまでの動線をなぞり、おおよその距離や経由する空間の数、開閉する扉の枚数を数えてみましょう。

両手に買い物袋を持った状態や雨に濡れた状態など、「しんどい帰宅シーン」を想定することで、日常のリアルな負担が見えてきます。

効率的な帰宅動線は、日々のゆとりを生む

帰宅動線は、毎日必ず通る「暮らしのメインストリート」です。ここが長く複雑になると、負担としてじわじわと蓄積していきます。

SNSの間取りアイデアは参考にしつつも、取捨選択の軸は「自分たち家族の帰宅シーン」に置いてください。

「何メートル歩くか」「扉を何枚開けるか」という具体的な数字で動線を評価する習慣をつけることが、後悔のリスクを減らす帰宅動線づくりにつながるでしょう。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、SEOライターとして独立。500組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


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