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なぜティモシー・シャラメの好感度は急落したのか「戦術ミス」と囁かれる、キャリアを脅かす“変貌”の正体

  • 2026.3.24
Chelsea Guglielmino / Getty Images

映画『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』でアカデミー賞の主演男優賞にノミネートされていたティモシー・シャラメ。惜しくも受賞は逃し、その上、映画ファンやマスコミ内の好感度も急落下という現象が起きている。もちろん今でも彼がレッドカーペットに現れるとファンからの歓声は上がる。しかしTikTokには「RIP Timothée Chalamet(ティモシー・シャラメ、安らかに眠れ)」と題したコンテンツが多々投下され、ティモシーが変わってしまったことを嘆く投稿も出現している。そこで今回はティモシーがどこで、どう変わってしまったのかキャリアとプライベートの両面から分析してみたい。

Frazer Harrison / Getty Images

演技力と繊細なルックスでハリウッドを魅了

ティモシーが名前を知られるようになったのは2014年に出演したジェイソン・ライトマン監督の映画『ステイ・コネクテッド〜つながりたい僕らの世界』から。同じ年にクリストファー・ノーラン監督の映画『インターステラー』で主人公の息子の若かりし日を演じ、映画好きの間で「あの子は誰?」と囁かれるように。

Nicholas Hunt / Getty Images

“演技が上手で綺麗な顔の男の子”

この頃の彼は「演技が上手で綺麗な顔の男の子」。ライトマンやノーランといった映画マニアたちも認める名監督から抜擢されていることから徐々に注目を集めていく。

そして2015年、ダイアン・キートンら演技派が多数出演していた『クーパー家の晩餐会』でいまひとつモテない高校生チャーリー役に抜擢される。

ダイアン・キートンやジョン・グッドマンといった超演技派の中に混じってもやっていける実力派として、ファンや評論家たちから認められる存在に。つまり最初から、ちょっと顔がいいアイドルからは一線を画す存在だった。

Pascal Le Segretain / Getty Images

『君の名前で僕を呼んで』ヨーロピアンなムードで大ブレイク

そして2017年、ルカ・グァダニーノ監督(写真右)の『君の名前で僕を呼んで』で大ブレイクを果たす。彼が作中で演じた青年エリオは読書が好きで、ピアノを嗜み、自分で詩や曲も書くアーティスティックな人物。そこにティモシーのアンニュイなルックスがぴったりとはまって作品は大ヒット。

ティモシーもヨーロピアンなムード漂う、芸術家肌の男の子というイメージで人気を獲得する。グァダニーノ監督というハリウッドのメインストリームではない監督の作品だったことも、このイメージを後押ししたといえる。

George Pimentel / Getty Images

3か国語を喋り、シネフィルに愛されるティモシーに

もちろんイメージとルックスだけでブレイクしたわけではない。エリオはイタリア語とフランス語、英語を話すトリリンガルという設定だったが、もともとフランス語を話せるティモシーはイタリア語もマスター。3か国語を操ってみせた。映画界も彼の演技力とフレッシュなイメージに驚嘆。21歳という若さでアカデミー主演男優賞にノミネートされた。ここにシネフィルたちに愛される芸術家、ティモシーが誕生した。

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アート系監督たちに愛され、映画愛好家の評価を獲得

ティモシーはその後、グレタ・ガーウィグ監督の『レディ・バード』でシアーシャ・ローナンが恋に落ちるミュージシャンの男の子を好演。

ガーウィグ監督はハリウッドで活躍してはいるけれど、大予算をかける超大作というよりも小粒で小粋、感性と知性を刺激されるような作品を手がけてきた人物。なんといってもパートナーはあのノア・バームバック監督である。

その監督に抜擢されたことから、シネフィルたちのティモシーに対する評価は爆上がりした。

Carlos Alvarez / Getty Images

続くフェリックス・ヴァン・フルーニンゲン監督(写真左)の『ビューティフル・ボーイ』で薬物依存症にもがき苦しむ青年を熱演したティモシー。

おそらくこのタイトルにも助けられ、繊細で傷つきやすい若者というイメージを一層強固なものにする。

Dave Benett / Getty Images

ガーウィグ監督との再タッグで「女性の味方」に

そしてガーウィグ監督の『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』でそのイメージは頂点に。

ガーウィグ監督は頭の硬い男たちも多いハリウッドで頑張ってきた女性監督。その彼女がもう一度起用したということは、ティモシーは家父長的な男ではない、つまり女性に差別的な態度を取ったりキモい発言をしたりするタイプの男ではないはず。

そう考えた女性たちの中でティモシーのイメージはさらに輝かしいものになっていった。

Taylor Hill / Getty Images

またこの作品で彼が演じたキャラクターは、大富豪の御曹司ローリー。シアーシャ演じるヒロインのジョーを心から愛し、彼女の夢を応援している。そのイメージがティモシーの「女性の味方」というイメージを後押ししたといえそう。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

リリー・ローズ・デップとの交際で注目の的に

この頃ティモシーがプライベートで交際していたのがリリー・ローズ・デップ。映画『キング』で共演、恋愛関係に発展した。この作品でティモシーとリリーはのちにイギリスの国王夫妻となるハルとキャサリンを演じたが、プライベートでの2人もまさにプリンス&プリンセス。

リリーはジョニー・デップとヴァネッサ・パラディを両親に持つ、いわゆるネポベイビーである。だから反感も買いやすいが、それに反撃するだけの表現力があるのも事実。

またティモシーと同じように、あえてハリウッドの派手な大作を選ばない姿勢を貫いてきたのも、ティモシーのファンが(渋々だったとしても)2人の交際を認めた一因と見られている。

Stephane Cardinale - Corbis / Getty Images

プライベートはリアル王子さま&お姫さま

ベネチア国際映画祭で開催されたこの映画のプレミアにリリーは「シャネル」のドレスで、ティモシーは「ハイダー アッカーマン」のスーツで登場。

おしゃれ感度も高い、ベストドレッサーカップルとしてファンの称賛も獲得した。絵になりすぎて、リリーのアンチたちもケチをつけられなかった、というところかもしれない。

プライベートではキスシーンもキャッチされていたが、レッドカーペットではいちゃつかなかったところもカップルとして認められた理由だろう。

Amy Sussman / Getty Images

リリーと破局、キャリア戦略も変化

しかし2020年、リリーと破局したあたりから少しづつティモシーのプライベートとキャリアに変化が訪れる。

ティモシーはウェス・アンダーソン監督の『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』やグァダーノ監督の『ボーンズ アンド オール』に出演し、相変わらずの芸術家肌なところを見せつつ『DUNE/デューン 砂の惑星』やその続編、『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』など話題の超大作に出演するように。

Mike Stobe / Getty Images

カイリー・ジェンナーとの熱愛発覚がターニングポイントに

そして2023年春、カイリー・ジェンナーとの熱愛が報じられる。カイリーがリアリティショーが生んだアメリカエンタメ界の害毒、カーダシアン&ジェンナー家の一員なのはご存知の通り。

2023年1月、パリのファッションウィークで顔を合わせたのが交際のきっかけだと言われている。最初は交際報道を信じていなかったマスコミも、ティモシーの家の外にカイリーの車が停まっていたことが報じられてニュースを信じるように。

ファンからは繊細な芸術家肌だったはずのティモシーが、金の亡者カーダシアン家のメンバーと付き合うなんて、と悲鳴が上がった。

同年9月、テニスのUSオープンの会場でいちゃつく2人をパパラッチがキャッチ。ティモシーに対して「人を見る目がない」「趣味が悪すぎる」という声が上がった。彼に幻滅するファンが現れ始めたのは、おそらくこの頃からだと見られている。

Christopher Polk/Golden Globes 2024 / Getty Images

この頃からティモシーのキャリア(とお財布)に大きな変化が

カイリーと交際を始めてから1年。2024年3月にティモシーは主演俳優及びプロデューサーとして映画会社ワーナー・ブラザースと複数年にわたるファーストルック契約を結んだ。

『DUNE/デューン 砂の惑星 PART2』と『ウォンカ〜』の大成功を受けて実現したものではあるけれど、カーダシアン家のアドバイスがあったのではないかと囁かれている。

ワーナーはこの契約でティモシーが主演、もしくはプロデュースする作品を優先的に制作する権利を獲得。一方、金額は明らかにされていないがティモシーにも多額の契約金が入ったと見られている。

ちなみに一説によると、ティモシーが『ウォンカ〜』でもらったギャラは800万ドル(約12億円)超え。この金額から、これが相当の大型契約だったことが推測できる。

Gotham / Getty Images

オスカーを露骨に狙う戦略に転換か

そして同じ年、ティモシーは伝記映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』で実在、しかも存命中のシンガー、ボブ・ディランを演じる。実際のディランとティモシーのイメージが違いすぎると反発する声も双方のファンから上がったけれど、イメージが違うも演じて見せるのが俳優というもの。

ティモシーのファンの中からはむしろ伝記映画というジャンルに挑戦したことに、ティモシーの変化を感じるという声が上がった。なぜならハリウッドでは、実在の人を演じるとオスカーが取りやすいと言われているから。

MEGA / Getty Images

この15年ほどを振り返ってみても、フレディ・マーキュリー役のラミ・マレック、ウィンストン・チャーチル役のゲイリー・オールドマン、スティーブン・ホーキング役のエディ・レッドメイン、ジュディ・ガーランド役のレネー・ゼルウィガー、マーガレット・サッチャー役のメリル・ストリープなど、オスカー受賞者が演じた役は歴史上の人物のオンパレード。

ティモシーがボブ・ディラン役を選んだのもオスカーを本気で狙っているからではないかと囁かれていた。『君の名前〜』のときのように、メインストリームではなくても好きな作品でいい演技を披露した結果としてノミネートされるのではなく、積極的にオスカーを狙うかのような作品選びに一部のファンはさらに幻滅。アワードや金にはこだわらない貴族的なティモシーのイメージが少しずつ崩壊していく。

Michael Buckner / Getty Images

アンチ文化系だった疑惑が浮上

ティモシーはこの『名もなき者』の演技が認められ、SAG賞(現アクター賞)を受賞する。そのスピーチでティモシーはこう語った。「私は偉大な人たちから刺激を受けています。今夜ここにいる偉大な人たちからも刺激を受けています。ダニエル・デイ=ルイス、マーロン・ブランド、ヴィオラ・デイヴィスから受ける刺激は、マイケル・ジョーダンやマイケル・フェルプスから受けるのと同じくらい強く、私も彼らのような存在になりたいと思っています」。

ジョーダンはもちろん元NBA選手でフェルプスは元水泳選手。ここでアスリートの名前を出したことに、かつてティモシーに繊細なアーティストの面影を見ていたファンたちは大ショック。ティモシーがみんなが想像していたような文化系ではなく、体育会系だった疑惑が浮上した。

Michael Buckner / Getty Images

そこまででなくてもこの発言にネット上には「自信過剰すぎる」「自己顕示欲がすぎる」というネガティブな書き込みが浮上。ティモシーのイメージのターニングポイントになったと言える。

Kevin Mazur/VF25 / Getty Images

カイリーとのイチャイチャシーンでファンを傷つける

2025年のアワードシーズン、ティモシーはカイリー・ジェンナーとゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞、そしてアメリカのアカデミー賞授賞式に出席。レッドカーペットで2ショットを披露することはなかったが、会場ではキスやハグを披露して盛大にいちゃついていた。この親密シーンが、ティモシーの忠実な味方であり続けたファンたちの心を傷つけた。

SNSを使った売り込みはカーダシアン直伝か

『名もなき者』でオスカーを逃したティモシー。続く『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』では、まず作品を売り込むためになりふり構わない姿勢を見せた。その1つがSNS戦略。映画のマーケティング担当者たちとのリモート会議の様子を投稿するという作戦に打って出た。ティモシーは担当者たちの会議に参加、映画の宣伝プランとして「シリアルの箱にマーティをプリントしよう」「『バービー』のようにテーマカラーを決めよう。ハードコアなオレンジにしよう!」「オレンジの飛行船を飛ばそう」など奇想天外なアイディアを次々と提案。最後に「話し合った内容が漏れないよう、みんな、機密保持契約にサインするように」と言っている。

Gregory Shamus / Getty Images

もちろんこれはパロディ。しかしなりふり構わないPR手法にファンからは「かつてのシャイだったティモシーはどこへ?」「カーダシアン家の直伝の戦術?」と嘆く声が。

Monica Schipper / Getty Images

ファッションもカイリー好みに

カーダシアン家の影響はこの映画のプロモーション中の衣装でも指摘されている。卓球の選手を演じたことにちなんでピンポン球の色と同じオレンジ色のスーツにシャツ、卓球のラケット型のバッグで現れた。すべて「クロムハーツ」のカスタムメイド。一緒に出席したカイリーも同ブランドのオレンジ色のドレスをチョイス。目に痛いくらいショッキングオレンジのペアルックを披露した。

Andreas Rentz / Getty Images

ティモシーが「クロムハーツ」をPRツアーやプレミアで着るようになったのはカイリーと交際を始めてから。カイリーはかねてから「クロムハーツ」好きで有名。そのためカイリーがブランドをセレクトしたのではないかという噂が浮上した。

ちなみにカイリーの元パートナー、トラヴィス・スコットも「クロムハーツ」好き。「ハイダーアッカーマン」のファンだったはずのティモシーなのに、今回のPRでは封印。スタイリストの意向もあるのだろうが、カイリーの影響を受けすぎだと嘆く声がファンから上がった。

Frazer Harrison / Getty Images

アカデミー賞に向けて、露骨なキャンペーンを展開

この『マーティ・シュプリーム』でアカデミー賞主演男優賞に無事にノミネートされたティモシー。候補者たちはオスカーを狙ってキャンペーンを展開するのがハリウッドのお約束。まずノミネーションを狙って、アワードシーズンの前に開催されるトロント映画祭やパームスプリングス映画祭に出席したり、QAセッションや上映会に参加したりして自分の存在をアピールしていく。

またアワードシーズンが始まり、前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞などで見事受賞を果たしたらスピーチが絶好のチャンスになる。監督やスタッフ、共演者への感謝の言葉、支えてくれた家族へのメッセージ、そして他のノミニーへの称賛を織り交ぜ、自分がオスカーにふさわしい人物であるところを見せていく。つまり「いい人」アピールを繰り広げていく。会場に家族を連れてくるという手もある。

Kevin Winter / Getty Images

ティモシーは今回それらすべてにSNS作戦を加えて、鉄壁のキャンペーンを展開。宣伝会議のリークも、カイリー・ジェンナーとのペアルックもすべてネット上で話題になるためだとエンタメサイト「ゴールドダービー」は分析している。

そして前哨戦の1つ、クリティクス・チョイス・アワードを受賞したが、戦略すべてを凝縮したスピーチを披露。

まず他の候補者たちを賞賛。その中にはオスカーでティモシーの対抗馬といわれていた『罪人たち』のマイケル・B・ジョーダンもいたのだが、彼を特に称えてみせた。そして監督のジョシュ・サフディーが自分のために「役と物語を作ってくれた」と感謝の気持ちを表明した。

Kevin Mazur / Getty Images

ここまでで「いい人」アピールを完了したティモシーは「3年前から交際しているパートナーに感謝している」「愛している。君がいなければこれは成し遂げられなかった」とカイリーに愛の言葉を贈った。ここでSNSとネットニュースをバズらせ、自分の存在感をアピールしたと見られている。

もちろんこれらの戦略は業界筋にはお見通し。露骨な手法にあきれる声も上がった。

Eric McCandless / Getty Images

オスカー直前に大失言、終わりの始まりに

しかしここで大きな落とし穴が。ティモシーはオスカーの直前に雑誌『バラエティ』と放送局「CNN」が主催したイベントでマシュー・マコノヒーと対談する。そこで「今、オペラやバレエに関心を持っている人はいない」と発言してしまう。

もちろんこれは大炎上。このシーンが報じられると、世界中の歌劇団やバレエ団は猛反発。映画界や音楽界からも非難の声が上がった。映画界の大御所スティーブン・スピルバーグもこの意見に反対だという姿勢を表明した。

John Shearer/98th Oscars / Getty Images

ちなみにアカデミー賞の投票は、この発言がマスコミで大きく報じられ、大炎上する前に締め切られていたと報じられている。つまり今回のバレエ&オペラ発言と、ティモシーがオスカーを逃したのは直接関係がないということになる。

とはいえ、今回の発言でかつて芸術家肌の演技派俳優だと思われていたティモシーが「伝統芸術に何の理解も示していない人」「自分の周りで売れているものしか目に入っていない人」認定されてしまったのは間違いない。かつてファンが愛した芸術家肌としてのティモシー像は完全に崩壊した。

Rodin Eckenroth/GA / Getty Images

この変わりようをカイリーのせいにして、悲しむファンも少なくない。しかしティモシーだって大人。自分の決断で、悪名高きリアリティセレブ一家のメンバーに近づき、交際を始めたのである。ティモシーと出会ってから、カイリーがやり手リアリティセレブとしての本性を見せ始めたわけではない。

元々ティモシーにパワーや金、名声を求める一面があったのではないか、そんな部分が彼にカイリーを選ばせたのではないか。そう見るファンやマスコミは確実に増えてきている。ティモシーがこれからどんな道を歩むのか、一部のファンやマスコミは厳しい目で見守っている。

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