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【プロ野球 2025年・ルーキー通信簿/埼玉西武ライオンズ編】ドラフト2位・渡部聖弥、惜しくも新人王を逃すも大きく躍動

  • 2026.3.19

2025年シーズンに入団したルーキー選手たちのプレーを振り返るとともに、編集部独自の採点方式で通信簿を発表する。今回は、復権への道筋を示した埼玉西武ライオンズ(以下、ライオンズ)のルーキーたちの1年を振り返る。

打撃センスの塊 埼玉西武ドラ2・渡部聖弥が躍動!

埼玉西武ライオンズは、2024年のドラフト会議で支配下7名、育成7名の計14名を指名。1軍デビューを果たした3人のルーキーのうち、ドラフト2位の渡部聖弥が期待を上回る活躍を見せた。

関西六大学野球連盟で通算5度ベストナインに選ばれたスラッガーは、北海道日本ハムファイターズとの開幕戦に「5番・レフト」でスタメン出場。球団で新人の開幕スタメンは2017年の源田壮亮以来8年ぶりの快挙を成し遂げた渡部は、この試合でプロ初安打をマーク。その後も安打を重ねて、4月12日の試合までに打率.429に数字を伸ばして、パ・リーグのリーディングヒッターに名を連ねた。12日の試合で負傷交代で登録抹消を経験するも、打率3割をキープし、5月14日プロ初アーチを放つと、5月23日には1試合2本塁打と気を吐いた。

だが、その後は再びケガで登録抹消。6月下旬に一軍に復帰を果たすも、開幕当初のバッティングの勢いは影を潜めた。それでもシーズン終盤の9月には11試合連続安打など復調を見せ、最終的には109試合で打率.259、本塁打13、打点43の数字を残し、通信簿は「S」に。浮き沈みもあり最終的に新人王は逃したものの、誰もが認める活躍を見せたといえる。

画像: 西武2位の渡部は、広陵の同級生だった宗山塁(楽天)、西川未礁(ロッテ)らと新人王争いを繰り広げた 写真:共同通信
西武2位の渡部は、広陵の同級生だった宗山塁(楽天)、西川未礁(ロッテ)らと新人王争いを繰り広げた 写真:共同通信

渡部以外で1軍デビューを果たした3選手は大きなインパクトは残せず

日本経済大学からドラフト4位入団の林冠臣外野手は台湾出身。高校から日本へ野球留学の道を進みプロの門をこじ開けた。ヤンキースのアーロン・ジャッジに憧れ大学通算17本塁打とホームランへのこだわりがある。二軍で37試合に出場し打率.285、1本塁打、16打点。まずはファームでホームラン量産といきたい。林は球団管轄の公式ホームページの回答が秀逸だ。座右の銘は「コツコツが勝つコツ」。入団前のライオンズの印象は「選手たちの見た目が怖い」と素直すぎる回答を披露していた。ライバルは同期入団の渡部聖弥の名を挙げる。

福井工業大学附属福井高からドラフト5位で入団した篠原響投手は、“勝てる投手”の素質を感じさせた。今季は二軍で16試合に登板し8勝5敗、73.2回を投げて防御率2.20をマーク。最速153km/hのストレートとスライダー、フォークの持ち球を内外角に投げ分ける制球力が武器。さらにクイックの技術が高く実戦向きな側面も見せた。

今季は9月に1軍で2度の先発を経験するも、7回を投げ8失点で防御率は10点台に終わった。登板2試合のみで評価の対象とはならなかったが、まだ成長途上の投手で、今季を糧に成長を積んでほしいところ。「百折不撓」を座右の銘にする右腕は伸びしろ十分だ。

金沢高からドラフト1位で入団したドラフト1位の齋藤大翔も、シーズン終盤に1軍デビュー。4試合の出場で評価対象外だが、プロ初安打を記録した。

ファームでは30試合に出場して打率.290を記録。高校時代の甲子園の出場経験は無いものの高い守備力は世代屈指の評価を得ていただけに、着実に成長すれば楽しみな存在になるはずだ。

身長181cmの長身でありながら50メートル走6秒0の俊足はベースランニングの技術が高く、その加速力は目を見張るほど。源田壮亮の後継者としての期待値もあるだけに、注目していきたい。

画像: 写真:共同通信
写真:共同通信

2024年 埼玉西武ライオンズ 新人選手指名一覧

※1巡目(第1回): 宗山塁内野手で東北楽天、広島東洋、北海道日本ハム、福岡ソフトバンクと重複、抽選で外れる
※1巡目(第2回): 石塚裕惺内野手で読売と重複、抽選で外れる

2024年 埼玉西武ライオンズ 育成選手指名一覧

構成/Baseball Times 文/高橋健二

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