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夫の暴力から、子どもと逃げ出した私。実家も頼れずホテル暮らし。救ってくれたのは、職場の鬼上司だった

  • 2026.3.19

厳しい上司がちょっと苦手だった知人。ですが知人が苦しい状況に陥ったとき、意外な言葉をかけてくれました。知人から聞いたお話を紹介します。

画像: 夫の暴力から、子どもと逃げ出した私。実家も頼れずホテル暮らし。救ってくれたのは、職場の鬼上司だった

厳しい上司

私は小学生の子どもが2人いるワーママです。
フルタイムで働いていますが、職場には少し苦手な上司がいました。

女上司のAさんは、他人にも自分にも、とても厳しい人です。
勤務中に私語をしていると、「今は休憩時間ではないのよ」とピシャリ。
遅刻してきた人には「仕事なめてる?」など、容赦ない一喝を浴びせます。

仕事に対して一切の妥協を許さないAさんは、時には周囲が震え上がるほど厳しい一言をかけることもあります。
真面目なAさんは同僚と打ち解けて話すタイプでもなく、私自身どう接したらいいのか悩んでいました。

家出

一方、家の中で私と夫は言い争いが絶えない日々を送っていました。
ある日、些細なことをきっかけに夫が激怒。
机を激しく叩いたり、口汚く罵ったりしたうえ、暴力をちらつかせ始めたのです。

(このままじゃ、子どもたちが危ない……!)

身の危険を本能で察知した私は、隙を見て子どもたちの手を引き、着の身着のまま家を飛び出しました。しかし、私の実家は県外。学校や仕事のことを考えると、実家で暮らすのは難しい面が。

なので、アパートが見つかるまでの間、私たちは先の見えないホテル暮らしを余儀なくされました。

Aさんが

極限の精神状態の中、それでも仕事を休むわけにはいきません。
腫れぼったい目を隠すように出社していた私に、Aさんが声をかけてきました。

「何かあったんでしょう?」

Aさんの鋭い質問に、私は少し驚きました。
きっとAさんは、私の表情が暗いことに気づいたのでしょう。
私はつい、ありのままの現状を打ち明けました。

涙ながらに話す私の言葉を、Aさんは静かに聞いてくれました。
そしてこんなことを言ったのです。

「私はあなたの選択が間違ったものだとは思わない。慣れない生活で辛いわね。でも絶対忘れないで。私は完全にあなたの味方。何かあったら遠慮なく連絡しなさい」

さらにAさんは、
「普段からあなたが真面目に仕事に取り組む姿を見てきた。だからこそ信頼し、今あなたの味方をするの」と、言葉を続けました。
厳しい上司だと思っていた彼女は、実は誰よりも部下を深く、細やかに見守ってくれていたのです。

そんなAさんの言葉に、私は大きな支えを感じたのです。

味方がいる

私は、どんなときも目の前の仕事を疎かにしないよう頑張ってきました。
その誠実な姿勢が、結果としてAさんとの信頼関係に繋がっていたのかもしれません。

今回のことで、Aさんの優しい一面も知れました。
それと同時に「普段から努力し続ければ、必ずそれを見ている人がいる」ということも実感。

まだまだ大変な状況ですが、専門機関への相談も視野に入れつつ、「必ず味方がいる」と自分を励まし、頑張っていこうと思います。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Junko.A
子育てに奮闘しながら、フリーランスのライターとして活躍中。地方移住や結婚、スナックの仕事、そして3人の子育てと、さまざまな経験を通じて得た知見をライティングに活かしている。文章を書くことがもともと好きで、3人目の子どもを出産後に、ライターの仕事をスタート。自身の体験談や家族、ママ友からのエピソードを元に、姑に関するテーマを得意としている。また、フリーランスを目指す方へ向けた情報ブログを運営中。

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