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「金」を手にするためには影の努力や支えるチームが必要不可欠である【人生が豊かになる言葉の選択 vol.119】

  • 2026.3.4

京都「両足院」の副住職、伊藤東凌さんは「“言葉”は捉え方次第で、人生をもっと豊かにすることができる」と言います。視点を変えることで選択肢が増え、視野が広くなる。そして、自分自身で選んでいくことで、心がもっと成長する。毎週水曜日に配信するこの連載【人生が豊かになる言葉の選択】では、そんな、プラスの循環へと繋がる思考の変換方法を学んでいきます。

現代のお坊さんが説く“人生を豊かにする、言葉の選び方・捉え方”とは? 今回は、表舞台で輝く「金」を獲得するために必要な影の存在について。

裏で支えるチームがあるからこそ、表舞台に立つ人が輝ける

Yuna Yagi

各国の選手が技を競い合い、多くの感動を残してくれたミラノ・コルティナ2026冬季オリンピック。3月6日(金)にはパラリンピックが開幕するとのことで、こちらも楽しみですが、オリンピックでまず話題に上るのはメダルについて。中でも「金」メダルの獲得に注目が集まりますが、金の裏にはそれを支える影があるからこそ、よりいっそう光り輝いて見えます。

何事も努力や仲間なしでは成し遂げられない

金は、憧れ、富、成功などを表す象徴的な色。ほかの一切を超越するような強さを持っています。一方で、表面的な輝きだけにフォーカスすると、安直で空疎に見えてしまう場合も。豪華絢爛に見せようと金で飾り立てた空間をイメージすると、分かりやすいでしょう。お寺には金屏風がありますが、その魅力が際立つのは暗闇の中です。闇の中に、金屏風とろうそくの小さな炎が深い陰影を落とすさまは、得も言われぬ美しさを漂わせています。

金メダル、金賞、栄誉や成功、そしてお金。私たちが人生で手にする「金」も、その裏にある影とともにあってこそ、深く輝くもの。地味な努力の日々、迷いや挫折、支えてくれた仲間、競い合った相手。あなたがこれまで手にしてきた金の裏側には、どんな影があるでしょうか。谷崎潤一郎は「陰翳礼讃」で、光と影が織りなす陰影の美しさを賛美しています。それは単に様式美の話だけではなく、影の中に美を見出す精神性や、奥ゆかしさをも称えているのでしょう。金の輝きだけに目を奪われず、同時に存在する影とともに、その奥行きを味わっていきたいものです。

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