1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「足引っ張らないでくれる?」感情の起伏が激しい先輩。絶体絶命の私を救ったのは、入社半年の無表情な後輩だった

「足引っ張らないでくれる?」感情の起伏が激しい先輩。絶体絶命の私を救ったのは、入社半年の無表情な後輩だった

  • 2026.3.3

豹変する「二重人格」な先輩

以前の職場に、感情の起伏が激しすぎる先輩がいました。

普段は明るく頼れる姉御肌なのですが、繁忙期に入ってスケジュールが立て込むと、まるで別人のようにトゲトゲしくなるのです。

そして、その「ストレスのゴミ箱」に選ばれたのが私でした。

周囲に他の社員がいてもお構いなし。重箱の隅をつつくような嫌味を、毎日これでもかと浴びせられます。

「ねえ、この程度の仕事に何時間かけてるの?」

「前も教えたよね?悪いけど、足引っ張らないでくれる?」

周りの同僚たちは「また始まったよ……」という顔をしながらも、自分に火の粉が飛んでくるのを恐れて、見て見ぬふり。

私は職場の空気を壊したくない一心で、「すみません」と頭を下げて嵐が過ぎ去るのを待つ日々でした。

フロアに響く、濡れ衣の怒声

ある日の午後、事件は起きました。

提出したプロジェクト資料を確認した先輩が、突然デスクを激しく叩き、フロア中に響き渡る声で私を怒鳴りつけたのです。

「ちょっと!なんでこれ、数字が全部ズレてるの!?適当に仕事しないでって言ったよね!」

一瞬で静まり返るオフィス。同僚たちの視線が痛いほど突き刺さります。

でも、私は確信していました。私が使ったのは、先輩が「最新版」だと言って共有フォルダに入れたデータです。

(……まただ。先輩が古いファイルを渡したせいなのに。でも、ここで反論したら余計にヒートアップするだけ……)

情けなさと悔しさで、唇を噛み締めながらうつむくしかありませんでした。

「それ、先輩のミスですよね?」

その凍りついた空気を切り裂いたのは、いつも無表情で淡々と仕事をこなす、入社半年の後輩でした。

「先輩、それ彼女のミスじゃないですよ。原因は、先輩が共有フォルダに入れたファイルそのものが、1年前の古いデータだったことです」

静かですが、驚くほどよく通る声でした。

後輩は自分の画面を先輩に見せながら、淡々と証拠を突きつけます。

「ログを見ればわかります。修正が必要なのは、彼女ではなく元データを用意した先輩の方です」

これには、さっきまで勢いづいていた先輩も顔面蒼白。

「あ……えっと、そうなの? 私が間違えたってこと?」

バツが悪そうに、消え入るような声で呟きました。

すると、それまで黙っていた周りの社員たちからも「なんだ、先輩の勘違いか」「びっくりしたよ……」と安堵(と失笑)の混じった声が漏れ始めました。

救世主が変えた、職場のパワーバランス

(……勝った!!)

心の中で、私は全力でガッツポーズをしました。

ずっと胸の奥に溜まっていた泥のようなモヤモヤが、一瞬で消え去ったのを感じた瞬間です。「自分を見ていてくれる人がいる」という事実に、目頭が熱くなりました。

面白いことに、その一件以来、先輩の態度は180度変わりました。

自分の非を新人に論理的に詰められたのがよほど堪えたのか、私に対してだけ高圧的に振る舞うことがピタッと止まったのです。

いざという時に、地位やキャリアに臆せず「NO」と言ってくれた後輩。

彼のあの時の凛とした姿は、今でも私のヒーローとして心に刻まれています。

※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる