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条件は年収600万以上→女性「それって、高望みってことですか?」婚活のプロが語る“条件以外の”落とし穴

  • 2026.3.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

結婚相談所で仲人をしているテイカです。
今回は、条件そのものではなく「期限との組み合わせ」が生んだすれ違いのケースをお話しします。

条件は現実的。でも時間が足りない

ある30代の女性会員との面談でした。
彼女はとても冷静で、結婚相手に求める条件も具体的に整理していました。

「年収は600万円以上、都内勤務で転勤なし。年齢はできれば同世代か少し上くらいで」

もちろん、これらは婚活市場において決して珍しくない、むしろ現実的な希望条件の範囲内です。内容だけを見れば、特別に無理のある条件ではありません。実際、相談所にも当てはまる男性はいます。

ただ、その時の彼女の活動状況には一つだけ大きな前提がありました。
「年度内に結婚を決めたい」という強い期限です。

活動を始めたのは秋。
そこから数か月で相手を見つけ、交際を進め、結婚を決めるとなると、どうしても時間は限られてきます。

私はその点を正直に伝えました。

「その条件を絶対にすると、短期戦ではかなり難しくなるかもしれません」

すると彼女は少し間を置いて、こう言いました。

「それって、高望みってことですか?」

問題は“高さ”ではなく“組み合わせ”

彼女の条件は、決して非現実的ではありません。
私が気になっていたのは、条件の高さではなく「期限との組み合わせ」でした。

短い期間で相手を見つけようとすると、どうしても出会える人数は限られます。
その中で条件を一つひとつ絶対にしてしまうと、可能性の幅がかなり狭くなってしまいます。

私はもう一つ、よく見落とされる視点も伝えました。

「その条件に当てはまる男性にも、理想やペースがあります。もちろん、選ぶ権利もあります」

婚活では、自分が相手を選んでいる感覚が強くなりがちです。
でも、相手もまた同じように相手を見ています。

条件を細かく設計していくと、いつの間にか相手を「人」ではなく「要件」として見てしまう瞬間が目に付きます。

条件を下げたわけではない

その面談のあと、彼女はしばらく焦りの中で活動を続けていました。
申し込みをしてもお相手の都合でなかなか会えなかったり、数回デートをしても『悪くはないけれど、次に進む決め手に欠ける』という状況が続いたり。思うように進まない時期もあったようです。

半年ほど経った頃、再び面談で彼女はこんなふうに話してくれました。

「条件を下げたわけじゃないんですけど…期限と条件に縛られると苦しくなってしまって」

実際、その後に出会った男性とは自然に会話が続き、交際もゆっくり進みました。
最終的に彼女は、活動開始から約1年後に成婚退会されています。

振り返ってみると、彼女が変えたのは条件ではなく「条件の扱い方」だったのかもしれません。

見落としがちな視点

婚活の現場でよく感じるのは、「高望み」という言葉だけでは説明できない難しさです。

条件が高いかどうかよりも、
・期限との組み合わせ
・条件の優先順位
・相手もまた選ぶ側であるという視点

このあたりが重なると、思わぬすれ違いが生まれることがあります。

今回のケースは、条件を変えたからうまくいったわけではありません。
「絶対」という前提を少しだけ緩めたことで、相手を人として見る余白が生まれたのかもしれません。

婚活では、条件を整理すること自体はとても大切です。
ただ、活動を続ける中で、こんな点を時々見直してみる人もいます。

・条件は「絶対」なのか「できれば」なのか
・期限をどこまで優先するのか
・相手にも選ぶ立場があることを意識できているか
・条件の奥にある「本当に大事にしたいもの」は何か

婚活の厳しさは、条件の高さだけにあるわけではありません。
「相手もまた選ぶ側である」という当たり前の視点を忘れたとき、見えなくなるものがあるのかもしれません。


ライター:テイカ
結婚相談所仲人。日々の面談を通して、婚活の現場で起きているリアルな変化を発信している。