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『自炊すれば節約になる』は過去の話だった。お金のプロが明かす、外食派でもお金が貯まる「たった1つの方法」とは?

  • 2026.3.21
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「節約しなきゃ」と思って家計簿をつけ始めても、三日坊主で終わってしまう……。

こんな経験、あなたにはありませんか?食費を削りすぎたり、外食を我慢しすぎたりして、結局ストレスが溜まって長続きしない、という声もよく聞きます。

なぜ家計管理は続かないのか、そしてどうすれば「無理なく、賢く」お金を管理できるようになるのでしょうか?

今回は、金融機関で20年にわたり資産形成や家計管理に携わってきた専門家、中川佳人さんに、リバウンドせず、むしろ生活の満足度を上げる家計管理のヒントを伺いました。

「節約は我慢大会ではない」と語る中川さんの見解から、読者の皆さんが抱える家計の悩みを解決する具体的な方法が見えてくるはずです。

「家計管理できる人」の共通点とは? 予算を決めれば外食も楽しめる!

---家計管理が上手な人たちには、どんな共通点があるのでしょうか?特に、食費など流動的な支出をどうコントロールしているのか気になります。

中川 佳人さん:

「共通しているのは、『予算管理をしていること』です。具体的には、家計簿アプリを活用し、毎月の食費予算をあらかじめ決めています。さらに、過去数か月の平均支出を振り返り、支出の見直しや適正な予算を設定しているのも特徴的です。加えて、予算の進捗を定期的に確認しています。予算を設定していないと、『今日は疲れたから』『今月はまだ大丈夫なはず』といった気持ちに流され、思った以上の支出をしてしまうことがあるからです。

たとえば、給料日前で残りの生活費が少ないにもかかわらず、ストレスや習慣で外食を選んでしまい、結果的に翌月のカード請求で焦るというケースは少なくありません。一方で、月の食費全体を把握し、『今月は外食にいくら使えるのか』を見える化している人は、自然と外食する回数にブレーキがかかります。

重要なのは、自炊か外食かという二択ではなく、食費全体の枠を先に決めることです。予算という“上限”があることで、外食も計画的に楽しめるようになります。まずは家計簿アプリを使い、食費の総額を把握して、現実的な予算を設定することから始めましょう。それだけでも毎月、外食にどれくらいのお金を使っているのかを数字で把握でき、自然と改善意識が高まっていくはずです。」

節約は「我慢」が目的じゃない? 極端な節約がもたらす落とし穴

---家計管理を始めると、つい数字ばかりに目が行ってしまい、極端な節約に走ってしまうことがあります。これは良いことなのでしょうか、それとも注意すべき落とし穴があるのでしょうか?

中川 佳人さん:

「注意すべき落とし穴は『極端に節約してしまうこと』です。支出管理や予算管理を始めると、お金を使うこと自体に抵抗感が生まれることがあります。数字を意識するようになるのは良い変化ですが、それが行き過ぎると、本来必要な支出まで削ってしまう可能性があります。特に真面目な方ほど、数字の達成にこだわり過ぎる傾向があり注意が必要です。

たとえば、家族との大切な外食や、職場での歓迎会などのコミュニケーションの場まで避けるようになるケースです。一時的には支出が減るかもしれませんが、生活の満足度が下がり、反動でまとめて使ってしまうこともあります。節約がストレスになると、長続きしませんし、人間関係にも影響が出ることがあります。

そもそも、節約は我慢することが目的ではありません。限られたお金を、より満足度の高いことに振り分けるための手段です。すべてを削るのではなく、『ここは使う』『ここは抑える』というメリハリをつけることが大切です。

支出管理や予算管理は、楽しみを守るための仕組みです。極端な節約に走るのではなく、自分や家族にとって価値のある時間にはしっかりお金を使う。そのバランスを意識することが、結果として安定した家計を維持することにつながります。」

家計管理の第一歩は「見える化」から! キャッシュレス決済で無理なく継続

---家計管理を始めたいと思っても、何から手をつけていいか分からない人が多いと思います。最初に見直すべきポイントは何でしょうか?

中川 佳人さん:

「最初に見直すべきなのは、『支払いをキャッシュレス決済にまとめること』です。家計管理がうまくいかない最大の原因は、使った金額を正確に覚えていないことです。現金払いが多いと、レシートを集計する手間がかかり、途中で挫折しがちになります。支出が見えない状態では改善も難しくなります。

キャッシュレス決済を利用すれば、家計簿アプリに自動連携できるため、外食した後、自動的に支出が記録されます。集計の手間が減ると、自然に継続することができ1か月間の支出を把握できます。数字で確認できることで、改善もしやすくなります。

明日からできる具体策としては、まず外食時の支払いを一つのクレジットカードやQR決済に統一することです。記録されたデータを家計簿アプリで確認し、月の途中で振り返る習慣をつけましょう。可能であれば、週に一度でもチェックする時間を設けるとより効果的です。途中で確認をするだけで、『今月は少し使いすぎている』と気づくことができます。

節約は我慢大会ではありません。見える化と仕組みづくりが整えば、無理なくコントロールできます。まずは支払い方法をキャッシュレス決済に統一し、家計簿アプリと連携させることから始めてみてください。」

「我慢しない節約」で、楽しみながら家計を安定させるために

家計管理や節約と聞くと、「我慢」や「制限」といったネガティブなイメージを抱きがちです。しかし、中川さんの解説からは、それとは真逆の、ポジティブで継続可能な家計管理のヒントが見えてきました。

最も重要なのは、支出を「見える化」し、現実的な「予算」を立てること。そして、その予算内で「使うところ」と「抑えるところ」にメリハリをつけることで、ストレスなく楽しみながら家計を管理できるようになります。

明日からすぐに始められるのは、キャッシュレス決済を統一し、家計簿アプリと連携させること。これにより、面倒なレシート管理から解放され、自然と支出が「見える化」されます。週に一度、支出を振り返る習慣をつければ、予算オーバーを防ぐことも可能です。

家計管理は、自分の生活を豊かにするための仕組みです。無理な我慢は長続きしません。ぜひ今日から「我慢しない節約」を実践し、自分らしい豊かな生活を実現してください。


監修者:中川 佳人 監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)(@YoshitoFinance) 金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。 20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。 専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。"