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『お金が貯まる人』と『貯まらない人』には“根本的な違い”があった。プロが明かす、貯蓄が増える「たった1つの仕組み」とは?

  • 2026.3.4
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

「お金を貯める」と聞くと、「節約を頑張る」「我慢する」といった、強い意志が必要だと感じるかもしれません。しかし、なかなか貯蓄ができないと「自分は意思が弱いからだ」と自己嫌悪に陥ってしまうことも。

もし、あなたの貯蓄がうまくいかない原因が、単に「仕組み」の問題だったとしたら、どうでしょうか?

今回、ファイナンシャル・プランナーの柴田 充輝さんに、お金が貯まる人と貯まらない人の決定的な違いについて伺いました。本記事では、その専門家の見解に基づき、あなたの貯蓄を加速させるための「シンプルな仕組みづくり」について解説します。

もう「意志の強さ」に頼る必要はありません。誰でも今日から実践できる、賢いお金の管理術を一緒に見ていきましょう。

「お金が貯まる人」は、なぜ時間を無駄にしないのか?

---「お金が貯まらないのは意志が弱いからだ」と感じる人は少なくありません。貯まる人と貯まらない人の決定的な違いは、どこにあるのでしょうか?

柴田 充輝さん:

「お金が貯まる人と貯まらない人の違いは、「時間とエネルギーをどこに使うか」という意識の差にあります。お金が貯まる人は、時間を非常に貴重な資源として捉えており、わざわざATMに足を運んで記帳するといった行動をそもそも選びません。多くの場合、ネット銀行をメインに活用し、スマートフォンでいつでも収支を確認できる環境を整えています。

また、口座の管理においてもシンプルさを徹底しています。メインバンクとサブバンクの2行程度に絞り込み、お金の流れを一目で把握できる仕組みを作っている人が多い印象です。口座が複数に分散していると、残高の確認だけでも手間がかかり、脳のリソースを無駄に消費してしまいます。お金が貯まる人はその無駄を本能的に嫌い、管理をできる限りシンプルにまとめることで、余計なことに意識を向けずに済む状態をつくっています。

加えて、口座をシンプルに整理することには、見落としのリスクを減らすという重要なメリットもあります。口座が多いと、入金されたまま存在を忘れてしまったり、いつの間にか残高が眠ったままになるケースが起こりがちです。また、口座の維持にかかる管理手数料や振込手数料といった余計なコストを払い続けてしまうリスクも高まります。管理をシンプルにすることは、こうした見えない損失を防ぐことにもつながるのです。

つまり、貯蓄の差は「意志の強さ」ではなく、「仕組みの差」から生まれているといえます。考えなくても自然とお金が管理される環境を整えることが、貯まる人の共通した行動パターンなのです。」

残高しか見てない人へ。お金の流れを把握する「本当の価値」

---「毎月残高を確認しているから大丈夫」と考えている人もいるかもしれません。残高だけを見るのと、お金の流れを把握するのとでは、貯蓄にどのような違いが生まれるのでしょうか?

柴田 充輝さん:

「残高だけを気にしている人と、お金の流れをきちんと把握している人では、貯蓄への意識と結果に大きな差が生まれます。残高確認だけでは「今いくら手元にあるか」しかわかりません。一方、収入と支出の流れをしっかり把握している人は、「毎月確実に黒字を維持すること」を意識した家計管理ができています。

お金の流れを見ることの本質的な価値は、無駄な支出に気づけることにあります。たとえば、使っていないサブスクリプションへの自動引き落としや、なんとなく続けている習慣的な出費は、残高だけを見ていると永遠に見えてきません。

しかし、収支の流れを定期的に確認する習慣があれば、「この支出は本当に必要か?」という問いが自然と生まれ、無駄の削減につながります。

毎月数千円の無駄に気づけるかどうかで、年間では数万円、10年では数十万円以上の差になることも珍しくありません。貯蓄額の差は、実は日々の「気づき」の積み重ねによって生まれているのです。「先取り貯蓄」を実践しつつ、残りのお金で満足度の高い生活を送るためには、「何に、いくら使っているのか」の把握が欠かせません。」

今日からできる! お金の管理を「シンプル」にする具体的なステップ

---貯蓄を増やす「仕組み」の重要性は理解できましたが、具体的に何から始めれば良いのでしょうか? 最初の一歩としておすすめの行動を教えてください。

柴田 充輝さん:

まずは「余計な銀行口座を整理して、2〜3つにまとめること」から始めましょう。多くの方が、過去に作ったまま放置している口座を複数持っています。まずはすべての口座を洗い出し、使っていないものは思い切って解約しましょう。昔開設したものの、そのまま放置している口座があるかもしれません。

口座の整理ができたら、理想的なのはメインバンクとサブバンクの2行でお金を管理することです。たとえば、給与の受け取りや固定費の引き落とし用のメイン口座と、貯蓄専用のサブ口座に分けるだけで、お金の流れが格段に見えやすくなります。

口座選びについては、ネット銀行がおすすめです。スマートフォンで24時間いつでも収支が確認でき、記帳のためにわざわざATMへ行く手間も省けます。ただし、お住まいの地域や生活スタイルによって使いやすい銀行は異なりますので、自分の日常に合った銀行を選ぶことが大切です。

さらに、通帳管理と合わせて家計管理にも目を向けることで、お金の流れはより明確になります。家計簿アプリで銀行口座やクレジットカードと連携させれば、支出が自動で記録・分類されるため、ほとんど手間をかけずに収支の全体像が把握できます。

通帳管理と家計管理の手間を仕組みでできる限り減らすことには、お金を貯める以上の意味があります。浮いた時間や労力を、資格取得や学び直しといったスキルアップに充てることもできますし、趣味や家族との時間など、自分が本当に大切にしたいことに使うこともできます。お金の管理をシンプルにすることは、豊かな生活を送るための土台づくりでもあるのです。」

「仕組み」でつくる、ストレスフリーな貯蓄習慣

これまで「お金が貯まらないのは意志が弱いからだ」と感じていた方も、専門家の柴田さんの見解から、その原因が「仕組み」にあることが理解できたのではないでしょうか。

口座をシンプルにまとめ、ネット銀行や家計簿アプリを賢く活用することで、お金の管理にかかる時間や労力を大幅に削減できます。そして、何よりも重要なのは、残高だけでなく「お金の流れ」を把握する習慣を身につけること。これによって、無駄な支出に気づき、着実に貯蓄を増やしていくことができるでしょう。

今日からできる「余計な口座の整理」や「メイン・サブ口座の使い分け」といったシンプルなステップから始め、ストレスフリーな貯蓄習慣を築いていきましょう。お金の管理がシンプルになることで、本当に大切なことに時間を使える、豊かな生活へとつながるはずです。


監修者:柴田 充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて、社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。FP1級と社会保険労務士資格を活かして、多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。金融メディアを中心に、これまで1200記事以上の執筆実績あり。保有資格は1級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP1級)、社会保険労務士、行政書士、宅地建物取引主任士など。