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何かと奢ってもらおうとする友人→誕生日に電子ギフトを贈るも?…その後、友人が取った“対応”に「関係としてどうなのか」

  • 2026.3.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

人から何かを恵んでもらうことを意識的に考えている人を「テイカー」と呼びます。

テイカーの特徴として、常に相手の利益よりも自分の利益を優先する行動を取ったり、他人よりも上に立とうとする「マウント思考」が強い点が挙げられます。

基本的に、テイカーと関わっても精神的・経済的に消耗するだけで、何もよいことはありません。また、余計なストレスを抱えることになり、日常生活の満足度が低くなってしまうでしょう。

今回は、筆者が相談を受けたテイカーである友人の存在に悩んでいた人の事例を紹介します。

金の切れ目が縁の切れ目

相談者の中で「縁を切りたい知人がいるが、長い付き合いという事情もあり、なかなか縁を切れない」という男性Aさん(仮名)がいました。

なぜ縁を切りたいのか聞いたところ、「何かと理由をつけておごってもらおうとする気質」が気に入らないとのこと。

Aさんと知人は大学時代からの関係で、年に数回程度、会う機会があるそうです。Aさん曰く、「今思えば、大学時代からレポートを代わりに書いてやったり、飲み代を立て替えてやっていた記憶がある」とのこと。

大学卒業後も、Aさんは知人の誕生日にはギフトを送っていました。しかし、逆に相手から何かを受け取ったことは一度もないとのこと。「別に大した金額ではないので深く気にしていなかったのですが、よくよく考えると関係としてどうなのか、と真剣に考えるようになりました」と話していました。

人から何か恵んでもらうことしか考えていない人を、「テイカー」といいます。テイカーは一度何かを恵んでしまうと、さらに「もっと欲しい」と求めてしまう傾向にあります。

そもそも、人間関係を良好に保つコツは「ギブアンドテイク」のバランスです。ギブ(与える)をせずにテイク(受け取る)しか考えていない人と付き合っても、よいことはありません。

私はAさんに「これ以上その人と付き合っても、ストレスになるだけですから、早く縁を切ったほうがよいですよ」「もっと自分のためにお金と時間を使ってください」とアドバイスしました。経済的な負担もそうですが、何より人間関係でストレスを抱えている状態が、精神衛生上よくないと考えたからです。

実際に、今回紹介しているAさんは非常に人当たりがよく、誰からも好かれるだろうな、という性格の方でした。おそらく優しすぎるために、テイカーの知人からいろいろと求められているのかもしれない、と感じました。

ギブアンドテイクのバランスを意識しよう

結局、Aさんは思い切ってテイカーの知人と縁を切ったそうです。

連絡手段はLINEのみで他の連絡先は電話番号以外知らない、ということで、私は「LINEをブロックし、念のため着信拒否の設定をすればよいのでは」とアドバイスしました。いずれ相手側は「ブロックされた!」という事実に気づいても、年に数回程度会うレベルの間柄であれば、そこまで問題は大きくならないと考えたためです。

その後Aさんにお会いしたときは「余計なストレスがなくなってスッキリしました」と笑っていました。特に揉めることもなく、嫌がらせを受けることもなかったそうです。

自分の時間や家族との時間、本当に自分を大切に思ってくれている人との時間を優先した結果、充実した時間を過ごせているそうです。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズが「他人の人生を生きることで時間を無駄にしてはいけない。」と語っているとおり、自分のお金や時間をテイカーに費やすべきではありません。人生の時間は限られている以上、有意義に使ったほうがよいのは明白です。

テイカーは「自分が得すること」を考えており、短期的な利益を優先する傾向にあります。ギブアンドテイクのバランスが欠如しており、人から与えられることしか考えていないため、関わってはいけません。

職場で人に仕事を押しつけてばかりで、成果だけ横取りするような人もテイカーといえるでしょう。この手のテイカーは、実際に問題行為を指摘すると「パワハラを受けた」と被害者面をしやすいため、面倒な存在です(実際に私の前職にもいました)。

気をつけたいのは、「気付かない間に自分がテイカーになってしまっている可能性がある」という点です。今回の事例のように、自分がテイカーになると、周囲の信頼や大切な人間関係を失います。

長い目で見ると、テイカーを助けてくれる人は誰もいなくなるため、やがてテイカーは孤立します。その結果、会社の中でも孤立したり学生時代の人間関係を失ったりして、幸福度の低い人生になってしまうでしょう。

私も含めてですが、今回の事例を参考にしながら、自分がテイカーにならないように気をつける必要があります。例えば、職場でサポートを受けたときは感謝の気持ちを示し、相手がサポートを必要としているときは自分がサポートする、というのがわかりやすい心がけです。

家庭内においても、家事や育児をバランスよく分担したりお互いが交代で自由に過ごせる休日を作ったりすれば、円満な関係を継続できるでしょう。

テイカーとは関係を持たず、心地よく過ごせる人と良好な関係を維持することが、人生の幸福度向上につながる要素といえるかもしれません。

まとめ

テイカーと関わっても、メリットは何もありません。自分のお金や時間を有意義に使うためにも、家族や自分を大切にしてくれる人との時間を優先すべきでしょう。

テイカーは反面教師にすべき存在ともいえます。テイカーは信頼を失い、長期的には幸福度の低い人生になってしまうため、常にギブアンドテイクのバランスを意識することが大切です。


ライター:柴田充輝
厚生労働省や保険業界・不動産業界での勤務を通じて社会保険や保険、不動産投資の実務を担当。 FP1級と社会保険労務士資格を活かして多くの家庭の家計見直しや資産運用に関するアドバイスを行っている。