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YouTubeで「ほとんどの保険は不要」と聞き、死亡保険を解約→数カ月後、50代女性を襲った“思わぬ悲劇”【お金のプロは見た】

  • 2026.3.12
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

先日、久しぶりに会った友人から、共通の知人である50代女性・Aさん(仮名)の話を聞きました。

どうやら、Aさん夫婦は保険を見直したことがきっかけで思いもよらない悲劇に見舞われ、これまでの生活が一変してしまったというのです。

最近はYouTubeなどでお金の情報を手軽に学べるだけに、これは誰にでも起こりえる話だと思いました。今回は、その知人夫婦に起きた出来事をご紹介します。

YouTubeの保険不要説を信じて死亡保険を解約

友人によると、Aさん夫婦は当時、YouTubeでお金について学ぶことに熱心だったそうです。

「ほとんどの保険は不要」と解説する動画を見て強く影響を受け、夫婦で話し合った結果、加入していた掛け捨ての死亡保険を解約する決断をしました。

それが後に大きな後悔につながるとは、そのときはまだ想像もしていなかったのです。

遺族年金と貯蓄で十分は本当?保険不要説に潜む落とし穴

Aさん夫婦が見た動画では「民間の保険に頼らなくても、国の保障(遺族年金)があるから大丈夫」と解説されていたそうです。

しかし、こうした主張には「十分な貯蓄があれば」という見落としがちな前提条件があります。

「保険料を投資に回したほうが合理的」という言葉も、Aさん夫婦の心に強く響いたようです。結果「うちも貯蓄はあるし大丈夫」と、自分たちに保険は必要ないと判断してしまいました。

保険解約から数カ月後に大黒柱の夫がまさかの事故死、死亡保険金は0円

保険を解約して家計が少し楽になった矢先、悲劇がAさん一家を襲います。解約からわずか数カ月後、ご主人が交通事故で帰らぬ人となってしまったのです。働き盛りだったご主人は一家の大黒柱。残された家族にとって、あまりにも突然の出来事でした。

悲しみに暮れる間もなく、妻のAさんを現実が襲います。大黒柱を失っただけでなく、生命保険を夫婦で納得して解約したゆえに保険金が1円も入らない現実に直面します。

頭では分かっていたはずの「保険がない」という事実がこれほど重いものなのだと、改めて思い知らされたのです。頼れるのは遺族年金とこれまでの貯蓄だけになってしまいました。

子どもの学費が払えない…狂い始めた人生計画

Aさん夫婦にもある程度の貯蓄はありました。しかし、遺族年金と貯蓄を合わせても、これからかかる子どもの学費や自身の老後を考えると、とても安心できる金額ではありません。

生活のため、Aさんはパートからフルタイムの仕事へ。大学生の息子さんも奨学金を借り、学業とアルバイトに追われる毎日を送っています。

保険の要不要は「我が家の場合」で考えよう

Aさんの話は、決して他人事ではありません。Aさん夫婦が保険を解約した直後は「家計が少し軽くなった」と感じていたことでしょう。しかし、Aさんのご主人様のように、人が亡くなるのはいつでも突然の出来事です。本当に備えが必要になるのは、まさにその「まさか」が起きたときです。

保険を解約・縮小する際は「もしもの時、本当に今の貯蓄だけで大丈夫?」と、ご自身のライフプランと照らし合わせてみることが大切です。

もし判断に迷ったら、専門家に相談するのもひとつの方法です。Aさんのような後悔をしないためにも、お金に関する決断は慎重に行いましょう。


ライター:たなべようこ

証券会社にて個人向け資産運用のアドバイス業務に約10年間従事。現在は、実務経験と金融資格、自身の投資経験を活かし、金融分野に特化したライターとして活動中。メガバンクのコンテンツ制作や大手金融メディアでの記事執筆など、信頼性が重視される案件を多数手がけている。

【保有資格】
・2級ファイナンシャル・プランニング技能士
・証券外務員一種