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73歳「母の老後資金を長兄夫婦が使い込み投資に失敗」きょうだい間での金銭トラブル、専門家のアドバイスも

  • 2026.2.24

73歳「母の老後資金を長兄夫婦が使い込み投資に失敗」きょうだい間での金銭トラブル、専門家のアドバイスも

「兄弟は他人の始まり」ということわざがありますが、“最も身近な他人”がきょうだい。生活環境の違いで関係が薄くなることもあれば、大人になってから関係が深まることも。そんなきょうだいエピソードをお届けします。今回も金銭トラブルエピソードです。

骨肉の争い【金銭トラブル編】

「金の切れ目が縁の切れ目」「愛想づかしも金から起きる」と言いますが、お金にまつわるトラブルは深刻で、絶縁になる場合もあるよう。

【私 VS 妹】お金にずぼら、すぐに頼る妹にモヤモヤ

●たぬきさん 71歳・岐阜県

小さい頃から甘やかされ、何でも自分のやりたいようにしてきた妹。経済的に余裕もないのに欲しいものがあると後先考えず購入します。最近はパチンコにハマったようで、朝から夜まで入り浸り。パチンコに負けてお金が無くなったり、欲しいものがあったりすると「姉さん、ちょっと貸して。すぐに返すから」といって泣きついてきます。「これっきりよ」と言っても、またそれのくり返し。貸したお金は4分の1くらいしか戻ってきていません。少額ずつですが、チリも積もれば……なので困っています。

【兄 VS 私】兄は身近な反面教師

●M.Nさん 73歳・兵庫県

母の老後資金を長兄夫婦が使い込み、投資に失敗していることがわかった。実母が亡くなったときに自主的に相続放棄をした。なにより、長兄夫婦が棺に入った母の写真を配ったことが一番不愉快でした。ですが、身近なきょうだいから大切な人生教訓、人としてのあり方を学んだ気がします。

【私・妹 VS 弟】社長にしてやるとそそのかされ、金銭トラブルに

●三之丞の姉さん 59歳・大阪府

わが家は、私、妹、弟の三人きょうだいです。弟は小さい頃から親に溺愛され、苦労知らずの甘えっ子。せっかく入社した会社を簡単に辞めてしまい、転職先でも半年ともたず……という感じでした。今から8年ほど前、その弟がとんでもない金銭トラブルに巻き込まれました。仕事先で知り合った方から、「障害者の介護施設をつくろうと思う。事業を興したあとを継げる人を探していたが、君はとても優秀そうだ。あとを継いで社長をやらないか」という甘い言葉にその気になってしまったんです。その方はもともと病気を患っていたようで、一年余りで亡くなりました。その後、その方の息子を名乗る人物があらわれ、「事業が頓挫したのはお前のせいだ」などとあらゆる言いがかりをつけられ、数百万円の賠償金を要求されたんです。私たち夫婦や妹には手に負えず、知り合いの弁護士さんに相談したところ、「相手は本物の危ない人たちなので、これ以上、個人では関わらないこと」と言われました。弟は社長にしてやるという言葉にホダされ、いろんな書類に押印していたようです。そんなアホな話に引っかかる奴がいるのかとあきれましたが、弟がアホすぎて相手が調子にのってくれたおかげで脅迫罪などに抵触し、なんとか解決できました。

【私 VS 弟】家のお金を持ち出した弟

●グレフルさん 59歳・福井県

弟は大学時代の友人に勧誘され、宗教に入信。家のお金を持ち出して献金し、大問題に。今でも絶縁状態。泣きつかれても助けることはないと思います。

金銭トラブルを回避するヒント

お答えいただいたのは
若杉 恵さん
ファイナンシャル・プランナー 公認心理師、終活アドバイザー

豊富な知識と自身の経験から、福祉、法律、相続、終活などの問題をサポートする、家族トラブル専門家。

介護や入院にかかった費用はオープンに

相続、特にお金のトラブルを防ぐ一番の方法は、親御さんがお元気なうちに遺言書を書いてもらうことです。特に、法的な効力が強い公正証書遺言が望ましいでしょう。「お父さん、お母さんが決めたことだから」の一言で、きょうだい間の無用な争いを避けられます。また、親のお金を誰かが使い込んでいる疑いがある場合は、防犯を理由に見守りカメラを設置して。介護や通院、入院にかかった費用の領収書をLINEグループで共有する、介護ノートを作って貼るなど、お金の出入りをオープンにすると、さまざまな金銭トラブルを未然に防げます。あくまで「最近、忘れっぽくて」など、相手を責めない言い方で提案するのがコツです。

イラスト/おしろゆうこ

※この記事は「ゆうゆう」2026年3月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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