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より健やかに生きるために。地中海式ライフスタイルに学ぶ、長寿の秘訣

  • 2026.2.22

地中海のライフスタイルに見る、健康で長生きするためのヒント

Young female asian woman with white dress on a vacation in Santorini, enjoying the view of the traditional architecture

ウェルネス界隈で急速に関心が広まっている領域のひとつが、健康長寿だ。マッキンゼー・アンド・カンパニーによる2024年の調査によれば、消費者の60%が長寿に焦点を当てたサービスを極めて重要と捉え、70%がこの分野での支出を増やしている。この傾向を加速させた要因のひとつに挙げられるのがパンデミックで、社会全体がライフスタイルにおける優先事項を見直す大きなきっかけとなったと言えるだろう。同時に、平均寿命の延伸も健康長寿への関心の高まりに影響を与えている。世界保健機関(WHO)の推計によれば、2050年までに世界人口の22%が60歳以上となる見込みだ。

こうした世界全体で進む長寿化は、問題も生んでいる。平均寿命が長い国や地域では、多くの人々が晩年の大半を慢性疾患の治療に費やしているのも事実で、何十年も健康を損なった状態で過ごすといったケースもある。したがって、今私たちが目指すべきは単に長生きすることではなく、より健やかに生きることにあるのだ。

ウェルネス業界が先端技術を活用したソリューション開発へと突き進むなか、研究者や臨床医はその反対──つまり古くからある、よりゆっくりとした、そして非常に効果的な習慣に注目している。そのひとつに挙げられるのが、地中海地域特有のライフスタイルだ。それは単に快適な気候や美しい海に恵まれた暮らしを指すだけではない。長寿と深く結びついた、生き方そのものなのだと言えるだろう。

長寿にはさまざまな要因が関係しているが、地中海式ライフスタイルは最も重要な要素をいくつか実践しやすい形で統合している。「多くの人々はバイオマーカーや高度な検査、サプリメント、代謝の最適化といった高度に技術的なアプローチから長寿を叶えようとします。これらは精密なカスタマイズを可能にする点で価値があります。しかし、人々が最も驚くのは、日々の健康を支える習慣が実はずっとシンプルだという事実です。安定した概日リズムの維持、質の高い食事、良質な睡眠、自然な身体活動、そして真の人間関係の構築──これらが地中海ライフスタイルの柱なのです」と、SHA Wellnessの医療ディレクター、マリエル・シルバは説明する。

1. 健康長寿を促進する地中海食

Bean, tomato and goats cheese salad

地中海式ダイエットは世界で最も研究されている食事法のひとつであり、「心血管リスクの低下、2型糖尿病およびメタボリックシンドロームの発症率減少、全身性炎症の軽減、脂質プロファイルの改善と一貫して関連している」と話すのは、ZEM Wellness Clinic Alteaの臨床ディレクター、カルロス・グティエレス。「これらの利点は、より長い平均余命と認知機能低下のリスク低下につながります」

地中海式ダイエットでは、食物繊維が豊富で抗酸化物質が凝縮された食品と健康的なタンパク質を優先し、野菜、果物、豆類、ナッツ、魚、オリーブオイルをふんだんに使う。制限よりも多様性を、量よりも質を重視するのも特徴だ。

ただ臨床医は、単に食品リストに従うことだけがポイントではないと強調する。重要なのは、安定したエネルギー供給を支え、消化器への負担を軽減し、幅広い微量栄養素を供給する栄養バランスの取れた食事を摂ることだ。継続的に実践すれば、代謝の健康も維持できるという。

2. 今この瞬間に生きること

しかし、バランスの取れた地中海式ダイエットだけが長寿の秘訣ではない。食事内容と同じくらい重要なのは、どのように食べるかだ。ゆっくりと食事をし、そしてその時間を分かち合うこと。味や食感を意識し、楽しむことも忘れてはならない。

ゆっくりと、その瞬間に意識を向ける姿勢は、食事の時間以外にも心がけるべきものだ。「日中に短い休憩を取り、屋外で時間を過ごし、自然光のリズムに合わせて生活しましょう」とシルバは勧める。「これらはすべて、情緒の安定、良質な睡眠、持続的なエネルギーにつながります。こうした習慣を身につけた人々の多くが、サプリメントでは得られない明晰な思考力と心の状態を報告しています」

3. 長いお昼休憩「シエスタ」

シエスタもまた、正しく行えば長寿につながる効果が期待できる。定期的に軽い昼寝をする人は心血管疾患による死亡率が低いことがギリシャの研究で示されており、シエスタの効果は神経内分泌調節の改善と関連しているようだ。

「昼間に30分未満横になるのは、ストレスを軽減し、認知機能を向上させるだけでなく、注意力を高め、疲労を緩和します」と、ウェルネスリゾートPalasietの統合医療専門家であるキャサリン・ロザーノは説明する。「これらの変化は、酸化ストレスの減少とミトコンドリア機能の改善に関連しており、どちらも加齢における重要なメカニズムです。対照的に、長い昼寝はこれらの効果を打ち消してしまいます」

4. 社会的つながり

地中海文化を特徴づけるもうひとつの要素が、強い社会的つながりだ。慢性的な心理ストレスは細胞老化の指標であるテロメア短縮を加速させることが知られているが、社会的つながりはその逆の効果をもたらすという。

「ポジティブな人間関係はオキシトシン、ドーパミン、エンドルフィンの放出を促し、コルチゾール値を低下させ、感情的な回復力を高めます」と、Palasietの心理学者ルルデス・ラモン。「免疫レベルでは、持続的な社会的絆が慢性炎症を軽減し、ストレス関連の免疫反応を抑えます。人間関係は栄養素のように作用し、細胞レベル、ホルモンレベル、心理レベルで保護効果を発揮するのです」

5. 屋外で過ごす時間

日光を浴びたり、屋外で過ごす時間も過小評価してはならない。朝の光は体内時計を調節する最も強力な要素のひとつであり、コルチゾールとメラトニンの生成、睡眠の質、炎症マーカー、代謝効率に影響を与えるからだ。

「屋外で過ごすことは、自然な形で身体活動、社会的交流、そして心の休息を促します」と、精神神経免疫内分泌学(PNEI)の専門家フランシスコ・ゴメスは話す。「目覚めた後の5~10分をバルコニーや窓辺で過ごすだけでも概日リズムの同期に役立つので、より健康的な加齢パターンをサポートすることができます」

Text: Ana Morales Adaptation: Motoko Fujita

From VOGUE.ES

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