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【太宰府】中高生が英語と日本語で案内する、今へと繋がる太宰府歴史の世界

  • 2026.2.21

皆さん、こんにちは。リビングふくおか・北九州Web地域特派員のkurinaです。早いもので、2月も後半に入りました。学生の皆さんは、受験や期末試験のシーズン真っ只中。太宰府天満宮も、受験生や海外からの観光客で、相変わらずの賑わいを見せています。

今回は、福岡県筑紫野市二日市にある、『リンデンホールスクール中高学部』にお邪魔しています。

ここでは、2月28日(土)に同校が主催する『太宰府歴史遺産ガイド&デジタルスタンプラリー』のリハーサルが、今まさに行われているところです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

『太宰府歴史遺産ガイド&デジタルスタンプラリー』は、リンデンホールスクール中高学部で毎年行われている、日本文化や歴史を深く学ぶ探究学習プログラム「和魂のたね」の一環として、取り組まれているプロジェクトです。

「太宰府天満宮周辺のオーバーツーリズム問題を、デジタルコンテンツを使用して解決してみてはどうか?」という、同プログラム担当教諭・濵田先生による提案をきっかけに、問題解決に向けて約1年にわたり取り組んできた、探究学習の集大成として、今回のプロジェクトが実施されます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

同校が掲げる「日本文化を自らの言葉で世界に発信できる人材の育成」というミッションのもと、2月28日(土)当日は、地域住民や外国人観光客に向けて、英語と日本語による太宰府史跡のガイドが行われる予定です。

太宰府・筑紫野エリアを担当する特派員として、私自身も、「もっと知ってほしい場所があるのに…」という思いを日頃から抱いていました。だからこそ、今回のこの取り組みには強く興味を惹かれています。若い世代が地域の歴史を自分たちの言葉で伝えようとする姿に、取材前からワクワクが止まりません♪

※こちらの企画は、太宰府市が主催する「学生まちづくり課題解決プロジェクト」にも選出されており、2月21日(土)には市への成果報告会も予定されています。

フィールドワークでの気づき♪♪

昨年5月の天拝山登山を皮切りに、約1年をかけて進められてきた今回のプロジェクト。この期間を通して行われた太宰府の探求学習とは、一体どのようなものだったのでしょうか。実際にフィールドワークを重ねる中で、生徒たちはどんなことに気づき、何を感じたのか。その“リアルな声”はとても気になるところです。

ということで、生徒代表3名の皆さんに話を伺いました!

出典:リビングふくおか・北九州Web

生徒代表:左から中学3年生、高校1年生、中学3年生

~実際にどのようなフィールドワークを行ったのですか?

「まず、昨年5月に菅原道真公ゆかりの天拝山へ、全校生徒で登山に行きました。」

「プロのガイドさんと一緒に班ごとに分かれて、大宰府政庁跡・戒壇院総門・観世音寺を巡りました。ガイドさんの説明をお手本にしながら、自分たちもガイドができればと思っています。」

出典:リビングふくおか・北九州Web

フィールドワークで大宰府政庁跡の歴史を学ぶ様子(写真提供:リンデンホールスクール中高学部)

~フィールドワークで印象に残ったことや感じたことを教えてください。

「太宰府天満宮に比べると、大宰府政庁跡・戒壇院総門・観世音寺は、とにかく人が少なくて驚きました。」

「天満宮以外にも隠れた歴史があって驚いたし、こういう場所をぜひ紹介したいと思いました。」

「実際に行ってみて気づいたのは、史跡と史跡の間が意外と離れていることです。それぞれが少し遠いかな?と感じました。」

出典:リビングふくおか・北九州Web

私も紹介記事のために、太宰府周辺をよく散策するのですが、史跡が点在していて、ちょっと距離があるんですよね。じっくりとその歴史を味わうには、一日では足りないかもしれません。だからこそ、史跡そのものの魅力を発信していくことで、太宰府を訪れるリピーターが増えるきっかけになるといいですね!

探求の集大成♪♪

『太宰府歴史遺産ガイド&デジタルスタンプラリー』では、オリジナルARフォトフレームでの記念撮影や、デジタルスタンプラリーを楽しむことができます。 ※ARフォトフレームとは、二次元コードを読み込むと、スマホ画面にオリジナルデザインのフレームが表示され、記念撮影ができるシステムです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

生徒たちが自ら作成したスタンプラリーの案内表示

システム化そのものは、AR専門会社に外注されたそうですが、フォトフレームのデザインは、それぞれの史跡にちなんだオリジナルデザインを、イラスト担当の生徒が考え、形にしたとのこと。

デジタルスタンプラリーについても、生徒たちが、一からデザインや内容を、考案したそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

オリジナルフォトフレーム一例

その他にも、ポスター制作、SNS広報、マップ作成など、生徒たちがそれぞれの役割を担当しています。その中で、私が一番驚いたのが、 ”クラウドファンディング担当” の存在です。

出典:リビングふくおか・北九州Web

生徒がデザインしたオリジナルのぼり旗

今回の企画は、太宰府市が主催する「学生まちづくり課題解決プロジェクト」に選出されているため、助成金対象です。しかし、AR専門会社への外注費やスタンプラリーの景品など、運営資金を確保するために、生徒自らクラウドファンディングを募ったそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

校内でのリハーサル風景

目標金額の設定から返礼品の決定まで、すべて生徒たちが考えたとのこと。デジタル後進世代の私としては、「これを全部、生徒たちが考えたの…?」と、ただただ驚きと感心の連続でした!

出典:リビングふくおか・北九州Web

校内でのリハーサル風景

「若い人向けに良いかな?と思って、ARフォトフレームと、デジタルスタンプラリーをしようと思いました。」と、生徒代表の一人が話してくれました。

参加する他の生徒たちからも、「そういうのがいいんじゃない?」という声が、多数あがっていたそうです。

出典:リビングふくおか・北九州Web

校内でのリハーサル風景

生徒代表へのインタビューに加え、ガイドリハーサルを取材させていただきましたが、生徒たちが本当に楽しそうで、思わずリハーサルに参加させていただきました。(正式な許可をいただいてはおりませんでしたが、近くにいらっしゃった先生にお声がけし、参加させていただきました。)

出典:リビングふくおか・北九州Web

校内でのリハーサル風景

その中で、「英語の説明文は、日本語を直訳するのではなく、英語圏の方に伝わりやすいように、シンプルに作成しました。」と語っていた、生徒代表がいるブースを訪れ、実際に英語で説明してもらいました。

発音があまりにも滑らかで、本当に驚きました。広報の方によると、同校の授業は全編英語で行われているそうで、納得です。

飛び入り参加にも関わらず、温かく迎えてくれた生徒の皆さん、ありがとうございました!

出典:リビングふくおか・北九州Web

担当教諭:濵田先生

担当教諭である濵田先生からは、次のようなお話を伺いました。

「1年を通して、このプロジェクト参加者の最高学年である高校1年生5名に、責任感が芽生えてきたと感じております。全体としても、太宰府に対する愛着や帰属意識の高まりが、生まれたようにも見受けられます。生徒たちには、“ここまでならできる”という範囲を提示し、その範囲内で考え、行動していく姿に、寄り添う形で関わってきました。本当に生徒が自ら考え、ここまで取り組んできた集大成になりますので、ぜひその成果を体験していただければと思います。」

いよいよ本番へ♪♪

2月28日(土)10:00より、西鉄太宰府駅をスタート地点として、リンデンホールスクール中高学部主催『太宰府歴史遺産ガイド&デジタルスタンプラリー』が開催されます。(12:00完全終了。)

■日時:2026年2月28日(土) ■場所:太宰府エリア各所(大宰府政庁跡、観世音寺、戒壇院総門、九州国立博物館、太宰府天満宮) ※西鉄太宰府駅〜観世音寺間は移動専用バスあり。 ■集合場所:10:00 西鉄太宰府駅※各スポットからの参加受付も可能。 ■対象:観光客・地域住民・どなたでも参加可能 ■参加費用:無料 ■参加方法:申し込みフォームから→ https://forms.gle/cVQr6CLkEyZ8bBQU9 ■当日の行程:10:00 西鉄太宰府駅集合→希望の観光スポットを散策(大宰府政庁跡、観世音寺、戒壇院総門、九州国立博物館、太宰府天満宮)→12:00完全終了

当日は、中学1年生から高校1年生まで総勢50名の生徒が、受付・誘導・ガイドを担当します。

また、複数のデジタルスタンプを獲得した方には、西鉄太宰府駅にて景品の”梅が枝餅”が進呈されます♪

出典:リビングふくおか・北九州Web

生徒たちが自ら作成したオリジナルマップ

本番への意気込みを、生徒代表3名に伺いました。

「オーバーツーリズム解決に向けて、日本語・英語、両方ともばんばん使って、分かりやすいガイドをしたいと思います。」

「昨年からの集大成として、地域の皆さんに影響を与えられるように頑張りたいです。」

「観光にきた方に、ぜひ楽しんでいただきたいです。」

楽しみながら、数多ある太宰府の歴史の一端に、ふれることができる機会になりそうです。皆さんも、生徒がいざなう太宰府歴史の世界へ、足を運んでみませんか。

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