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駅徒歩5分、2階角部屋アパートで「相場より1万円安い」内見では気づかなかった…20代若者を襲った悲劇

  • 2026.2.23
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

皆さま、こんにちは。マンション管理士・賃貸不動産経営管理士の資格を持ち、10年以上不動産業界に携わっているライターのS.Kです。

部屋探しの際、相場よりも明らかに安い「掘り出し物」を見つけた経験はありませんか?「ラッキー」と思って飛びついたものの、そこには安くなっているだけの「明確な理由」が隠されているというのもよくある話です。

今回は、家賃の安さに惹かれて契約した20代男性が、入居初日から「激臭」と「害虫」に悩まされた失敗談を紹介します。

入居初日の夜に絶望「相場より1万円安い」部屋の正体

都内のメーカーに勤めるAさん(20代男性)は、駅から徒歩5分という好立地のアパートを見つけました。2階の角部屋で日当たりも良好、それなのに近隣の相場より家賃が1万円も安かったのです。

「築年数が少し古いからかな?」と安易に考え、この幸運を逃すまいと即決しました。しかし、引っ越し当日の夜に片付けをしようと窓を開けた瞬間、猛烈な「焼肉の臭い」が部屋中に充満したのです。

驚いてベランダに出ると、真下にある飲食店の巨大な業務排気口が、Aさんの部屋の方を向いて稼働していました。内見をしたのは午前中だったため、店は仕込み前で換気扇も回っておらず、Aさんは臭いに全く気づかなかったのです。

窓はベタベタ、壁には黒い影...「G」の侵入経路はベランダだった

被害は臭いだけにとどまりませんでした。排気口から噴き上がる油を含んだ煙によって、洗濯物は一切外に干せません。さらに、窓ガラスや網戸は常に油汚れでベタつき、部屋の中まで油の臭いが染み付いてしまいました。

そしてAさんを最も恐怖させたのが、あの害虫・Gの襲来です。

飲食店の排気口周辺は暖かく餌の匂いがするため、害虫の温床になりやすい場所。そこから外壁を伝って、Aさんのベランダへと這い上がってくるのです。Aさんは管理会社に苦情を入れましたが「店舗の方が先に入居しているので対応できない」と取り合ってもらえませんでした。

プロはここを見る!「飲食店リスク」を回避する内見の鉄則

このような悲劇を防ぐためには、内見時のチェックが欠かせません。まず、Google マップで物件だけでなく「隣接する建物」のテナントを確認してください。特に焼肉、中華、ラーメン店などの「重飲食」と呼ばれる業態は、臭いや煙のリスクが高まります。そして内見時には必ず窓を開け、ベランダに出て外壁や下の階を確認しましょう。

外壁が黒ずんでいたり、不自然な位置にダクトがあったりする場合は要注意です。また、昼間の内見だけでなく、店が稼働する「夜」にもう一度現地を訪れることをおすすめします。一度契約してしまうと、こうした外部環境を理由にした家賃交渉は非常に困難です。快適な暮らしを守れるよう、ぜひ「安さ」の裏にあるリスクを冷静に見極めるようにしてください。



ライター:S.K(マンション管理士・賃貸不動産経営管理士)
不動産管理会社で10年以上の現場実務に携わり、業界団体の評価制度策定委員会に所属していた経験がある。現在はライターとして、自身の豊富な経験・知見をもとに、一次情報を盛り込んだ不動産記事を多数執筆している。


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