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憧れのランクル200を購入も「まさかのタクシー移動」→彼女との初映画館デートで…男性を襲った大誤算

  • 2026.3.15

 

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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

車を選ぶとき、見た目の迫力や憧れを優先したくなることは少なくありません。ですが、日常での使いやすさまで考えずに選んでしまうと、思わぬ場面で苦労することもあります。

今回は、リフトアップ仕様のトヨタ・ランドクルーザー200を購入した友人の実体験をご紹介します。購入直後から日常の取り回しに悩まされ、さらには新しくできた彼女との初デートで駐車場に入れず、タクシーで移動することになってしまったそうです。

憧れの一台が、必ずしも自分の暮らしに合うとは限らない。そんな彼の失敗談を通して、車と生活圏の相性について考えていきましょう。

憧れで手に入れたランクル200と街乗りで痛感した現実

10年以上前の話になりますが、筆者の友人が長年憧れていたリフトアップ仕様のランドクルーザー200を購入しました。納車された日、彼は圧倒的な所有欲が満たされる感覚を覚え、これに乗れば特別なカーライフが待っていると胸を高鳴らせていたそうです。ノーマル状態でも堂々たるサイズですが、車高を上げるカスタマイズによってその存在感はさらに増していました。

しかし、その高揚感とは裏腹に、日常生活では購入直後から規格外のサイズ感に悩まされることが増えていったと言います。

たとえば休日にショッピングモールへ買い物に行っても、駐車枠に収めるだけで一苦労だったようです。全幅が広いため隣の車との隙間がほとんどなくなり、ドアをぶつけないよう何度も切り返しをおこない、神経をすり減らしながら駐車しなければなりませんでした。

また、住宅街の細い道を通る際も緊張の連続だったそうです。対向車やガードレールぎりぎりですれ違うたびに、せっかく手に入れた大切な愛車に傷をつけてしまわないだろうかというプレッシャーのほうが、大きかったと言います。大きな車を操る優越感よりも、日々の運転で神経をすり減らす疲労感のほうが勝り始めていたのでしょう。

新しくできた彼女といざ初デートへ

日々の街乗りで規格外のサイズによる苦労を実感し始めていた頃、彼に新しい彼女ができました。そして、初めてのデートで市街地にある映画館へ行くことになります。

かっこいい車でスマートに迎えに行きドライブを楽しむという、完璧なシチュエーションを思い描いて当日を迎えたそうです。待ち合わせ場所に到着すると、彼女はその迫力に驚きつつも喜んでくれたようでした。ここまでは彼の想像通りに進みます。

しかし、いざ助手席に乗り込もうとすると、高すぎる車高のせいで乗り降りにかなり苦労する様子が見受けられました。彼女は乗り降りが少し大変とこぼしており、友人は日常で感じていたプレッシャーに加えて、ここでも理想と現実の小さなズレを感じ始めたと言います。せっかくのデートを楽しむはずが、彼女に無理をさせているのではないかという気遣いが生まれてしまったそうです。

駐車場難民に…まさかの3km先からタクシー移動

なごやかな雰囲気を取り戻しつつ、車は目的地の映画館へと向かいました。しかし、本当の試練は到着してから訪れます。

映画館に併設された立体駐車場に入ろうとしたところ、駐車場の目の前で、最大車高の制限に自分の車の高さが収まっていないことに気がついたそうです。さらに、全幅の制限にも引っかかる可能性が高く、慌てて入り口付近で引き返すことになりました。

そしてそこから、周辺のコインパーキングを探し始めます。しかし、街中の駐車場はどこも枠が狭く、大きな車体を停められる場所がなかなか見つかりません。同じ道を何周もぐるぐると回り続けるうちに、車内には少しずつ重い空気が漂い始めました。スマートにエスコートするはずが、駐車場を探すだけで時間が過ぎていき、焦れば焦るほど二人の会話の数も減ってしまったそうです。

結局、映画館の周辺は諦め、約3kmも離れた大型駐車場にようやく車を停めることができました。そしてそこからは、まさかのタクシー移動です。タクシーの後部座席に揺られながら、かっこいい車でデートするはずがなぜタクシーに向かって手を挙げているのだろうと、友人は自分の見通しの甘さをひたすら痛感したと振り返っていました。

50万円ダウンでの売却とハリアーへの乗り換え

この初デートでの一件が決定打となり、友人は一つの決断を下しました。日常的な取り回しの負担や維持費を考慮し、憧れだったランクルを手放すことにしたのです。

購入からそれほど期間は経っていませんでしたが、査定額は購入時よりも50万円ほど下がってしまいました。それでも、日々のプレッシャーから解放されることを優先した結果の選択だったそうです。憧れだけで車を選ぶと、高い勉強代を払うことになるかもしれないということを身をもって学んだと言います。

そして次に彼が選んだのは、ミドルサイズSUVであるトヨタのハリアーでした。ハリアーに乗り換えてからは、街乗りでの扱いやすさに感動する毎日だと言います。スーパーの駐車場にもスムーズに停められ、細い道でのすれ違いにも愛車を傷つける心配をそれほどせずに済むようになりました。精神的な負担が減ったことで、再び純粋にドライブを楽しめるようになったそうです。この経験を通して自分の生活スタイルに合った車を選ぶことの大切さを痛感したため、今の車には大がかりなカスタムはおこなわず、日常の足として快適に乗りこなしているそうです。

車は生活圏との相性で選ぶ

今振り返ると、彼にとってランクルを購入したことは間違いではなかったのかもしれません。あの圧倒的な迫力と所有する喜びは、他の車ではなかなか味わえない特別な経験だったと言えます。

ただ、車選びにおいて憧れと同じくらい、自分の生活圏との相性が重要だということに気づけていなかっただけなのです。どれほど素晴らしい車でも、普段走る道やよく行くお店の駐車場に合っていなければ、せっかくの魅力も半減してしまうのではないでしょうか。

あのタクシー移動の初デートは、今でも周囲に話すと笑われる忘れられない思い出になっているそうです。当時は気まずさでいっぱいでしたが、今となっては車選びの大切さを教えてくれた貴重な経験になったと言えるでしょう。

これから車の購入を検討している方は、契約書にサインをする前に、ぜひ一度、自宅周辺の道幅やよく利用する駐車場の制限を確認してみてください。車を購入する前の少しの確認で、その後のカーライフはもっと豊かで楽しいものになるはずです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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