1. トップ
  2. 憧れの“かっこいい金属屋根”を選んだのに→「屋根の音がうるさくて…」おしゃれな輸入住宅に潜んでいた“致命的な落とし穴”

憧れの“かっこいい金属屋根”を選んだのに→「屋根の音がうるさくて…」おしゃれな輸入住宅に潜んでいた“致命的な落とし穴”

  • 2026.3.16
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは、元注文住宅営業マンのホリカワです。

注文住宅を建てるとき、デザインや素材にこだわるのは、ごく自然なことです。しかし「やりたいこと」と「施工会社の実績」がかみ合っていないと、思わぬ後悔を招くことがあります。

たとえば、輸入住宅を建てたいなら「輸入住宅の施工実績が豊富な会社」を選ぶことが大切です。経験の乏しい会社に慣れない工事を任せてしまうと、品質面でのトラブルにつながることも…。

この記事では、私の知人が担当したお施主さまの体験をもとに、「初めて採用した屋根材で失敗した話」をご紹介します。

おしゃれな金属屋根を採用したら…

知人が担当したお施主さまは、「かっこいい外観にしたいから」という理由でガルバリウム鋼板の屋根を希望されました。スタイリッシュな見た目が人気の金属屋根です。

知人はまだ入社したばかりで、経験が浅い時期でした。ガルバリウム鋼板を屋根材に採用するのも、初めてだったようです。

とはいえ「金属屋根は雨音が響きやすい」という短所を理解していたため、その点はお施主さまに事前に説明したうえで採用に至っています。

なお、屋根断熱には硬質ウレタンフォーム(ウレタン樹脂を発泡させた断熱材)を使用したとのこと。断熱性・気密性の確保を主な目的としつつ、防音効果も期待しての選択でした。

ところが、お引き渡しからしばらくして定期訪問に伺ったとき、少し曇った表情をしたお施主さまからこう言われたそうです。

やっぱり、屋根に当たる雨音がうるさいですね…

事前に説明はしていたものの、想定していたより音が気になる結果になってしまったのでした。

なぜ防音対策が効かなかったのか

原因は、素材の特性に対する理解が不十分だったことにあります。

素材の組み合わせに潜む落とし穴

ガルバリウム鋼板は薄くて硬い金属板のため、施工方法や製品の種類によっては、雨粒の衝撃音が響きやすいという特性を持っています。

一方、防音対策として採用した硬質ウレタンフォームは、断熱性と気密性の向上には優れていますが、防音性能は限定的と言われています。

防音性能だけに注目するなら、一般的に、断熱材の主流であるグラスウールのほうが吸音効果を高めやすいでしょう。

経験がなければ、リスクは見えない

知人は経験が浅かったため、素材の組み合わせがもたらす結果を十分に想像できず、適切な判断と説明ができませんでした。

降雨量が多い地域や、雹(ひょう)がよく降る地域での施工であれば、「金属屋根は音がうるさいからやめましょう」と経験から即座に助言できたはずです。

しかし、経験のないことに対しては、そういった判断がなかなか働きません。残念ながら、経験不足による想定外のトラブルは、どの業界でも起こりうることです。

一言確認するだけで、リスクは減らせる

この失敗から学べることは明確です。要するに「建築会社に経験の乏しい工事を依頼すると、失敗リスクが高まる」ということです。

「実績はありますか?」と必ず確認しよう

後悔を防ぐには、施主側から「◯◯を採用したいのですが、施工実績はありますか?」と聞いたり、施工実績を見せてもらったりすることが有効です。

また、その素材のメリット・デメリットをどう捉えているか、担当者の見解を聞いてみることが「信頼できるパートナー」かどうかを見極めるのに役立ちます。

大切なのは「総合的な熟練度」を見極めること

もちろん、「金属屋根の経験のない会社を選んではいけない」という話ではありません。

家づくりでは、素材・工法・デザインなど多岐にわたる要望が生まれます。すべてに精通している建築会社は、そう多くはないでしょう。

それぞれの要望に対して「どれだけの経験と知見を持っているか」を確認し、総合的に評価することが施工会社選びの重要な視点になります。

まとめ:後悔しない家づくりのために

どんな建築材料にも、長所と短所の両面があります。ガルバリウム鋼板はスタイリッシュで耐久性に優れた素材ですが、雨音の響きやすさという短所も持ち合わせています。

使用経験が少ない素材を扱う場合、短所を見落としがちで、想定外の失敗を引き起こしやすくなります。だからこそ、施工会社の実績を事前に確認することが、理想を実現するのに欠かせません。

理想の家は、お施主さまの夢と施工会社の経験が重なったところに生まれます。その「重なり」を確かめる一言が、後悔のない家づくりへの入り口になるのです。


ライター:ホリカワ ダット
注文住宅の建築会社に営業職として従事したあと、ライターとして独立。年間200組以上の家づくり相談に携わった経験をもとに、「マイホーム取得を少しでもラクに」をテーマに、住宅ジャンルの記事を幅広く執筆中。インテリアコーディネーター/1級カラーコーディネーター(商品色彩)資格保有。


▶︎2分で完了!日常の"モヤッとした"体験、TRILLでシェアしませんか?【投稿はこちら】