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「半年待ったのに…」第一子誕生で新車購入した28歳→納車当日、“憧れのスライドドア車”なのに絶句したワケ

  • 2026.3.16

 

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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

知人のBさん(28歳)から聞いた、新車購入にまつわる少し苦い体験談をご紹介します。Bさんは初めてのお子さんが生まれるタイミングで、新車の購入を決断したそうです。

しかし、人生の大きなイベントと重なる慌ただしさの中で、ある一つの装備の確認が漏れてしまい、それがその後の日常に小さな後悔を残しているのだと語ってくれました。車の購入は大きな買い物ですから、誰もが失敗したくないと考えるのではないでしょうか。

今回はBさんの実体験を通じて、車選びのプロセスに潜む思わぬ落とし穴と、そこから得られる教訓についてお話ししていきたいと思います。

やっと届いた新車。ウキウキ気分が一転した納車日の違和感

Bさんが希望に胸を膨らませて契約してから半年。ついに、待ちに待った新しい車と対面する日がやってきました。ようやくこの日が来たという嬉しさでいっぱいだったBさん。しかし、納車された車を担当者と一緒に確認していくうちに、その高揚感は少しずつ揺らいでいったそうです。

心待ちにしていた便利な機能が、もしかすると付いていないかもしれない。そんな不安が頭をよぎった瞬間、晴れやかだった気持ちは一気に曇ってしまいました。待ち続けた半年が長かったぶん、そのショックも小さくはなかったようです。

とはいえ、今ではその車そのものの運転しやすさに満足しており、Bさん自身とても気に入って乗っているとのこと。ただ、そこに至るまでには、すんなりとは割り切れない複雑な経緯がありました。ここからは、なぜそんな出来事が起きてしまったのか、納車当日までの流れを振り返っていきます。

子どもの誕生。憧れのスライドドア車への乗り換え

そもそもBさんが新しい車を探し始めたのは、お子さんの誕生が大きなきっかけだったそうです。それまでBさんは長年軽自動車を愛用しており、小回りが利いて日々の買い物などにはとても便利だったと振り返っています。

しかし、これからの子育ての負担を考えると、やはり室内が広くて乗り降りしやすい車が良いと感じるようになるのは、ごく自然なことかもしれません。チャイルドシートへの赤ちゃんの乗せ降ろしや、ベビーカーをはじめとする大きな荷物のことを想像すると、スライドドアを備えた普通車への乗り換えを検討するのは、親として当然の感情ではないでしょうか。そして、新しい家族を迎える準備として、車選びもまた楽しい時間になるはずでした。

絶対に外せなかった条件。ハンズフリースライドドアの魅力

新しい車を選ぶにあたって、Bさんにはどうしても譲れない条件があったそうです。それが、足をかざすだけでスライドドアが開閉できるハンズフリー機能でした。

子どもを抱っこして、さらに両手に重い買い物袋を下げている場面を思い浮かべると、この機能がいかに日常の助けになるかは容易に想像できたと言います。ポケットから鍵を取り出したり、手を使ってドアノブのスイッチを押す手間が省けることは、日々の慌ただしい生活の中で、ほんの少しの心のゆとりを生み出してくれると期待していたようです。だからこそ、Bさんにとってこの機能は、新しい車を選ぶ上で最も重要な決め手の一つとなっていました。

ところが、実際の購入プロセスは、Bさんが思い描いていたようにスムーズには進まなかったそうです。ちょうどその頃、お目当てだった車は仕様変更と価格改定のタイミングが迫っており、「できるだけ値上がり前に契約したい」という気持ちが強くなっていったといいます。

その焦りもあってか、商談の場では本来いちばん重視していたはずのハンズフリー機能について、担当者に十分に伝えきれていなかったそうです。

さらに契約時にも、購入する車の仕様を細かく確認しないまま、試乗車と同じ装備内容だろうと思い込んでしまっていたとのことでした。結婚や出産など、ライフイベントが重なる時期ならではの慌ただしさが、こうした確認漏れにつながってしまったのかもしれません。

希望の装備がついていないことを悟った瞬間と後悔

そして迎えた納車当日、Bさんは運転席に座り実際の車を確認している最中に、シフトの操作方法が試乗した車と違うことに気がついたそうです。その小さな違和感から嫌な予感がよぎり、車外に出て、期待していたハンズフリー機能を試そうとしたものの、何度足元をかざしてもドアは反応しなかったと言います。

ついにその装備がついていないことを悟り、担当の若いスタッフにその旨を伝えたところ、担当者は少し焦ったそぶりを見せつつも、「そうだったんですね」とだけ返答をしてきたとのことです。その瞬間、怒りよりもむしろ、サッと血の気が引くような冷たい感覚に襲われたそうです。しかし、納車も遅れておりすぐに車が必要な状況だったため、仕方なくそのまま受け入れるという苦渋の決断を下すことになりました。

現在、Bさんはその車で日々の生活を送っており、軽自動車からの乗り換えということもあって、運転のしやすさにはとても満足しているそうです。しかし、日常のふとした瞬間に小さな後悔が押し寄せてくるのも事実のようです。たとえば雨の日に子どもを抱っこして、傘をさしながら両手がふさがっているときなどに、ここで足でドアが開けられたらどんなに楽だろうかと、当時の確認不足を悔やむ気持ちがよみがえってくるのだそうです。

車の性能や乗り心地自体が素晴らしいだけに、日々の生活動作の中で生じるほんの少しの不便さが、かえって際立ってしまうのかもしれません。この小さなストレスは、機能の有無以上にBさんの心に影を落としているようです。

同じ失敗をしないために。新車購入時に私たちができる自衛策

このBさんの体験談から私たちが学べるのは、ライフイベントが重なる忙しい時期こそ、冷静な確認作業が必要だということではないでしょうか。

試乗車のグレードを必ず担当者に確認することはもちろん、見積書や注文書に記載されている装備名を一つひとつ指差し確認するくらいの慎重さがあっても良いかもしれません。そして納車前にもう一度、最終的な仕様を再チェックする習慣をつけることで、今回のような認識のずれを防ぐことができるはずです。

Bさんは現在の担当者との関係を穏やかに続けていますが、次に不備があれば担当の変更をお願いするつもりだと、しっかりと前を向いて語ってくれました。私たちも車を購入する際には、この教訓を参考にしていきたいものです。



ライター:Masaki.N
自動車メーカーで車体開発エンジニアとして設計・先行開発に携わった後、マーケティング/市場リサーチ領域で商品導入・訴求設計にも従事。さらに自動車サブスク系ITベンチャーでマーケティングを担当し、ユーザー視点のコミュニケーション設計を経験。現在は自動車ライターとして、新車情報、技術解説、モデル比較、中古車相場、維持費、業界動向まで幅広く執筆。SEO記事・コラム・インタビューなど媒体横断で制作し、専門知識を生活者の言葉に翻訳して「買う/持つ」の判断を支援します。加えて、カスタムを含む実車取材・体験を通じて得た一次情報を記事に落とし込み、机上の知識にとどまらない“現場感”のある解説を強みとしています。


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