1. トップ
  2. 「4月までにオムツ外さないと…」進級前に焦る親に、13年目の保育士が伝えるトイレトレーニングの“真実”

「4月までにオムツ外さないと…」進級前に焦る親に、13年目の保育士が伝えるトイレトレーニングの“真実”

  • 2026.2.8
undefined
出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。保育士歴13年、現役保育士のめじです。

2歳児クラスから年少クラスへ進級が近づくと、保育現場で必ず話題に上がるものがあります。

それが「トイレトレーニング」。

「4月までにオムツ外したほうがいいですか?」

「まだ全然出なくて…年少になって大丈夫でしょうか?」

この時期になると、保護者からの相談が一気に増えます。

それだけ、進級前のトイレトレーニングは、多くの家庭にとって大きな関心事なのだと感じます。

なぜトイレトレーニングは、こんなにも焦ってしまうのか

トイレトレーニングの悩みで多いのは、

「周りの子はもう外れているみたいで…」
「〇〇ちゃんはもうパンツらしくて…」

といった、周囲との比較からくる不安です。

進級が近づくにつれ、「今のままでいいのかな」「遅れていないかな」と、どうしても気持ちが焦ってしまいますよね。

特に「年少クラス=オムツ卒業」というイメージが強い園ほど、そのプレッシャーは大きくなりがちです。

でも実は、トイレトレーニングの開始時期や進み方は、園によっても子どもによっても本当にさまざま。

一律に「この年齢だから」「この時期だから」と進められるものではありません。

なぜなら、トイレトレーニングは“やる気”だけでなく、身体の発達が大きく関係しているからです。

保護者の気持ちと、子どもの身体のすれ違い

保護者としては、

「できるだけ早く外してあげたい」「本人のためにも今が頑張りどきなのかも」

そう思うのは、とても自然なことです。

一方で、子どもたちはというと、

・まだ尿を十分に溜められない
・出そうな感覚に気づきにくい
・気づいた時には出ている

といった、身体的な準備段階の途中であることも少なくありません。

園では一人ひとりの様子を見ながらトレーニングを進めています。

そのため、2歳児クラスはバタバタするのも正直なところ。

1人着替えたと思ったら、

「先生、こっちも出ちゃった」「なんか濡れてるー!」

と、次々に声がかかることも日常茶飯事。

トレーニング中の子が多い時期は、トイレにつきっきりになる職員が出るほどです。

現場としては大変ですが、それでも子どもたちが

「おしっこ出たよー!」「今日パンツ濡れてない!」

と嬉しそうに報告してくれると、また頑張ろう、と思えます。

「失敗」は後退ではなく、確かな前進

トイレトレーニングが続くと、どうしても

「また漏らした」「全然進んでいない気がする」

と感じてしまいます。

でも、実は「漏らしたことに気づける」ようになるのは、とても大きな成長です。

「おしっこ出た」「ズボン濡れてる」

そうやって自分の身体の変化を感じ、言葉にできるようになることが、次のステップにつながっていきます。
成功ばかりに目を向けると見えにくいですが、失敗の中にも、確かな前進があります。

焦らず、少しずつ。

子どもの身体と相談しながら進めていくことが、結果的には一番の近道になることが多いのです。

13年の経験から伝えたいこと

お漏らしが続くと、つい

「もう!」「さっき行ったでしょ?」

と言ってしまいそうになる瞬間、ありますよね。

お家でお漏らししてしまうと、床を拭いたり絨毯を干したり、本当に大変ですよね。

思わずため息が出てしまう日もあります。

そんな時こそ、一呼吸。

「おしっこ出たね」「濡れて気持ち悪いね」

と、子どもの気持ちを言葉にして代弁してあげてください。

そうすると子どもは、「これが気持ち悪いんだ」「次はトイレに行こう」と、少しずつ理解していきます。

トイレトレーニングは、早く終わらせることがゴールではありません。
その子が自分の身体を知り、安心して進めることが何より大切です。

比べなくて大丈夫。

遅れているように見えても、その子なりのペースで、ちゃんと進んでいます。

周りの様子が目に入り、不安になるのは当たり前。

でも、今日できなかったことが、明日できるようになることもあります。
焦らず、子どもの成長を一緒に見守っていきましょう。



ライター:めじ

幼稚園、保育園と保育経験を重ね、今年で13年目に突入しました。保育の仕事の中で感じた思いや子どもたちとのやりとり、育児と仕事の両立の事など経験をもとに言葉にしています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】