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「子どものしたことでしょ」からかいから暴力に発展したトラブル…電話越しに親が放った“無責任な言葉”に絶句…【元教員は見た】

  • 2026.2.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

こんにちは。元小学校教員ライターの、みずいろ文具です。

学校では、毎日のように大小さまざまなトラブルが起こります。

さまざまな個性の子どもたちが一つの教室で一緒に生活していれば、言い合いになったり、時には友達の持ち物を壊してしまったり、けがをさせてしまったりすることもあります。

そんなとき、担任は事実を整理し、関わった子どもたちの話を聞いたうえで、必要に応じて双方の保護者に連絡を入れます。
教員側も、非常に緊張する瞬間です。

この「報告の電話」の際に、ときに心からびっくりさせられることがありました。

今回は「わが子が起こしたトラブルに対する保護者の反応」についてお話ししたいと思います。

ほとんどの保護者は、誠実に対応

トラブルの内容をお伝えすると、「うちの子が本当にそんなことを?」と驚く方もいます。

それでもトラブルに至った経緯や子どもたちとどんな話し合いをしたかを丁寧に伝えていくと、ほとんどの親御さんは、こんな風におっしゃいます。

「相手のお子さんは大丈夫でしたか?」
「申し訳ありませんでした。お相手の保護者の方に謝罪させてください

そんな姿勢を目にするたびに、「子どもは、親のこういう背中を見て育っていくんだな」と感じていました。

子ども同士のトラブルは、「誰が悪いか」を決めることが大切なのではなく、「どうしたら同じことを繰り返さないか」を一緒に考えるための機会です。

ところが、保護者の方にトラブルの報告電話をした際、深く考えさせられる言葉に、ハッとさせられることもありました。

「子どものしたことだから」その一言の衝撃

あるとき、からかいから暴力に発展し、友達にけがをさせてしまったYさんの保護者に事情を説明したところ、返ってきたのはこんな言葉でした。

「子どものしたことでしょ。そんな大げさにしなくても。そもそも、うちの子だけが悪いの?」

その言葉に、すぐには次の言葉を続けることができませんでした。

被害者であるMさんは、休み時間Yさんに突き飛ばされ、腕に大きな青あざができていました。

MさんはYさんから容姿をからかうような言葉を言われ、「うるさい」と返したところ、Yさんが逆上して突き飛ばしたとのこと。

もちろん、本人たちや周りにいた児童から丁寧に話を聞き、事実確認をしたうえでのことです。

「子どものしたこと」と片づけてしまうには、あまりにも重い出来事でした。

こうした言葉の背景には、

  • 我が子を守りたい
  • 親として責められたくない
  • 仕事で疲れていて面倒ごとに関わりたくない
    といった気持ちが隠れているのかもしれません。

親だって完璧ではないし、動揺してつい強い言葉が出てしまうこともあるでしょう。

ただ一つ、忘れてはいけないことがあります。
それは、子どもはその言葉を、すぐそばで聞いているということです。

親の態度は、“免罪符”になることも

「子どものしたことだから」「うちの子だけが悪いんですか?」。
このような言葉は、子どもにとっては、

  • やっぱり自分はそこまで悪くない
  • 相手が大げさなんだ

という“免罪符”になってしまうことがあります。

親が「大したことじゃない」と口にしたのを聞いた瞬間、学校では反省する姿勢を見せていたとしても、結局「自分は変わらなくてもよい」「親に守ってもらえた」という感覚になってしまうのです。

失敗は成長のチャンス。どう受け止めるかは大人次第

もちろん、子どもが間違えるのは当たり前です。
一度も人を傷つけたことがない人、一度も失敗したことがない人なんて、どこにもいないでしょう。

大事なのは、そのときに

  • 何がいけなかったのか
  • 相手はどんな気持ちだったのか
  • 次はどう行動すればいいのか

    を、一緒に考えられるかどうかです。

親が真剣に我が子と向き合い、相手に対して頭を下げる姿を見せること。
「してはいけないことをしてしまった。信頼を回復するために何ができるか」と考えること。

これはとても労力のいることですが、結局それが一番子どものためになります。

目の前の子どもが、その先の人生で同じことを繰り返さないために、今ここで何を見せてあげられるか。

今は親となった自分にも、問いかけています。

そして、教員として現場を離れた今でも、トラブルと真摯に向き合う親御さんたちを、そっと応援したい気持ちでいるのです。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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