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「CAは旅慣れているはずが…」欧州のホテルで遭遇した“紳士スリ”の驚きの手口。犯人が去り際に告げたまさかの内容に元国際線CAも絶句

  • 2026.2.7
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元国際線CAの、かくまるめぐみです。

「国際線CAは旅慣れているから、スリや盗難の被害に遭ったりしないのでは?」と思われる方が多いのではないでしょうか。

しかし、国際線CAでもちょっとした油断や不注意から、海外のステイ先でスリやひったくりの被害に遭ってしまうこともあるのです。

そこで今日は、みなさんの反面教師になるべく、元国際線CAの私が海外のホテルで遭遇した、驚くべき手口のスリ未遂事件のエピソードをご紹介します。

私のバッグに見知らぬ人の手が!

フライトで訪れたヨーロッパの某国で起きた出来事です。

フライトの翌日は現地で丸1日オフだったため、同じ便に乗務してきた同僚と市内観光に出かけようとホテルのロビーに降りてきました。

出発する前に市内の公共交通機関について確認したいことがあったため、フロントデスクに並んで質問することに。

しかし、ちょうどホテルのチェックアウト時間と重なったため、ロビーには多くの人でごった返しており、フロントデスクにも列ができていました。

それでも5分ほどで自分の番となり、ホテルのスタッフにバスのチケットの買い方や注意点を聞いていると、肩にかけていたバッグが押されるような違和感があったのです。

「なんだろう?」と何気なく後ろを振り向いた瞬間、信じられない光景が......。なんと、後ろに並んでいた男性の手が、私のバッグの中に入っていたのです!

まさか!こんな紳士がスリ?

一瞬、何が起きているのか理解できませんでしたが、すぐに「スリだ!」と気づいたものの恐怖心で体が固まってしまいました。

しかもその男性は、清潔感のある身なりの人物で、一見するとスリを行うようには全く見えなかったのです。

この、一見するとジェントルマン風の男性が堂々とスリをしようとしている状況に、かえって恐怖心が増幅したのを覚えています。

そして、その男性は私の視線に気づくと、動じることなく手をバッグからサッと引き抜いて「何か用?」とでも言いたそうな表情で私を見返してきたのです。

犯罪に巻き込まれると「恐怖心から声が出せなくなる」と耳にしてはいましたが、内心では「助けを求めるために、声くらいは出せるのでは?」と思っていました。

しかし、朝のチェックアウト時間帯でホテルロビーには多くの宿泊客やホテルスタッフがいたにもかかわらず、驚きと恐怖心から体が固まってしまい声も出せなかったのです。

仮に、これがひとけのないところだったりしたら、どうなっていたのかと思うとゾッとします。

男性の正体は?平然と立ち去る犯人

驚くことに、その男性は平然と私の肩越しにホテルスタッフに何か話しかけはじめたのです。

現地語だったので何を話していたのか理解できませんでしたが、一言二言だけ会話を交わすと、何事もなかったかのようにホテルを出ていってしまいました。

慌ててホテルスタッフに「今の男性は誰ですか?何を話していたのですか?」と尋ねると「最寄り駅までの道順を聞かれました」と。

そこで私は、その男性が私のバッグに手を入れていたことを伝えると「何か取られたものがないか、すぐに確認してください」と驚いた様子でした。

実際に、その土地の治安情報や外務省の海外安全情報などでも、刃物でバッグを切り裂いて貴重品を盗むといった手口が報告されています。滞在中は、常に周囲への警戒を怠らないようにしましょう。

怖い目には遭ってしまいましたが、盗まれたものもなく、何よりも身体的に傷つけられることもなかったのが不幸中の幸いです。

海外旅行で盗難被害を防ぐ6つのポイント

今回のスリ被害未遂は、危険性を感じにくいホテルのフロントで気を緩めていたことが一因だと考えられます。

その油断した様子がスリの目に留まり、標的になってしまったのでしょう。

ホテルのロビーは、宿泊客以外でも基本的に誰でも出入りできるスペースであるため「ホテル内だから安全」という思い込みがいかに危険であるかを、身をもって学んだ教訓となりました。

旅先では下記のポイントに注意して、スリや置き引き被害に遭わないように注意しましょう。

  1. リュックやバッグは前に抱えて持つ (特に、電車内など人混みでは要注意)
  2. バッグはファスナーなど開閉しにくいものを選ぶ
  3. 荷物から目を離さない(空港やホテルでも気を抜かない)
  4. カフェなどの席取りに貴重品の入った荷物は置かない(ハンカチやペットボトルの水など、盗まれても諦められるものにする)
  5. 道を歩く際、荷物は車道と反対側に持つ(車道側に持っていると、バイクで追い抜きざまにひったくられる危険性が高まる)
  6. 貴重品はバッグの内ポケットに入れておく(内ポケットにファスナーがついているとより安心)

極端な例ではありますが「ホテルのチェックイン時に足元に荷物を置いていたら、手続きに気を取られいつの間にか荷物が盗まれていた」「レストランで食事中にバッグを椅子にかけておいたら、中から貴重品を盗まれていた」というケースも。

日本であれば問題ない行動であっても、海外ではスリや置き引きのターゲットになってしまうので注意が必要です。

楽しい海外旅行のために......「ここは日本ではない」という意識を

1月から3月にかけては、卒業旅行などで海外にお出かけになる方が多いシーズンです。

これから初めて海外旅行に行かれる方も、海外に慣れている方も「ここは日本ではない」という緊張感を持ちつつ、ご旅行を満喫なさってください。

防犯意識を持つことは、決して旅行の楽しみを損なうものではありません。むしろ、安全に旅を楽しむための大切な心構えだといえるのではないでしょうか。

この記事が、みなさまの安全な海外旅行のヒントになれば幸いです。どうぞ、素敵な旅をお楽しみください。


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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