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七草粥が“最強の食”である理由は?「ただの草」じゃない7つの草の驚くべき効能【栄養士解説】

  • 2026.1.6

1月7日は「人を大切にする日」?

お正月疲れをリセットする七草粥。 1月7日にいただきましょう。
お正月疲れをリセットする七草粥。 1月7日にいただきましょう。

年明けの1月7日は五節句の一つ「人日(じんじつ)の節句」。「七日正月」とも呼ばれます。

中国では元日から6日までは動物(鶏、犬、豚、羊、牛、馬)の日とし、7日目を「人の日」として人を尊ぶ習慣がありました。これが日本の「若菜摘み」の風習と融合し、生命力あふれる若菜を食べて、一年の無病息災を願うようになったと言われています。

現代風に言えば、おせち料理や新年会のご馳走でフル稼働した胃腸を、「人をいたわる日」として休ませてあげる日。そう考えると、自分のためにも食べたくなってきませんか?

「春の七草」言える? 実は天然のサプリメント

スーパーのセットでOK! それぞれに意味と効能があります。
スーパーのセットでOK! それぞれに意味と効能があります。

「セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ」。

おなじみの春の七草ですが、それぞれに縁起の良い意味と、今の時期にうれしい栄養素が含まれています。

筆者が購入した七草セット(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)
筆者が購入した七草セット(セリ・ナズナ・ゴギョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)

●セリ(競り勝つ)特有の香りが食欲増進や保温効果に。β-カロテンや鉄分も豊富。

●ナズナ(撫でて汚れを払う)別名ペンペン草。利尿・解毒作用がある薬草としても知られます。

●ゴギョウ(仏体)別名ハハコグサ。喉の痛みや咳を和らげる民間療法に使われることも。

●ハコベラ(繁栄がはこびる)古くは腹痛薬や歯磨き粉として使われていた歴史も。

●ホトケノザ(仏の安座)食物繊維を含み、胃腸の働きを助けます。

●スズナ(神を呼ぶ鈴)カブのこと。消化酵素アミラーゼを含み、胸焼けの解消に。

●スズシロ(汚れのない清白)ダイコンのこと。こちらも消化酵素やビタミンCが豊富。

こうして見ると、消化を助けたり、風邪予防になったりと、冬の身体に必要な成分が詰まっていることが分かります。

包丁で叩く時に唱える「おまじない」

七草粥を作るときに、無病息災を願って歌う「囃子歌(はやしうた)」をご存知でしょうか?

筆者が京都で教わったのは、こんな歌でした。

「七草なずな 唐土(とうど)の鳥が日本の国に渡らぬ先に 手に摘み入れて~」

これを唱えながら、包丁の背やすりこぎなどで七草をトントントン…と叩きます。

「唐土の鳥」とは、大陸から病気や災いを運んでくる渡り鳥のこと(諸説あり)。それらが来る前に、強い生命力を持つ七草を食べてしまおう、という邪気払いの意味が込められています。

七草は根付きで売られていることが多いので、水に浸してたっぷり吸わせ、汚れを落としましょう。この浸し水に爪をつけて切ると縁起が良いらしい..。
七草は根付きで売られていることが多いので、水に浸してたっぷり吸わせ、汚れを落としましょう。この浸し水に爪をつけて切ると縁起が良いらしい..。

スーパーでは便利な「七草セット」やフリーズドライも売られています。

七草は根付きで売られていることが多いので、しばらく水に浸して汚れを落としてから使いましょう。

前夜(1月6日)に、七草を下ゆでして、包丁で叩くように刻んでおけば、翌朝(1月7日)は炊飯器のお粥モードで炊いたごはんに混ぜるだけで七草粥が完成します!
前夜(1月6日)に、七草を下ゆでして、包丁で叩くように刻んでおけば、翌朝(1月7日)は炊飯器のお粥モードで炊いたごはんに混ぜるだけで七草粥が完成します!

前日(1月6日)の夜に下茹でして刻んでおけば、当日の朝は炊いたお粥(またはご飯)に混ぜるだけで完成します。

明日の朝は、温かいお粥で身体の中からリセットして、健やかな一年をスタートさせましょう。

(野村ゆき)

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