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ラジオ体操を毎日続けた結果どうなる?1ヶ月・3ヶ月・1年後の変化を専門家が解説

  • 2026.3.8

約3分間で全身を動かすことができるラジオ体操は、動的ストレッチと軽い有酸素運動の要素をあわせ持っています。

筋肉のこわばりをほぐし、肩こりや腰の重だるさをやわらげるきっかけにもなるシンプルでありながら優秀な運動です。

ラジオ体操を毎日続けると、体にはどのような変化が起こるのでしょうか。1ヶ月・3ヶ月・1年という期間ごとに、理学療法士兼パーソナルトレーナーの安藤 瑞樹さん監修で解説します。

ラジオ体操を毎日続けた結果、1ヶ月・3ヶ月・1年の変化

続ける期間によって体の反応は段階的に変わります。短期と長期で起きやすい変化を分けて見ていきます。

1ヶ月続けた結果 起きやすいのは「血流」と「姿勢」の変化

1ヶ月ほど継続すると、朝の体のこわばりがやわらぎやすくなります。全身を大きく動かすことで血流が促され、肩や背中の重だるさが軽減するケースがあります。

胸を開く動作や体を反らす動きが増えるため、丸まりがちな姿勢が整いやすくなります。体重が大きく減ることは多くありませんが、体が軽く感じられるという変化は出やすい段階です。

安藤さん「ラジオ体操は手軽に始められますが、全力で動くと心拍数は上がり、速歩に近い強度になることもあります。毎日丁寧に行うことで関節可動域が広がり、血流改善が期待できます。

1ヶ月ほどで体の軽さや動かしやすさを感じる人は少なくありません」

3ヶ月続けた結果 代謝と体力にじわりと変化

3ヶ月を超えるころから、基礎代謝や体力の維持に差が出始めます。

ラジオ体操は全身の筋肉をまんべんなく使うため、筋持久力の低下をゆるやかにします。階段の上り下りや長時間の歩行が楽に感じられることもあります。

食事管理を組み合わせた場合、体脂肪に変化が出る人もいます。

安藤さん「第二までしっかり行うと心拍数は軽い有酸素運動の範囲に入ります。3ヶ月ほど続けると体力の安定や疲れにくさを実感するケースがあります」

1年続けた結果 生活リズムと身体機能の安定

1年単位で継続すると、生活リズムが整いやすくなります。

朝に行うことで体内時計がリセットされ、睡眠の質が安定する傾向があります。関節を大きく動かす習慣が続くことで柔軟性が保たれ、転倒リスクの軽減にもつながります。

目立った変化よりも、体力や可動域を落とさないことが大きな成果になります。

安藤さん「加齢による筋力低下は少しずつ進みます。ラジオ体操のような全身運動を1年続けることは、機能維持という意味で大きな価値があります」

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次:「ラジオ体操は若返る」は本当?

「ラジオ体操は若返る」は本当?ウワサに専門家が回答

体内年齢や早死に説など、気になる声を医学と運動の両面から安藤さんに回答いただきました。

体内年齢が10歳若返るという説

ラジオ体操を長年続けている高齢者の一部で、体内年齢が実年齢より若く出たという報告があり、「10歳若返る」という表現が広まりました。

筋肉量が多く体脂肪率が低い状態を保ち、血管年齢が維持されれば、測定上の体内年齢が若く表示される可能性はあります。ただしラジオ体操単体で急激に若返るわけではありません。

日々の運動習慣を積み重ねた結果のひとつと考えるのが自然です。

安藤さん「体内年齢が若くなるというより、ラジオ体操で全身の筋肉を刺激し代謝を維持することは、数値としての若返りに直結しやすいといえます。ラジオ体操はその土台づくりとして有効です」

朝ラジオ体操は早死にする?

ラジオ体操そのものが寿命を縮めるという医学的根拠は確認されていません。

問題になりやすいのは、起床直後の低体温や脱水状態で急に大きな動きを行うことです。特に中高年は血圧が変動しやすいため、条件が重なると負担が大きくなる可能性があります。

ラジオ体操が危険なのではなく、朝の身体状態に配慮しないことがリスクにつながります。

安藤さん「朝は血圧が変動しやすい時間帯です。コップ1杯の水分をとり、5〜10分ほど体を起こして慣らしてからゆっくり始めることが安全につながります」

ラジオ体操では痩せない?

ラジオ体操第一は約10〜20kcal、第二は約15〜25kcalが目安です。第一と第二を続けて行うと約25〜40kcalになります。

全身をバランスよく動かせる運動であり、運動習慣の入り口として取り入れやすく、代謝維持にも役立ちます。

安藤さん「第一だけでなく第二まで行うと心拍数が上がりやすくなります。体重を落としたい場合は、ラジオ体操の後に10分の速歩きを加えると効率的です」

ラジオ体操の消費カロリーと運動強度

運動 消費カロリー目安 特徴 ラジオ体操第一 約10〜20kcal ストレッチ中心 ラジオ体操第二 約15〜25kcal 筋持久力向け 速歩き10分 約40〜50kcal 有酸素運動

ラジオ体操は短時間で全身を動かせる点が特長です。強度は高くありませんが、継続しやすい運動です。

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次:ラジオ体操で自律神経が整う?

ラジオ体操で自律神経が整う?朝と夜で変わる体の反応

ラジオ体操と自律神経の関係を、時間帯別に解説します。

朝に行う場合

朝に体を動かすと体温や心拍数が上がり、活動モードである交感神経が働きやすくなります。眠気が抜けやすくなり、体が動きやすい状態に近づきます。 呼吸を意識して行うことで血流も促されます。1日のリズムを整えるきっかけになります。

夜に行う場合

夜は強度を抑えてゆっくり動くこと、吐く息を長めに意識することで、リラックスモードである副交感神経が働きやすくなります。呼吸を深く保つことで体の緊張がやわらぎます。 就寝直前に激しく行うのは避けたほうが無難です。軽くほぐす程度にとどめるのが適切です。

ラジオ体操第一と第二、目的はどう違う?

種類 主な目的 向いている人 第一 柔軟性向上 初心者・高齢者 第二 筋力刺激 体力を高めたい人

第一は関節を大きく動かすストレッチ要素が中心です。日常生活で固まりがちな肩や腰の可動域を広げ、不調を未然に防ぐ「日常動作の改善」に適しています。

第二は第一よりもテンポが速く、筋力をしっかり使う動きが増えます。特に下半身や体幹への刺激が強く、「働くための筋力維持」や代謝アップに効果的です。

目的に応じて選ぶことで、ラジオ体操の効果を引き出しやすくなります。

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次:「ただやる」から卒業!ラジオ体操の正しいやり方

「ただやる」から卒業!ラジオ体操の正しいやり方

同じ3分でも動き方を意識するだけで、より効果的な刺激にできます。

・動作はできるだけ大きく行い、関節の可動域を意識する
・呼吸を止めず、吸うと吐くをリズムに合わせて続ける
・朝に行い、体温を上げて活動スイッチを入れる
・強度よりも「毎日続ける」ことを優先する

これらを意識するだけで、ラジオ体操の質は大きく変わります。

毎日やっていい?ラジオ体操の回数と頻度

無理なく続けるためには、回数と頻度の考え方を分けておくと判断しやすくなります。

1日の回数の目安

基本は1日1回で十分です。第一のみであれば体への負担は大きくなく、習慣として取り入れやすいでしょう。

体力に余裕がある場合は第一と第二を続けて行う方法もあります。回数を増やすよりも、丁寧に動くことを優先したほうが効果につながります。

毎日やってもいい?

ラジオ体操は低〜中強度の運動であり、毎日行っても過度な負担になりにくい体操です。筋肉痛が残るような強度ではないため、日課としても続けやすいでしょう。

ただし強い疲労感や関節の違和感がある日は無理をせず休む判断も必要です。

ラジオ体操の注意点

安全性の高い体操ですが、体調によっては控えたほうがよい場合があります。無理に続けることが効果を高めるわけではありません。

痛みや炎症があるとき

急性の腰痛や膝の炎症がある状態で動かすと、症状が悪化する可能性があります。特に前屈や反らす動作は負担になりやすい動きです。

違和感がある場合は可動域を小さくするか、中止する判断が必要です。

安藤さん「体操は治療ではありません。痛みが出ている部位は休ませることが優先です。」

起床直後の強い跳躍や反動動作

第二に含まれる跳躍動作や勢いをつけた動きは、体が温まっていない状態では負担が大きくなります。体温が上がってから行うことで関節や血管への負担を抑えられます。

安藤さん「勢いよりもコントロールが重要です。呼吸を止めず、反動を使わない動き方が安全につながります」

ラジオ体操に関するQ&A

ラジオ体操とウォーキングどっちがいい?

目的によって選び方が変わります。脂肪燃焼や持久力向上を重視するなら、消費カロリーが高いウォーキングのほうが効率的です。

一方でラジオ体操は短時間で全身の関節や筋肉を動かせるため、可動域の維持や姿勢改善に向いています。ウォーキングは『持久力』、ラジオ体操は『体のしなやかさ(柔軟性)』。この2つを組み合わせるのが、最強のアンチエイジング習慣です。

ラジオ体操で筋肉はつきますか?

ラジオ体操は自重で全身を動かす体操のため、大きく筋肥大する運動ではありません。筋肉を増やすというよりも姿勢を支える筋肉(抗重力筋)に刺激が入ります。

運動習慣がない人であれば、継続することで筋力低下を防ぐ効果は期待できます。筋肉量を増やしたい場合はスクワットや腕立て伏せなどの負荷を追加する必要があります。

ラジオ体操を本気でやるとどんな効果がある?

動作を大きくし、反動を使わず丁寧に行うと心拍数が上がり軽い有酸素運動の状態になります。血流が促進され、体温が上がりやすくなります。

第二まで続けて行うと下半身や体幹への刺激も強くなります。勢いに頼るのではなく、可動域を意識して行うことが効果を高めるポイントです。

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監修者プロフィール

理学療法士・パーソナルトレーナー 安藤 瑞樹

総合病院で約7年間、理学療法士として、スポーツ・一般整形のリハビリに従事。独立後約4年間、パーソナルトレーナーとして勤務。2021年にパーソナルトレーニングジムJuntosをオープン。現在、パーソナルトレーナーの他、高校サッカー部のトレーナーとしても活動中。

パーソナルトレーニングジムJuntos
https://juntos-tokachi.com/

<Edit:編集部>

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