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春まで咲き続ける[シクラメン]で、室内も戸外もかわいらしく!【ガーデニング】

  • 2025.12.25

春まで咲き続ける[シクラメン]で、室内も戸外もかわいらしく!【ガーデニング】

そりかえった花弁が愛らしくもエレガントな雰囲気のシクラメン。かつては冬の室内で楽しむ大輪の鉢花が人気でしたが、近年は庭植えでも楽しめる寒さに強い小型のガーデンシクラメンも親しまれています。お部屋の中でも外でも長く咲き続ける花の楽しみ方をご紹介します。

シクラメンは室内用と戸外用の品種がある

園芸店では暖房の効いた室内の売り場と、戸外の売り場の両方にシクラメンが並んでいます。室内売り場にあるのは5号(1号は直径3㎝)~6.5号サイズの鉢花で、800円から高いものでは8000円もします。一方、戸外では3.5号ほどのビニールポットで売っているミニタイプの苗なら500~800円からとお手頃です。

室内で販売されているシクラメンは花が大きくて華やかですが、寒さに弱いタイプ。最低5℃以上が必要で室内の窓辺など明るく、エアコンの温風が直接当たらない場所で栽培します。ただ、ずっと室内に置いておくと元気がなくなりがちなので、3日に一度くらいは屋外の陽だまりに出して数時間は日光浴させましょう。

戸外で販売されているミニシクラメンは比較的寒さに強く、庭やベランダで楽しめるもの。なかでも庭に地植えできるタイプはガーデンシクラメンと呼ばれ、霜や雪によって多少は傷んでも枯れることはありません。地植えできるタイプかどうかわからないときは、お店のスタッフに確認しましょう。

室内と戸外それぞれの楽しみ方

寒くて庭に出るのもおっくうな時期、室内で咲き続けるシクラメンは貴重な花です。年末年始の来客が多いときに、1鉢あるだけで華やかな雰囲気を演出してくれます。

さらに、日ごろ室内で栽培しているシダやサンセベリアなどの観葉植物と組み合わせると、グリーンをバックに小さな温室が出現したようです。シクラメンより寒さに弱く最低15℃以上必要な球根ベゴニアと組み合わせると華やか! どちらも根鉢を崩さずに寄せ鉢で楽しみます。

戸外で楽しむミニシクラメンやガーデンシクラメンは草丈が低いので寄せ植えにしたり、地植えなら数株まとめて群れ咲かせると魅力的です。

最新の園芸品種や愛らしい原種に注目を

シクラメンは毎年、新たな園芸品種が登場しています。近年話題になっているのは、これまでなかった神秘的なパープルの花色や、ピンクや赤の花弁に白い縁取りが入るもの。花弁がほとんどそりかえらずに萼片とのコントラストを楽しむものや、花弁にギザギザの切れ込みやフリル状になる品種など、華やかです。

一方、世界各地に分布するシクラメンの原種も、最近は少しずつ出回っています。日本の気候でも育てやすいヘデリフォリウムやコウムなどは、大きな園芸店でゲットできます。園芸種に比べ小型ですが寒さに強く、愛らしく葉に特徴があったり、野趣ある雰囲気が魅力的です。

園芸品種でも夏越しさせて翌年も咲かせる

シクラメンは北アフリカや中近東、地中海沿岸地域などに自生する球根植物。蒸し暑さに弱いものの上手に夏越しできると、翌年も楽しめます。鉢植えは花後にひとまわり大きな鉢に植え替え、葉がほとんどなくなったら夏に水を切って風通しのよい日陰で休眠させ、秋に水やりを再開しましょう。ガーデンシクラメンは強光線が当たらない場所に植えつけ、そのまま育てます。

夏に葉がほとんどなくなることから、枯れたと思ってしまう方が多いようですが、これは球根が休眠している状態。秋にはまた球根の上部から芽が出てきます。球根が大きくなって葉がふえるほどに花数も多くなるので、寒さの前に葉をたくさん出させましょう。1年目よりさらに華やかななシクラメンを楽しみたいものです。

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