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日曜劇場に“第1話”から釘付け「別格すぎ」「日本を代表する」主演俳優が見せた“演じ分けの芝居”に大絶賛の声

  • 2026.1.23

昨今、生成AIの登場で本物か偽物か見分けのつかない精巧なフェイク画像や動画が出回るようになった。本当にネットの情報はどれだけリアルだと感じても信用してはいけない時代になってしまった。しかし、それがネットを超えて現実にも起きたらどうなるか。そんな衝撃的な問いを突きつけるのが、TBS日曜劇場の新ドラマ『リブート』だ。

本作は、鈴木亮平や松山ケンイチという実力派の豪華キャストの競演で話題を呼んでいるが、“顔を変えて別人として生きる”という驚くべき展開で一話から視聴者の目を釘付けにしている。初回からフルスロットルで謎が謎を呼び、視聴者の予想を遥かに超える“ジェットコースタードラマ”の火蓋が切られた。

「幸せな生活」から「地獄」へ。松山ケンイチが見せる“絶望”のリアリティ

小さな洋菓子店を営む早瀬陸(松山ケンイチ)は母と息子の3人暮らし。客の笑顔を何よりも第一に考えて店の利益を全く考えない、お人よしな人物だ。一見平和に見えるこの一家に、チンピラのような刑事・儀堂歩(鈴木亮平)がやってくる。彼は2年前に失踪した陸の妻である夏海(山口紗弥加)の白骨遺体が発見されたことを告げに来たのだ。

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日曜劇場『リブート』第1話(C)TBS

陸はなぜ妻が失踪したのかを知らない。妻の仕事のこともほとんど聞かされていなかった。葬式には、なにやら怪しい弁護士の海江田 勇(酒向芳)が、妻に重大な資料を預けたままだという。なにやら、妻の死をめぐって不穏な動きがあることに陸は不安を覚え始める。

さらに、警察から陸に対して逮捕状が請求されてしまうのだ。夏海のノートパソコンから陸からDVを受けていたという日記が見つかったのだ。当然ながら、陸には身に覚えのないこと。刑事の儀堂は「ハメられている」と忠告、真犯人を追うために自分と手を組めと陸に提案してくる。

しかし、その儀堂も何者かに殺害されてしまう。八方ふさがりとなった陸に救いの手を差し伸べたのは、儀堂の恋人を名乗る幸後一香(戸田恵梨香)だった。彼女は陸に顔も声帯も変えて、完璧に儀堂になることを提案。刑事になりすまして真犯人を追いかけることになる。

妻の夏海は、裏社会のマネーロンダリングに巻き込まれており、一香は夏海の後任だという。そして、儀堂は潜入捜査でその組織に入り込んでいたという。どうやら組織は消えた10億円の行方を追っている様子。妻の死と大金の行方の真相を追いかけるために、儀堂となった陸は勇気を振り絞って裏社会へと飛び込んでゆくが、どんでん返しが待ち構えていた…。

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日曜劇場『リブート』第1話(C)TBS

1話から、顔を挿げ替えるという驚きの展開に加えて、誰が誰を裏切っているのかわからず、謎だらけで考察しがいのある物語で早くも視聴者の話題をさらっている。

本作で秀逸なのが、顔を入れ替えることで生まれる疑心暗鬼を巧みに物語に織り込んでいる点だろう。陸の整形は完璧だ。外見上は誰がどう見ても儀堂にしか見えない。生成AIによる精巧なフェイク画像が氾濫するSNSで一つひとつの画像を疑ってみないといけないように、このドラマでは、顔だけでは誰なのかを判断してはいけない。もしかしたら、陸以外にも整形で別人になっている人物がいるかもしれない。そのことが、本作を高い緊張感のあるサスペンスに仕立てている。

鈴木亮平の“新境地”。「中身は気弱なパティシエ」の演じ分けに視聴者釘付け

豪華キャストが勢ぞろいした本作だが、やはり見どころなのが鈴木亮平による巧みな演じ分けだろう。前半では、狂犬のような粗野な刑事として登場するが、顔を変えてからの陸も彼が演じている。顔は儀堂だが、中身は気弱で心優しい陸という絶妙な演技のふり幅を見せてくれる。

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日曜劇場『リブート』第1話(C)TBS

儀堂となって警視庁に出勤する初日の芝居は見事だ。緊張した面持ちでオフィスに入っていくが、堂々とした態度で儀堂を演じる陸。しかし、いつ偽物だとばれるかひやひやしながら過ごしているのが伝わってくる。鈴木亮平の演技力が本作を支えている。鈴木の演技力に視聴者からも「うっすらと松山ケンイチが見える」「芝居が別格すぎる」「日本を代表する役者」と絶賛されている。

共演陣も一癖ある連中ばかりだ。酒向芳や北村有起哉といった名わき役に、伊藤英明といった面々が腹の読めない芝居を披露し、誰が敵で誰が味方なのかをわからなくする。そして、信頼できると思っていた一香も素性のしれないミステリアスな雰囲気をまとっており、戸田恵梨香も不気味な存在感を放っている。

そして、組織の汚れ仕事を請け負う永瀬廉も、これまでのイメージを覆す冷徹な役柄で視聴者を驚かせている。全身から冷酷無比さが醸し出しており、こちらも新境地の役として高い評価を得ている

誰を信用していいのかわからない手に汗握るスリルを味わえる本作。日曜の夜を彩るのには最適な作品が登場した。毎週、続きが気になる展開がつづきそうだ。


TBS系 日曜劇場『リブート』 毎週日曜よる9時〜

ライター:杉本穂高
映画ライター。実写とアニメーションを横断する映画批評『映像表現革命時代の映画論』著者。様々なウェブ媒体で、映画とアニメーションについて取材・執筆を行う。X(旧Twitter):@Hotakasugi