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NHKドラマ公式が明かした“意外な繋がり”「確かに似てる」「神作な理由」視聴者に新しい視点を与えた“期待のひとこと”

  • 2026.3.9

NHKドラマ公式Xの投稿が、とあるドラマ同士の意外な繋がりについて明かし、視聴者を驚かせた。『テミスの不確かな法廷』に出演中の角谷良が、同作で主演を務める松山ケンイチの別の出演作『リブート』において、俳優・鈴木亮平の“吹き替え”を務めているという。「確かに似てる」「神作な理由がわかった」とSNS上でも話題。最先端の合成技術が話題を呼ぶ一人二役の裏で、もう一人の俳優が作品を支えていた。

※以下本文には放送内容が含まれます。

NHK公式Xが明かした、まさかの繋がり

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ドラマ10『テミスの不確かな法廷』2月24日放送 第6話より(C)NHK

事実は小説よりも奇なり、という常套句が浸透して久しいが、ドラマの裏側だって、ときに本編以上にドラマチックになるものだ。

NHKドラマ公式Xが明かした、とある事実。松山ケンイチ主演『テミスの不確かな法廷』に出演している角谷良が、TBS日曜劇場『リブート』で鈴木亮平の吹き替えを務めているという。

松山さんがパティシエの方のドラマで主人公の吹き替え俳優を担当している角谷良さん。 実はテミスでは結城の従順な部下・前田検察官を演じています。 引用元:NHKドラマ @nhk_dramas(2026年3月1日投稿 より)

すぐさまSNS上では驚きと納得が入り混じった。鈴木の身長は186センチ、角谷は188センチ。背格好も骨格も近いことにより、その身体的な説得力が、画面のリアリティを裏から支えていたのだ。

『テミスの不確かな法廷』は、発達特性を抱える裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)が難解な事件に向き合う法廷ヒューマンドラマ。角谷が演じる役どころは、清春の父・結城(小木茂光)の部下である前田道隆検察官である。

従順で冷静、感情を前に出さない。物語の中心に立つ人物ではないものの、検察側の論理を体現するポジションとして、確かな存在感を放つ。画面の奥で物語を安定させる俳優……それが『テミス』での角谷良だ。

一人二役を成立させた身体性

一方、『リブート』ではまったく異なる役割を担っている。

松山ケンイチ演じる早瀬陸が、鈴木亮平演じる悪徳刑事・儀堂の顔に整形し、復讐に挑む考察サスペンス。同じ顔をした二人が対峙する衝撃の一人二役シーンが描かれた際は、大きな話題となった。

撮影には日本で1台のモーションコントロールカメラ“SISU”が使用され、同じ動きを正確に再現することで合成を実現。まさに最新技術の結晶である。合わせて鈴木亮平の公式Xでは、後ろ姿や体の一部で吹き替え俳優が活躍していることが明かされた。

特殊メイクで耳まで再現し、身体のラインを一致させる。言葉にすると平易に読めるが、実現は並大抵のことではない。デジタル技術が進化し、CGや合成が当たり前になった時代でも、最終的に画面に宿るのは人の体温である。

空間に向かって演技をするには、事前に身体で覚えたリズムと距離感が必要になるだろう。角谷が稽古を重ね、動きやタイミングを共有したからこそ、一人二役は説得力を持った。

『テミス』では検察官として画面に映り、『リブート』では映らない場所で主役を支える。二つのドラマをまたぎながら、角谷はそれぞれの核心に触れている。どちらも“前に出すぎない”役割ではあるものの、その控えめな立ち位置こそが作品を完成に導いている。

主役の陰にいる、もう一人の主役

NHK公式Xは「今夜も角谷さんの吹き替えは見られるのか、乞うご期待」と投稿した。その一言は、視聴者に新しい視点を与えた。

画面に映るのは一人でも、その背後には複数の俳優の積み重ねがある。静かに立つ検察官も、後ろ姿を支えるボディダブルも、どちらも俳優だ。

角谷の存在を知った今、『テミス』も『リブート』も少し見方が変わってくるだろう。主役を支える“もう一人”の存在に気づいたとき、ドラマはもう一段、奥行きを増す。その本当のおもしろさは、画面の外にも広がっているのだ。


NHK ドラマ10『テミスの不確かな法廷』 毎週火曜 夜10:00~10:45
NHKプラスONEで配信

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X:@yuu_uu_