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大河ドラマの“冒頭の問いかけ”が話題に「気づかなかった!」「本当だ」思わず見返したくなる“斬新な仕掛け”

  • 2026.3.9
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『豊臣兄弟!』2月22日放送 (C)NHK

2月22日に『豊臣兄弟!』第7回「決死の築城作戦」が放送された。藤吉郎(池松壮亮)と寧々(浜辺美波)が祝言を挙げるというめでたいできごとがあった一方で、弟である小一郎(仲野太賀)にはピンチが訪れる。

また、この回では冒頭のある仕掛けに注目が集まった。

※以下本文には放送内容が含まれます。

小一郎と直の間に漂う不穏な空気

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『豊臣兄弟!』2月22日放送 (C)NHK

藤吉郎と寧々の祝言の日。さぞ幸せいっぱいであろうと思いきや、藤吉郎がお市(宮﨑あおい)を引き合いに出して寧々を褒めたことでケンカに発展する。そんなケンカが飛び火し、今度はふたりを取り成すはずの直(白石聖)と小一郎が言い争いを始める。これはまずいと藤吉郎と寧々は互いに謝り、無事に祝言は挙げられることとなった。小一郎と直の言い争いは芝居だったのだが、その中で発した「中村に帰る」という言葉は本心だったと直が言い出し、小一郎は戸惑いを見せる。

そんな中、信長(小栗旬)は美濃攻めへと乗り出す。狙うは墨俣。侍大将となり評定の場にも出られるようになった藤吉郎は勇んで手を挙げるが、この度は柴田勝家(山口馬木也)が任されることとなる。

しかし、実は多くの者が墨俣攻略に手こずっていた。墨俣に砦となる城を築こうとして失敗していたのだ。勝家もしくじり、信長から蟄居を申し付けられる。そこで順番が回ってきたのが藤吉郎だ。

小一郎たちと作戦会議を行った藤吉郎が思いついたのは、あらかじめ城の組み立てを下準備しておき、墨俣で一気に組み立てるというものだった。そのためには木曽川沿いに勢力持っている川並衆の力が必要。早速、藤吉郎と小一郎はかつて川並衆だった前野長康(渋谷謙人)を伴い、川並衆筆頭の蜂須賀正勝(高橋努)のもとを訪れる。しかし、正勝は長康に対し「裏切者」と言い、険悪なムードとなる。

小一郎の名前の変化

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『豊臣兄弟!』2月22日放送 (C)NHK

そんな物語の冒頭では「ところで小一郎の名前が第5回の放送から変わっていることにお気づきでしたか」というナレーションによる問いかけが。確かに小一郎の名前が「木下小一郎長秀」に代わっていた。

藤吉郎が「秀吉」の名前を与えられたときに、小一郎も信長から「長」の一字を与えられ「長秀」となっていたのだ。

このナレーションにクレジットが変わっていたことに気がついていた視聴者が「ナレーションで説明するの!?」「斬新だな」と湧く一方で「気づかなかった!」「見てみたら本当だ」と驚きの声も上がった。

「豊臣秀長となるのはまだ先のこと」というナレーションが続き、オープニング映像につながるという演出となった。

クレジットが変わっているということは、本編で名前について触れる描写があるのか、その伏線となるのか、と考えるところだが、描かれたのは川並衆との交渉のほか、直と小一郎の絆だった。

中村に帰ると言い張る直のことを考えてしまい、正勝との大切な交渉の場でも上の空だ。それに気がついた藤吉郎によって半ば強引に帰されてしまう。その足で帰ると、直は病で臥せっていた。自分に何かできることはないかと右往左往する小一郎に、寧々は「ただ祈って信じて待つしかない」と一喝する。直は小一郎が戦に出ている間そうしていた、と。小一郎はその言葉の通り、一晩中、直のために祈り続けた。その祈りが通じたのか無事に回復した直。直を抱きしめ「今まで辛い思いをさせてすまなかった」と小一郎は謝る。直が病になったことで彼女の気持ちを少なからず理解したのだ。そして「わしは死なん。必ず生きて直のもとに帰ってくる」と宣言する。

「小一郎」にとっての帰る場所は直だった。名前の変化は、その者が置かれた状況の変化も意味する。では「秀長」にとっての帰る場所はどこなのか。「長秀」となってからの帰る場所は?と今後の小一郎の想いの行方も予感させてくれるものとなったのではないだろうか。


NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』毎週日曜よる8時放送
NHK ONE(新NHKプラス)同時見逃し配信中・過去回はNHKオンデマンドで配信

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。