1. トップ
  2. 恋愛
  3. 「クマ↑?ク↓マ?ク↑マ?クーーーマ?」最近の“熊のニュース”で大混乱!「クマ」のイントネーションが人によって違う謎

「クマ↑?ク↓マ?ク↑マ?クーーーマ?」最近の“熊のニュース”で大混乱!「クマ」のイントネーションが人によって違う謎

  • 2025.11.7

クマ被害最悪なのに…視聴者が抱く「発音がバラバラ問題」

「熊」の正しいイントネーションは?
「熊」の正しいイントネーションは?

全国でクマ(熊)の出没・被害が過去最悪ペースで急増中です。そんな緊迫したニュースを聞くたび、「クマ」のイントネーションがバラバラすぎる!」という違和感を持つ人も多いのではないでしょうか。

多くの人が「ク↓マ」(頭高型)を自然に感じる一方で、テレビやラジオのアナウンサーは「クマ↑」(平板型/尾高型)が主流。さらに、関西ローカルニュースでは全く別の発音まで飛び交っています。

違和感の正体はこれ!

「動物」と「目のクマ」の区別が失われ、伝統と若者の新しい標準が衝突この違和感の最大の原因は、日本語の伝統的なアクセントルールが崩壊しつつあることと、それが「クマ(熊)」と「クマ(目の隈)」という異なる単語の区別を失わせていることにあります。

「クマ(熊)」と「クマ(目の隈)」のイントネーション比較
「クマ(熊)」と「クマ(目の隈)」のイントネーション比較

伝統的に、「クマ(熊)」と「クマ(目の隈)」のアクセントは上記のように区別されてきました。しかし、テレビのニュースで動物の熊を「クマ↑」と発音されることで、「疲れたパンダみたい」「目のクマに脳内変換される」といったモヤモヤがネットで爆発しているのです。

アナウンサーが「クマ↑」を使い続ける理由

伝統的に、動物の「クマ(熊)」の標準アクセントは「クマ↑」(平板型/尾高型)であり、このアクセントは「目の下のクマ(隈)」と偶然同じでした。ニュースのアナウンサーが現在も「クマ↑」を使い続けるのは、この古い(しかし放送界の第一推奨である)標準を守っているからです。

若者の間で「ク↓マ」が新しい標準に

しかし、一般話者、特に若年層の間では、動物の熊を「ク↓マ」(頭高型)と発音する新しいアクセントが急速に広まりました。

この「ク↓マ」の発音定着を加速させた要因として、童謡「森のく↓まさん」の歌い出し、そして「く↓まモン」など、広く親しまれている人気キャラクターやコンテンツの影響が指摘されています。

これらのポップカルチャーが、子どもや若年層の間に「動物のクマは『ク↓マ』である」という新しい発音の共通認識を無意識のうちに広めた可能性は極めて高いです。

国立国語研究所の調査でも、この傾向は明らかで、2030年頃には「ク↓マ」が全国平均で7割を超え、「クマ↑」は少数派になると予測されています。つまり、「アナウンサーだけが伝統的な発音を守っているため、一般の視聴者が違和感を覚える」という、「アクセントの世代間ギャップ」が露呈しているのです。

関西だけはルール無視のフリーパス状態

【驚愕の地域差】関西だけはルール無視のフリーパス状態
【驚愕の地域差】関西だけはルール無視のフリーパス状態

さらに、地域によってアクセントの「カオス」は加速します。関西圏では、感情的な表現が加わることで、日本語の伝統的なアクセントルールすら無視した「フリーパス状態」になっています。?

2025年の「クマ発音」に正解はもう存在しない

言語学者の見解は一致しています。日本語に「絶対正しい発音」は存在しません。NHKも「ク↓マ」を認めた今、「どちらを使っても許される黄金期」に突入しています。ニュースの「クマ↑」は「アナウンサー伝統芸」として認識し、あなたが「ク↓マ」派なら、時代の新しい標準を堂々と使ってOKです。

熊被害は真剣に警戒が必要です。ただテレビから聞こえてくる違和感「クマ↑」「ク↓マ」「クーーーマ」の飛び交うカオスに対しては、「日本語が生きて変化している証拠」として受け入れるのがよさそうです。

(LASISA編集部)

元記事で読む
の記事をもっとみる