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急に気になりはじめた『くすみ』→秋冬に注意したい『くすみ』の原因とは【医師の監修】

  • 2025.11.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

秋から冬にかけて、鏡を見るたびに「肌のくすみ」が気になりはじめた人はいませんか?いつもと変わらないスキンケアをしているはずなのに、なぜか顔色が暗く見えてしまう…。そんなお悩みを感じる人は多いようです。実はこの「くすみ」、寒さや季節の変わり目が関係していることもあるのだとか。この記事では、寒さが原因とされる秋冬のくすみについて、どんなメカニズムで起こるのか、また日常生活で気をつけたいポイントをわかりやすく紹介します。

秋冬くすみの正体は?寒さがもたらす肌の変化を探る

「くすみ」と聞くと、単に肌の色が暗く見えることを思い浮かべる方が多いでしょう。実はくすみは、肌の透明感が失われてしまう状態の総称で、いくつかのタイプに分けられます。秋冬のくすみは特に「血行不良」が大きく関わっていると考えられています。寒さで体が冷えると、血流が滞りやすくなり、肌の隅々まで栄養や酸素が行き渡りにくくなるのです。その結果、肌の色がくすんで見えてしまいます。

さらに、秋冬は空気の乾燥が強くなるため、肌の水分保持力が低下しやすく、ターンオーバーの乱れも起こりやすい季節です。古い角質が肌表面に溜まると、肌の透明感が損なわれてごわつきやくすみを引き起こすことがあります。また、紫外線量は減りますが、乾燥でバリア機能が弱まる分、外部刺激を受けやすくなって肌の調子が崩れる可能性が指摘されています。

このように、寒さは血行の悪化だけでなく、肌の乾燥や代謝の乱れも招き、結果的に秋冬はくすみが目立ちやすい時期になるようです。

自宅ケアと生活習慣で見直したい!秋冬のくすみ対策

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

寒さと乾燥が肌のくすみを引き起こす背景には、血流の滞りやターンオーバーの乱れといった複合的な原因があります。これらを踏まえ、秋冬は以下のポイントを意識すると良いでしょう。

  • 保湿ケアを丁寧に行う:角質層の水分をしっかり保つことで、乾燥くすみを和らげる手助けになります。セラミドやヒアルロン酸など保湿成分配合のアイテムが選ぶとよいでしょう。
  • 血行を促す生活習慣:適度な運動や湯船につかることが血流の改善に繋がります。冬でも冷えを感じた際に温める工夫が注目されています。
  • やさしい洗顔を心掛ける:秋冬の肌は潤いが減りがちなので、洗いすぎや強い刺激を避けることが肌のバリア維持に寄与します。
  • 栄養バランスの見直し:ビタミンCやビタミンE、鉄分など、血行や肌の代謝に関わる栄養を含む食事を意識するのも良いとされます。
  • 乾燥対策として室内の湿度管理を行う:加湿器の使用などで空気の乾燥を和らげましょう。

これらの対策は、くすみと向き合うだけでなく、秋冬の肌トラブル全般を軽減する助けにもなります。また、急に気になるくすみが続く場合は、肌の状態に合ったスキンケアアイテムや生活習慣の見直しを試みるのもひとつの方法かもしれません。

季節とともに変化する肌と上手に付き合うヒント

寒くなるとつい服装や体調管理に気を取られがちですが、肌も同じく季節の変化に敏感に反応しています。秋冬に目立つくすみは血液や代謝、乾燥の変化が絡み合った複合的な現象とされており、だからこそ習慣的なケアが大切になると言えそうです。無理なく続けられる保湿や血行促進の工夫で、透明感のある肌印象を目指すことができるかもしれません。

季節ごとの肌の悩みを、自然な変化のひとつとして受け入れつつ、日々のちょっとした見直しを取り入れてみてはいかがでしょうか。


監修者:PRIDE CLINIC 院長 久野 賀子(https://pride-clinic.com/)

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2017年東京医科歯科大学医学部医学科 卒業。
日大板橋病院にて初期研修終了後、湘南美容クリニックに入職し、5年半勤務。
新宿本院皮膚科医局長として通常の勤務だけでなく、新人医師の指導、VIP対応、トラブル対応に従事。
2024年11月新宿二丁目にPRIDE CLINICオープン。